2022-01-01から1年間の記事一覧
『モーターサイクル・ダイアリーズ』をめぐって 今年も残すところ後2日。やり残したことは? と振り返ってみる。そして・・・思い出す。 9月19日付のdiary(おすすめ映画『ブータン 山の教室』)の追伸に、「『映画の本棚』の表紙に描かれている二人乗りの…
年明け恒例の『冬の学習会』は、例年よりも遅い(1月15日/9時~12時)開催となります。また会場も、これまでの会場ではありません。フォレスト仙台が会場です。お間違えなく。さらに午前中の分科会のみと、異例づくめの開催となります。 ですが内容は、こ…
赤い実と鋭いトゲを持つ 火山灰地でも育つツル植物 野山は冬の眠りに入りました。木々が木の葉を落として寂しくなった雑木林に足を踏み入れると、すぐ目についたのはサルトリイバラの実でした。 西日を受けて黄色に光る枯れ葉のかげで、成熟した赤い実がその…
テレビを見ていたら、映画『ラーゲリより愛を込めて』のCMが流れていた。 『ラーゲリ』=強制収容所は、この1年、ウクライナとロシアの戦争で、ロシアが捕らえたウクライナ人をシベリアの収容所へ送る報道で何度も耳にしてきた。 そしてシベリアの強制収容…
動けない植物の移動する知恵 いろいろな技 秋から冬にかけて、野山や川沿いなどを歩いてふと気がつくと、服や靴ひもに草の種子がいっぱいくっついていることがあります。散歩につれていく犬たちの毛にもついています。これらの種子のことを種類を問わずに総…
12月に入るや否や、ずいぶん寒さが身に沁みる季節になってきましたね。でも「宮城作文の会」のみなさんは、そんな寒さなんて屁の河童のようです。 先月の東北地域の学習会に続き、今月は10日(土)14時~「ミニ学習会」と銘打ってオンラインのみの学習…
授業づくりのための はじめのいっぽ ◆日 時 12月17日(土)13:30~16:00 ◆場 所 フォレスト仙台ビル2F 会議室 (参加費は、無料) 【話題提供】 ★6年『ヒロシマのうた』授業プラン 熊谷 並樹さん(東長町小) ★4年『世界一美しいぼくの村』授業プラン 山口…
宮地尚子さんの『傷を愛せるか』というタイトルを見て、即座に思い出したのは中学3年のときの道徳の授業。今思えば、その授業は校内研究の取り組みとして行われたものだろう。教室の後ろには、多くの先生たちが顔をそろえていた。授業は、一つの読み物教材…
甘酸っぱい赤い実 人の暮らしに密着した木 晩秋から初冬にかけて赤い木の実が目につくようになります。ガマズミの木の実もその一つです。 ガマズミの赤い実は、はじめは酸っぱいだけなのに、晩秋に霜が何度か降りると甘みを増して食べごろになります。こども…
ドキュメンタリー映画『かすかな光へ』は、つねに生きること、学ぶことの意義を問い続けた教育研究者・大田堯さんを追ったドキュメンタリー映画です。 2011年に製作されたものですが、 今なお各地でこのような上映会が持たれるのは、そこに教育・子育て…
国語なやんでるた~る ~ 憧れを知る者のみ、わが悩みを知らめ ~ 『ヒロシマのうた』、作品の魅力を探る ~どうやるの? 教材研究って~ 日 時:11月26日(土)13:00~16:00 ところ:フォレスト仙台 4F 宮教組会議室 (参加費は、300円 ※組合員無料…
日本のみ自生の民間薬の木 学名にみる日露の交流 「紅葉」と聞くと、真っ先にイメージするのは、モミジやカエデでしょう。そのモミジやカエデの紅葉が終わる晩秋に、紅葉のトリを飾っているのが、メグスリノキです。 メグスリノキの紅葉。サーモンピンク色の…
月の左下の小さな点のように見えるのが、欠ける前の天王星 昨夜は『皆既月食』。その上、同時に442年ぶりの惑星食となる天王星も月に隠れる『天王星食』も見られるということで、テレビなどでも大きく取り上げられていました。久しぶりに天王星という名を…
みやぎ教育相談センター所長として日々の仕事のみならず、「震災を語り伝える」教え子たちの活動を支え・応援している瀬成田さん。 この11月も、26日(土)に行われる企画「いのちがまんなか」の準備で大忙しです。以下は、瀬成田さん本人による熱い、あ…
来年夏の全国大会に向け一段と張り切っている「宮城作文の会」のみなさんですが、11月19日(土)には、東北地方のみなさんを含めての充実した秋の学習会を企画しています。オンライン参加も可能です。ぜひ関心のある方は、ご参加ください。(申し込み等…
