mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『授業のための資料室』に「いじめ関連資料」を新設!

すでにご覧いただいたかもしれませんが、ホームページの『授業のための資料室』に、新たに「いじめ関連資料」のカテゴリーを新設しました。 これまで研究センターで取り組んできた学習会資料をはじめ、「センターつうしん」に執筆いただいた太田直道先生の論…

欠損・欠如をめぐって あれこれ

このところ鷲田清一さんの本を読んでいました。鷲田さんは関西の方ですが、ご存じのようにせんだいメディアテークの館長でもあります。遠くの人のようで実は近い人でもあるのです。 哲学者にとって、対象との距離をどうとるか、どう向き合うかというのは、と…

汝の馬車を星につなげ ~東北の教師の願いを今に~

研究センターが「東北の教育的遺産」を発刊してくれた。苦しい財政のなかでの決断に感謝している。 というのは、20名を超える東北6県の書き手のほとんどは戦前から活躍した方々で、それぞれが取り上げている教師もその仲間たちだ。かつて、「よみかた東北」…

季節のたより24 イワウチワ

北斜面に命をつなぐ 春の使者 雪解けの頃に、栗駒山や舟形山のブナ林を歩くと、カタクリやキクザキイチゲなど、早春植物といわれる草花たちが、瞬く間に花を開いて実を結び、いつのまにが姿を消していきます。イワウチワもその仲間です。 春を知らせるイワウ…

『春の教育講座』一挙紹介! - 素敵な新年度を迎えるために-

学校現場は、年度末でたいへん忙しいことだろう。通知表の記入は終わっても指導要録や各種校務分掌のまとめや引継ぎ、教室の片づけや新年度に向けての様々な準備、本当に目の回るような忙しさに違いない。 その忙しさの中でも多くの教師たちは、新年度のスタ…

季節のたより23 コブシ

北向くつぼみ 雪のような白い花 野山の雪解けが進み、木々の芽吹きも感じられる季節となりました。里山にコブシの白い花が咲き出すのはもうすぐです。 2月の「マンサク」に続いて、早春の息吹を伝える丸山薫の詩を紹介します。 北国の春 丸山 薫 どうだろう …

西からの風9 ~私の遊歩手帖4~

◆ルーベンスと磔刑像 かつて私はニーチェを論じた拙著『大地と十字架』のなかに探偵Lという我が分身を登場させ、彼にこう言わせたことがある。 「実に奇妙なことだな。この惨たらしい死骸の像を信仰の核心としているなんてことは」。あるとき、ふと俺のなか…

春さんのdiaryを読んで ~ もう一人の自分 ~(2)

前回のdiaryに続けて書いてもよかったのですが、そうするとあまりにも文章が長くなると思い、今回とに分けることにしました。 引き続いての内容なので、新たに何かまったく違う内容をということではありません。前回は春さんとE子さんとの話でしたが、今回は…

春さんのdiaryを読んで ~ もう一人の自分 ~(1)

春さんのdiary「教え子からの手紙」を読んだ。大学生になったE子さんは春さんに宛てた手紙のなかで言う。 感じたままに書く、伝えることが、最近出来なくなってきた気がします。年を重ねるにつれ、どこかに軽い嘘みたいなものが混じっている気がするのです。…