mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

2020-01-01から1年間の記事一覧

またもや慣例破り 新政権に引き継がれた手法

9月30日の朝日新聞13面に、安倍政権の時、「法の番人」と言われている内閣法制局長官だった山本庸幸氏のインタビュー記事が掲載された。見出しには『人事の不文律破り 異論遠ざける交代』とある。山本氏は、集団的自衛権の行使を容認するために憲法9条…

ナイスガイは知ってるけど 、せやろがい?

この週末(10月3日)、教職員組合の企画で「せやろがいおじさん」のZoomトーク集会が行われます!と、勢い勇んで言ったものの、実はご本人をこれまで存じ上げませんでした。ゴメンなさい。Youtubeの世界ではずいぶん知られたユーチューバーなんだとか。少し…

佐藤忠良さんと、宮城県美術館移転問題に想う

最近、自分の人生を振り返ることが多くなった。子どもたちへのいたらなかったことが数多く思い出され、取り返しのつかない過去の事実に身の置き所がなくなるのだが、それでも、幸せなことに、たくさんの仕事の師や同僚との出会いにより、なんとか仕事を終え…

季節のたより60 野菊の仲間

秋の風景を彩る野の花 「野菊」のイメージを育てた文学や歌 散歩道に白や薄紫色の野菊が咲き乱れ、静かに秋の訪れを知らせています。 野菊というのは、特別に「ノギク」という1種類の植物があるわけではありません。一般に庭園や庭先に見られる「菊」の花は…

西からの風33 ~ 私の遊歩手帖14 ~

怨恨的復讐心か共苦か3 高橋和巳は高校時代ニーチェ、ショーペンハウアー、キルケゴール等を耽読したそうだ。彼の指摘した「前衛者意識‐怨恨的復讐心‐権力欲望の暗き三位一体(トリアーデ)」がニーチェからの大きな刺激の下に生まれてきた視点なのかどうか、…

正さんのお遍路紀行(四国・高知編)その4

【4日目】10月10日(火)28℃ ~ 浦戸湾から五台山を歩く ~ 宿(長浜)8:00 ⇒(1.5km)梶ヶ浦渡船場 8:25 船 ⇒ 種崎渡船場 8:35 ⇒(8.0km)32 禅師峰寺 10:00 ⇒(8.0km)牧野富太郎植物園通過 ⇒ 31 竹林寺 12:40 ⇒(5.2km)はりまや橋 15:00 ⇒ 長浜バ…

正さんのお遍路紀行(四国・高知編)その3

【3日目】10月9日(月)30℃ ~ 仁淀川を挟んで5つの札所を巡る ~ 宿(奈半利町)9:00 車 ⇒ 30 善楽寺 10:40 ⇒ 35 清瀧寺 12:20 ⇒ 36 青龍寺 14:00 ⇒ 34 種間寺 15:30 ⇒ 33 雪蹊寺 16:00 ⇒ 宿(長浜)16:30 この日は宿を変えることになるので、無理せ…

西からの風32 ~私の遊歩手帖13~

怨恨的復讐心か共苦か 2 ほんとうに驚きだった、あの2本のミュージック・ビデオは。あの逆説性のセンスは。 「Alright」ではこうだ。――警官たちに追われ追われ、遂にハイウエイの巨大な街路灯のサーチライトを吊るす横木の上に辛うじて逃げ切ったラマー。…

「仕方ない帝国」で生きて楽しい?

事務局メンバーのなかでも、ことさら忙しく飛び回っている須藤さん。近ごろは、なかなかその行方を掴むことができなくなりつつある。秘書をつけた方がいいかもしれない。そんな須藤さんだが、今は20日の講演会の準備に大わらわのフル回転。 センターとして…

お疲れさまでした!『こくご講座』報告

これからもみんなで語り合い、学び合いましょう! 9月5日に開催した『こくご講座』、東京のようには新型コロナウイルスの感染者は出ていないものの、仙台も毎日感染者が報告されていました。何人ぐらい参加してくれるだろう?とやきもき心配しましたが、蓋…