今年も残すところ2ヶ月を切った。歳を重ねると、これからのことも気になるけど、これまでのことも気になり始めるものなのだろう。すでに、これから生きていくだろう時間より、生きてきてしまった時間の方が確実に長くなりつつあるのだから。 前回diary『「傷…
「モチモチの木」の実 あく抜きは縄文人の知恵 トチノキというと、すぐ思い浮かぶのは「モチモチの木」のお話です。 モチモチの木ってのはな、豆太がつけた名前だ。小屋のすぐ前に立っているでっかいでっかい木だ。 樹齢300年を超えると推測される巨木。とれ…
先日、『傷を愛せるか』という本を手にしました。著者の宮地尚子さんは精神科医で、トラウマ研究の第一人者です。タイトルを目にして、《あなたは傷を愛せるか?》と問いかけられている気がしました。それであれこれ傷の記憶を遡ってみると、傷にまつわるい…
なんとジャーナリストの金平茂紀さんの講演と ドイツ文学翻訳家の池田香代子さんとの対談つき! 10月~11月にかけては、さまざまな文化的な催しや企画が目白押しです。参加するみなさんも、どれを見ようかどれを聞こうか、どれに参加しようか迷っている…
昨年に引き続き、今年もコロナの感染を踏まえ、対面・オンライン併用による開催となります(分科会はオンライン併用の分科会と、対面のみの分科会があります)。 子育て・教育にかかわる大学関係者や教職員・保育関係者をはじめ、保護者、教育・子育てに関心…
2学期に入って、アメリカのKからクラスに手紙が届いた。それについてのEの日記の一部が以下だ。 この前、Kから手紙が来た.班ごとに手紙を書いているけど、もうだいたいの班はおわっている。7班は今、「みんなからの一言」で止まっている。「いつするの…
鳥の名と同じ名 ハチの形に合わせて進化した花 ホトトギスと言えば、初夏を代表する鳥ですが、その鳥の名とまったく同じ名前で呼ばれるのが植物のホトトギスです。ホトトギスの花は、赤紫色の斑紋を持ち、凝ったつくりの独特の形が目をひきます。「どんな草…
「それでもセンセイになるんですか」と、教育実習で、中3のYさんに手紙をもらってから、就職でフラフラしていたオレの心は教職と決まり、それから定年までいろんなことがあったが充足感に満ち、Yさんに深く感謝だ。 日々、学校は考えもしないことが次々に…
秋は、さまざまな催し物が行われます。10月8日に福島の被災地応援視察ツアーを実施することはすでに紹介しましたが、なんと同じ日に宮城でも震災に関連する文化行事が実施されることがわかりました。 こちらも私たち研究センターに日ごろから協力いただい…
日本の野に咲くサルビア 唇形花が持つ受粉のしかけ うっそうと茂っていた木々の葉が色づき始めました。散歩道を歩くと、夏の間、静かに養分を蓄えていた秋の野花が、待ちかねたように花を咲かせています。 小川近くの、やや半日かげの草むら周辺が、明るく彩…
仁さんが、diaryに下校途中の子どもたちが、「手のひらを太陽に」を《僕らはみんな生きてるが、生きている気がしないんだ》と歌っていたことを「衝撃的な替え歌」と題して書いていた。替え歌には、コロナ禍をはじめとする現代社会の生きづらさが反映している…
夏のこくご講座で、助詞の「と」と「でも」をめぐり楽しい議論が交わされたことは、8月30日のdiaryに書きました。 その後、こくご講座の世話人でもある千葉さんは、小学校の国語教科書のなかで助詞がどのように使われているのかを調べ、その内容を文章に…
9月末発行予定の『センターつうしん108号』の校正が大詰めを迎えています。108号のテーマは『子どもたちと平和を考える』。それに関わって教育実践を2つ取り上げました。共通に語られているのは「他人ごと」ではなく、「自分ごと」として平和や戦争…
~ 子どもの笑顔という希望 ~ 定年延長が間近に迫ってきた。どうやら私は、64歳が定年らしい。ただでさえ厳しい労働条件、労働環境に晒され「60歳まで働けるのか」というのに・・・。さらに「学力向上」、「タブレットドリル」、「コロナ禍による子どもや…
近島さんの『花と木沓』(9月9日のdiary)と一緒に紹介しようと思っていた、もう一冊を紹介します。 本のタイトルは『映画の本棚』(同時代社)、著者は佐藤博さんです。元中学校教師で、現在は教育科学研究会(教科研)の常任委員として、教科研の運営や…