mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

2020-01-01から1年間の記事一覧

師走にて ヒロシマのうた 思うとき 走りゆくよ わが妄想列車

前回のdiary のなかで、千葉さんは「ヒロシマのうた」の物語を根底で支え、突き動かしているのは、小さいミーちゃん(ヒロ子ちゃん)の命を必死に守ろうとして亡くなったお母さんではないかと語った。改めてその視点から作品を見なおすと、個々の表現の意味…

季節のたより66 ヒヨドリジョウゴ

野鳥が運ぶ紅い実 都会の片隅にも育つ野草 この野草の紅い実を見たのは、師走の仙台駅の東口。家電量販店の駐車場の片隅でした。わずかに土の残った空地に、野鳥が運んだ種子が育ったのでしょうか。そこで芽を出し、抜き取られずに育って、伸ばしたつるが近…

『ヒロシマのうた』の学習会を振り返って思う

11月末の「こくご講座」、続く「国語なやんでるた~る」では3回にわたり、ずっと「ヒロシマのうた」についての学習会が行われてきた。それでも、まだ終わりそうにない。年明け後も何回かは、「ヒロシマのうた」についての学習会が続きそうだ。決して参加人…

時の流れ ~ コロナ禍の中で考える

以前、私が不思議に思っていたことの一つに、見知らぬ土地へドライブなどしたとき、行きと帰りを同じ道を運転すると、復路の方がはるかに時間が短く感じることでした。そして最近では、年齢を重ねるごとに、時の経つのがとても早くなるような気がしてくるこ…

第4回『国語なやんでるた~る』のご案内

参加者とともにつくっていく学習会のおもしろさや難しさは、こちらが当初計画していなかった、考えていなかったことが起こるということ。 今回は3回の学習会で終わりにしよう、そう思っていたのですが・・・。急遽、第4回の学習会を持つことになりました。話…

季節のたより65 サザンカ

「冬の華」として育てられた 暖地の寒がりの花 野山の樹木も葉を落とし、庭や道端の草花も枯れて、冬の眠りにつき始めています。花のない寂しくなったこの季節に咲き出すのがサザンカの花です。 寒さに向って咲き出す サザンカの花 「かきねの かきねの まが…

今週も!『国語なやんでるた~る』、今からでも大丈夫!

毎週連続の学習会にこちらの準備が追いつかず、お知らせが遅くなって申し訳ありません。本当だったら11月28日の『こくご講座』や、先週の『国語なやんでるた~る』についても報告しなくてはと思いつつ、できないままきました。ごめんなさい。 ほんの簡単な、…

宮崎典男、ある戦後教師の歩み(3)

1953年、宮崎先生は教職にもどった。勤務校は福島の温泉地、土湯小学校。単身で赴任したが、ほどなく家族を呼び寄せる。 先生は、前述したように、1957年に『人間づくりの学級づくり』で日本作文の会から「第6回小砂丘賞」を受賞、その著書のあとが…

ギリギリの案内ですが、参加お待ちしてます!

28日(土)の『こくご講座2020・秋』が終わってほっと一息つく暇もなく、『国語なやんでるた~る』での、授業づくりの学習会が始まります。あまりにも間がないので、案内をつくるのがやっとでした。申し訳ありません。 今回と次回(12月10日)の2回を通…

季節のたより64 ハキダメギク

「掃きだめ」を拠点に 異国に新天地をひらいた小花 里の紅葉も終わり、枯葉が舞う季節になりました。それなのに、ハキダメギクは落ち葉をおしのけて、花を咲かせています。 ハキダメギクに思う 山本 凛 ハキダメギクとは つれない名前を つけたものです 野花…

コロナのなかで、つれづれに ~家族のかたち~

先日、わが家のよっちゃんが友人と出かけた。コロナ禍でお互い都合がつかず会えないでいたので、久々にとても楽しいひとときを過ごしてきたようだ。 よっちゃんは帰ってくるなり「あのね彼女の息子の岳ちゃん、この間、学校で喧嘩してしょげて帰ってきたんだ…

『こくご講座』の直前ですが・・・

~ 好きですか?嫌いですか?の問い ~ 今回の『こくご講座』のチラシには、~教材の魅力、授業の醍醐味~と書いた。それは第1回のときの、ちょっとした出来事が関係してのことだ。 話題提供者の報告に、春さんが「あなたは、この教材好きですか?」と質問を…

『国語なやんでるた~る』、今年も始まるよ!

「国語の授業って難しいなあ」 「どうしていいか、よくわからない」 「子どもたちと、もっと楽しい授業をしたいのに」 教師なら、そういう悩みは一度や二度、いやいや数えきれないほど感じるものです。悩みは人間の成長にとって大事です。かのゲーテも「憧れ…

季節のたより・特別編(1)

こどもたちの季節感が失われていく ― 気象庁の「生物季節観測」の縮小・廃止を聞いて 気象庁が67年間続けてきた「生物季節観測」のほとんどを年内でやめると発表しました。都市化や地球温暖化で鳥や虫は見つからなくなり、植物の標本も観測に適した場所の…

『こくご講座2020・秋』ご案内

9月5日の『こくご講座2020』を終えてホッとしていたら、もう「今年もあと残すところ~」というような時期になってきました。早いものですね。 これから来年3月までは、もっとあっという間に過ぎていきます。と同時に、教師と子どもたちにとっては1年間の…

宮崎典男、ある戦後教師の歩み(2)