季節のたより59 ミズヒキ

紅白の小さな野花 ひっつき、ジャンプする実 風の動きがどことなく秋めいてきました。草むらでミズヒキがかすかな風を感じてゆれています。 ほそい花穂がゆれるミズヒキ 夢はいつもかへつて行つた 山の麓のさびしい村に 水引草に風が立ち 草ひばりのうたひや…

正さんのお遍路紀行(四国・高知編)その2

【2日目】10月8日(日)29℃ ~「まっ縦」と田園の札所を歩く ~ 宿(奈半利町)8:55 車 ⇒ 唐浜駅に駐車 9:10 ⇒(3.6km)27 神峯寺 9:00 ⇒(3.6km)唐浜駅 車 ⇒ のいち駅に駐車 ⇒(2.3km)28 大日寺 12:40 ⇒(9.2km)29 国分寺 15:40 ⇒(2.5km)後免駅 …

正さんのお遍路紀行(四国・高知編)その1

修行の道場 ~徳島の反省を生かして、高知を歩くぞ!~ 前回の徳島は、宿を一カ所にしたことで無駄が多いと感じたので、今回はできるだけ後戻りしないように進もうと思った。また、高知は距離が長いので何カ所か車があると助かるとも思い、車で行くことにし…

明日に迫った『こくご講座』、ぜひ来てください!

「コロナ」「コロナ」のなかで猫のクリまで、私たち人間の行く末を案じてくれている。クリに心配をかけないよう、しっかりしなくてはいけない。 と言いつつ研究センターの企画もどうなるか?と、コロナ感染の成り行きと行く末を案じつつの仕事になっているが…

猫のクリ、原発再稼働に吠えるニャ~!

ぼくは猫のクリ。「コロナ」「コロナ」は、長い間、主人の数少ないことばのなかから少しも減っていない。「コロナ」はテレビからも頻繁に聞こえてくる。何のことかはわからないが、こんなに同じ言葉を長い間聞くことは珍しい。 主人は、いつの間にか「マスク…

正さんのお遍路紀行(四国・徳島編)その5

発心の道場 ~お遍路とは何か、徳島を歩いてみる~ 【6日目】6月14日(水) ~ 阿波の難所「お鶴」と「太龍」を歩く ~ 宿発 8:30 車 ⇒ 20 鶴林寺 9:20 ⇒(2.7km)大井休憩所 10:20 ⇒(4.3km)21 太龍寺 12:40 ⇒ ロープウェイ ⇒ 和食東バス停 15:40 ⇒ JR…

季節のたより58 シュウカイドウ

日本の四季になじんだベゴニア、荷風の好んだ花 あちこちの庭の片隅や林の陰で風にゆれている淡紅色の花は、シュウカイドウの花です。シュウカイドウは、原産地が中国からマレー半島。江戸時代初期に日本に園芸用として持ち込まれたものが、いま半野生化して…

西からの風31 ~私の遊歩手帖12~

怨恨的復讐心か共苦か1 その日のおよそ1ヶ月前であった。私の『高橋和巳論 宗教と文学の格闘的契り』が世に出たのは。 その日とは、2020年5月25日、アメリカ合衆国のミネアポリスでジョージ・フロイドという黒人男性が偽ドル紙幣の使用容疑で白人警…

正さんのお遍路紀行(四国・徳島編)その4

発心の道場 ~お遍路とは何か、徳島を歩いてみる~ 【5日目】6月13日(火) ~ 義経ゆかりの古道を歩く ~ 宿発 8:00 ⇒ JRみなみ小松島 8:42 ⇒(4km)18 恩山寺 9:35⇒(4.7km)19 立江寺 11:15 ⇒(0.5km)JR立江 ⇒ JRあらた野 ⇒(2.1km)22 平等寺 13:20…

正さんのお遍路紀行(四国・徳島編)その3

発心の道場 ~お遍路とは何か、徳島を歩いてみる~ 【3日目】6月11日(日)~遍路泣かせの最大難所は歩かず~ 宿発 8:30 車 ⇒ 11 藤井寺 10:00 ⇒ 吉田邸 10:40 ⇒12 焼山寺 13:00 ⇒ 宿着 16:30 仙台出発前から、この日は雨になることを調べていたので、休養…

関レーコさん作品展、教え子たちとのコラボ!

