mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

お疲れさまでした!『こくご講座』報告

 これからもみんなで語り合い、学び合いましょう!

 9月5日に開催した『こくご講座』、東京のようには新型コロナウイルスの感染者は出ていないものの、仙台も毎日感染者が報告されていました。何人ぐらい参加してくれるだろう?とやきもき心配しましたが、蓋を開けてみれば予想を上回る参加者でした(大きめの会場を確保していてよかったと思いました)。

 今回驚いたのは、七ヶ宿や東松島、南三陸など仙台以外からも参加者があったことです。なかなか人と会って直接話をしたり、考え合ったりすることができない状況だけに、こういう機会が貴重な場になっているのかもしれないと思いました。
 主催者としては、これからも様々な学びの場を、みなさんが安心して参加できる条件を確保しながらつくっていきたいと思いました。

 感想もたくさん書いていただきました。その中からいくつか紹介します。

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  • 4人が、それぞれ持ち時間の中で、自分の実践を発表するスタイルが、幅広い意見を聞くことができて良いと思った。
  • コロナ禍で、午前授業で子どもたちを帰した時期は、午後に子どもたちのノートの点検ができました。ところが毎日6校時になったとたん、とても苦しくなった。授業のコマ数が増えることが一番多忙なのだと実感した。その中での自主教材は難しいが、子どもが学びの主体であるという観点で教材をとらえると斉田先生や春日先生の考えは、当然だろうと思う。そこをどう埋めていったらよいのだろう。
  • 教材研究の仕方や国語での読み取り方の研究の仕方について悩んでいるところでした。先生方それぞれの考え方があることや、工夫ある指導法が色々あるのだなあと思いました。これから国語を指導していくうえで、私自身が子どもたちにどのような力をつけさせたいのか、どのようなことを考えさせたいのかを、教材研究を通して考え大切にして指導していけるようになりたいと思いました。
  • いろいろな学習会が中止になるなかで、久し振りに学習できたなと思いました。 しかも、国語の本質というよりも教育の本質(教材の選択、言葉を獲得すること、子どもとの対応の仕方など)を聞くことができたなあと思いました。
  • 様々な経験を持っている先生方が、多様な立場で多様な実践を語ってくださり、多忙な状況に流されがちな日々を一度立ち止まって考える機会となりました。
  • 千葉先生、春日先生の話は、大切なものを見失いがちな自分に大きな刺激になりました。千葉先生には別枠で、思う存分お話を伺いたいと思いました。
    国語の授業をどうするか先生方は悩んでいるので具体的にどうするかを学べる学習会だと、同僚を誘いやすいです。
  • 教科書教材ではない自主教材を使うという考えを持ったことがありませんでした。紹介いただいた教材には知っているものもあり、子どもたちと一緒に考えてみたくなりました。自主教材を使っていくためには、しっかりと教材の解釈を自分なりにもっておく必要があると思いました。
  • 「国語とは何か」についても考えさせられました。話し言葉と書き言葉の世界の違い、幼児の頃から触れていた「話し言葉」を「書き言葉」の世界に誘うことを聞いたときには、なるほどと思いました。
  • 春日先生の「この教材は好きですか、嫌いですか」の質問とても良かったです(自主教材を教えるうえでも)。私も初めて聞いた教材で、嫌いな作品だとすぐ思ったのでした。サボテンはサボテンとして、自然の中で生きていける状況の中で生きている。「正義は自己犠牲を伴う」という考え方じたいが嫌いです。結果として、犠牲になったとしても。自分も生きぬける正義でありたいものだ。
  • 私は今5年生を担任していますが、「てにをは」や多様な助詞の使い分け、他教科の読みとり力が充分ではないと思っています。国語の時間に、少しでもそれらがカバーできるように、授業展開を考えていきたいと思います。 

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