宮崎先生の「教育文化」への連載「自伝的教育論」は70回つづいた。終回は、「やぶかれたズック」と題し、「あとがきにならないあとがき」の副題をつけた。姫松小学校の校長菊池譲さんについて書くことで、この連載を閉じたのだ。 菊池校長は季刊雑誌『国語…

    日本学術会議第25期会員任命に関する声明

みやぎ教育文化研究センター運営委員会 今般、内閣総理大臣は、日本学術会議が第25期新規会員候補として推薦した105名のうち6名について任命しませんでした。この件に関し、すでに多くの学会、学術組織、大学機関、文化団体等から批判の緊急声明が出されて…

季節のたより63 ニシキギ

「錦」で形容された紅葉 「翼」を持つ恐竜の木 秋の紅葉は、モミジやカエデが美しいというイメージがありますが、それに劣らず美しく、華やかで錦の織物のような紅葉を見せる木ということで、名づけられたのがニシキギ(錦木)です。 ニシキギは、ニシキギ科…

「冒険してる?」 岩波少年文庫のねがい 世阿弥の教え

岩波少年文庫の創刊から、12月25日で70年を迎える。創刊当時の編集者たちの願いが、岩波書店のPR誌『図書』11月号の最後のページ、あとがきコーナー「こぼればなし」の中で紹介されていた。 『この文庫は、日本のこの新しい萌芽に対する深い期待から…

続 日本学術会議問題

久しぶりに書棚を整理し、探していた「パイプのけむり」シリーズが何冊かでてきた。著者は童謡「おつかいありさん」や「ぞうさん」の作曲でも知られる團伊玖磨。元は「アサヒグラフ」に連載されてたものを単行本として発刊されたものである。何冊かというの…

宮崎典男、ある戦後教師の歩み(1)

宮崎典男先生と初めてお会いしたのは勤めて5年目の秋、黒川の吉岡中学校2年目の時になる。 私が、吉岡中に赴任したとき、吉岡小中職員有志を中心に「黒川教育を語る会」という名のサークルがあり、すぐ誘われて参加するようになった。翌年、この「黒川教育…

季節のたより62 ワレモコウ

味わい深い秋の花 小さい花が集まる花穂 草原で暗紅色の花穂が風にゆれています。 ワレモコウ・・・・、どこか優しい響きのする花の名前です。 ワレモコウ まど みちお やあ!/ と 思わずぼくは / 笑いかけたような気がするやあ! / と ひびくように きみ…

仙台市の教育施策が決められる! これでいいのか?

◆◆ 正さんの傍聴へんろ ◆◆ 現在、(仮称)仙台市教育プラン検討委員会が5月から月に一度開かれています。この会では、来年度から5年間の「仙台市の教育に関する方向性とそれを具体化する施策」を決定する基になる報告案作成の話し合いが行われています。そ…

コロナ禍でもやります!『みやぎ教育のつどい』に ZOOM in

例年11月初めに行われてきた「みやぎ教育のつどい」、今年はコロナでどうなるのかしら? と心配されていた方もいるのではないでしょうか。ご安心ください。今年も10月31日(土)に行います。もちろん、例年通りというわけにはいきませんが、今年は今年な…

またまた日本学術会議問題を考える

今日、センターで毎年開催してきた「こくご講座」の世話人会があった。次回の講座の内容をどんなものにするかについて時間をかけて話し合った。 文学作品(物語文)の読みをどう進めるか。そのための教材分析の仕方や授業の進め方は、どうあればよいのか。そ…

山極寿一さん高校生公開授業ブックレットが完成!

今年(2020年)1月に行われた山極寿一さんによる高校生公開授業。参観いただいた多くの方から、ぜひ書籍化をとの声をいただいておりました。この度ブックレットとして、みなさんの要望にお応えすることができました。 作成に際し、山極さんには3度にわたっ…

季節のたより61 アケボノソウ

夜明けの空を想像させる花 黄緑色の斑点は蜜腺 「春はあけぼの・・・」とは『枕草子』の出だしですが、「アケボノソウ」は秋に咲く花、リンドウ科のセンブリの仲間です。 一般にはあまり知られていない野草なのでしょうか。『宮城の野草』(河北新報社刊)には…

正さんのお遍路紀行(四国・高知編)その6

【6日目】10月12日(木)28℃ ~ 足摺岬から宿毛方面を巡る ~ 宿(四万十市)車 8:00 ⇒(40km)38 金剛福寺 9:30 ⇒(98km)40 観自在寺 12:30 ⇒(30km)39 延光寺 13:30 ⇒(30km)宿(四万十市)17:00 山門到着 38金剛福寺 昨日のおんちゃんの言う…

正さんのお遍路紀行(四国・高知編)その5

【5日目】10月11日(水)28℃ ~ 入野松原を目指して歩く ~ 宿(長浜)7:30 車 ⇒(75km)37岩本寺 9:00 ⇒ 土佐白浜駅(駐車)10:00 ⇒(12.0km)入野松原入り口 13:10 ⇒(5.2km)土佐入野駅 14:40 電車 ⇒ 土佐白浜駅 16:10 車 ⇒ 宿(四万十市)17:30 今…

猫のクリ、主人の「怒り心頭」に困ったニャ~

ボクはクリです。いまとても困っています。主人の機嫌がよくないのです。昨日(10月2日)からです。 主人はめったにないことですが今週は外に出かけることなく家にいたので、ボクは、主人の傍での昼寝が多く、外に出たいとサインを出すと、すぐ出してくれ…