センターつうしんや冬の学習会のセンターの部屋などでお世話になった関さんは、退職後、少年院や青葉女子学園で美術の講師を務めています。その授業で生み出された作品の展示が初めて許されることになり、8月24日(月)~28日(金)までコラボ展が開催され…

みんなで学ぼう!こくご講座、ぜひご参加ください。

いつもの夏休みなら8月上旬に実施していた「こくご講座」ですが、今年はコロナの影響で多くの学校が8月上旬まで授業、この時期の開催は無理でした。 2か月遅れで始まった多くの学校は、この間、学習の遅れを取り戻さなくてはと一日の授業時間を増やしたり…

西からの風30(葦のそよぎ スイミング・プール)

清さんが泳ぎを覚えたのは、大人になってしばらく経ってからのこと。その泳ぎの修得を通じ得た快楽についての思索は、前回の「西からの風29(葦のそよぎ・泳ぐ快楽)」で論じらえています。 今回の「スイミング・スクール」は、それからおよそ3年経過した段…

正さんのお遍路紀行(四国・徳島編)その2

発心の道場 ~お遍路とは何か、徳島を歩いてみる~ 【2日目】6月10日(土)~撫養街道を「一番さん」に向かって歩く~ 宿発 8:30 車 ⇒ 5地蔵寺 8:40 ⇒(2.0km)4大日寺 9:25 ⇒(6.5km)3金泉寺 12:00 ⇒(2.7km)2極楽寺 13:45 ⇒(1.4km)1霊山寺 14:4…

正さんのお遍路紀行(四国・徳島編)その1

発心の道場 ~お遍路とは何か、徳島を歩いてみる~ 縁あって、「愛媛」「香川」のお遍路紀行をブログに載せてもらったが、実際は「徳島」からスタートしていた。その当時は,まさか自分の個人的な旅を世間に公表するなど考えてもいなかったのでパソコンに眠…

西からの風29(葦のそよぎ・泳ぐ快楽)

少し間が空いてしまった。7月23日の朝日新聞「耕論」は、「水泳授業は不要不急か」と題し、「泳ぎを学ぶ機会は義務教育に必須なのか、泳がなくてもいいのか」と問いかけ、3人の識者がこれに応えた。そのなかの一人は、長く宮城の中学校で体育を教え、現…

季節のたより57 クズ

旺盛な生命力 秋の七草 根は葛粉や漢方薬に 夏の盛りになると野や山に勢いよく生い茂るクズの葉が目につきます。 クズは「葛」と書きます。これは中国での漢字をあてたもの。クズの名は、日本がまだ大和国と呼ばれた時代に、奈良県の国栖(くず)地方の人が…

季節のたより56 マツヨイグサ

夕暮れに咲き出す花 目の前で見られる開花の瞬間 夕暮れが訪れると一斉に咲き出す黄色い花を見かけるようになりました。この花を見ると幼い頃の遠い記憶が浮かんできます。 夕暮れ、私は黄色い花が一面に咲く野原に立っていました。花のつぼみを眺めていたら…

「雨にも負けず」と「黒い雨」と「教科書改ざん」

他界した親父が私のノートをみて議論になったことがある。それは宮澤賢治の「雨ニモマケズ」をノートに書き写していた5年生の時のことである。 雨ニモマケズ/風ニモマケズ/雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ/丈夫ナカラダヲモチ/慾ハナク/決シテ瞋ラズ/イツモ…

夜空に瞬く、❝すばる❞ のように(下)

すばる教育研究所の動きはエネルギッシュで、とても、退職教師の趣味などというものではなかった。 開設の翌年の1978年11月5日に、第2回の総会と研究発表会にあわせて、「国語教育研究」の復刻刊行記念のつどいをもつ。「国語教育研究」は、菊地譲主…