mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

西からの風39(葦のそよぎ・命名行為)

話すということは、誰にとっても、ことばが一つの行為であるという意味で、無媒介的で自発的な、生体験なのだ。反対に、体験が言葉と無縁であることは絶対にあり得ず、それでしばしば、その体験とほんとうはそぐわないのに、それを目指す古くさい表現を復活…

季節のたより82 ウメバチソウ

独特な花の造形 賢治童話に登場する花 夏の終わりに山を歩くと、小さな白い花が笑顔で迎えてくれます。今年も出会えたことを喜んでくれているような、嬉しい気持ちにさせてくれるのが、ウメバチソウの花です。 ウメバチソウは、日本各地に自生しているニシキ…

走りながら、その先へ 01 ~ 事の始まり ~

一病息災?、走るきっかけは「脳膿瘍」の入院生活 一番最初のランニングシューズ 自分が「ランニング」を始めたのは今から7年前、2014年の9月。きっかけは、「脳膿瘍(のうのうよう)」という、脳に膿ができてしまう病気に罹ったことでした。 2014…

夏休みこくご講座、参加ありがとうございました!

8月6日(金)開催の「夏休みこくご講座」は、平日の開催にも関わらず30名を超すみなさんに参加いただきました。ありがとうございました。 講師の千葉さんは、退職前におこなった公開授業で、なぜあえて自主教材の「冬のこい」を選んだのか。そしてどのよ…

季節のたより81 サルスベリ

炎天下に咲く紅色の花 絶妙な受粉のしくみ 夏の盛り、私の出番、といわんばかりに咲き出すのが、サルスベリの花です。真夏の日中でも紅色が目に鮮やか、暑さもどこかへ吹き飛ばす勢いで咲いています。花は百日に及んで咲き続けるので、漢名では「百日紅」(…

西からの風38 ~ 私の遊歩手帖16・番外編 ~

清さんは「西からの風37 ~私の遊歩手帖16~」で、「太初(はじめ)に言葉ありき」として経験される言葉の原体験を、中学時代の級友Sをもとに記している。実はSについては、別の著書『言葉さえ見つけることができれば』でも触れている。しかし、そこでは「暴…

西からの風37 ~ 私の遊歩手帖16 ~

「太初(はじめ)に言葉ありき」 ハイデガーの「故郷喪失」論へと遊歩した報告、その続きを記すはずだったのにずいぶんと間が開いてしまった。その遊歩はさらなる遊歩を生み、今に至る。 前回の続きを気真面目に書く意欲を、今浸っている遊歩の気分が打ち消…

2020東京オリンピック、祭りのあとで・・・

2020東京オリンピックが、やっと閉幕した。 「原発はアンダーコントロールされている」そして「3.11からの復興五輪だ」とか、「過ごしやすい快適な7、8月の東京」など、ウソで塗り固められて開催にこぎ着けた東京五輪。 そして開幕直前には、組織委員…

加藤陽子さんインタビュー記事から想う

たまっていた新聞を整理していたよっちゃんが、これ読んだ?と新聞を持ってきた。何だろうと紙面を覗くと、7月15日(木)付け朝日新聞のインタビュー記事「任命拒否する政権」だった。 日本学術会議の会員に推薦されながら、菅首相によって任命拒否された…

門真さんを追いかけつづけ(4)

退職した門真さんは、その翌年から、芳賀直義さんに乞われて「宮城親と子と教師の教育相談室」相談員の仕事に就いたが、既に、翌年どころか、“ 卒業授業 ” の準備がありながら、国語の授業に関する原稿を何本も書きつづけていたのである。 宮教組発行「教育…