mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

2017-01-01から1年間の記事一覧

最終バスと公衆電話 ~10円玉を握りしめて ~

ずいぶん昔の話になる。夜、アパート住まいをしていたTさんを訪ねた時のことである。今は路線がすっかり変わってしまったが、当時は自宅にもどるためのバス停も近くにあった。 帰りのバス停に立ったのは最終バスの10時ごろだったと思う。 こんな時間に場…

冬の学習会は、1月6日(土) 7日(日)の2日間です!

1年があっという間に過ぎようとしています。今年もいろいろお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。 ところで、近ごろは物事のもともとを考えたい気分が広がっているのでしょうか。今回の「冬の学習会」講演講師は、哲学者の野矢茂樹さ…

早坂暁さんを偲んで

18日付の新聞で、「夢千代日記」や「花へんろ」で知られる脚本家で作家の早坂暁さんが亡くなられたことを知りました。 思い出すのは、研究センター発足から4年目となる1997年の夏、早坂さんが脚本を書かれた映画『夏少女』の上映と講演会を催したことです。…

東京エキストラ物語

先週末、休みをとって東京に行った。久しぶりの東京。両親が亡くなってからは、墓参りで行くぐらいになってしまった。母方の実家のある杉並の叔母も、しばらく前に亡くなって、その家も今はどうなっているかわからない。私と東京との関係が、ここ数年の間に…

ベーブ・ルース栄光の影に ~ スポーツと戦争 ~

<春さん>の日記を読みながら、ノーベル平和賞授賞式の記事が掲載された同じ日の天声人語の記事も目を引いた。 野球好きでなくてもその名は誰でも知っているであろう、アメリカ大リーグのかつてのホームラン王、ベーブ・ルースの話である。ベーブ・ルースは…

ノーベル平和賞 、サーロー節子さんの講演に思う

今日の新聞(12月12日)は、ノーベル平和賞の受賞講演を行った広島被爆者のサーロー節子さんのことが大きく取り上げられていた。 朝日新聞の見出しは、1面が「核兵器『必要悪でなく絶対悪』」と縦見出し。39面は1段横見出しで「核の闇に光を 満場拍手」…

よっちゃんと「虫愛づる姫君」

先日、わが家のよっちゃんが職場の人事異動の件で「あなたの得意なものは何?」と聞かれた。これと言って即座に思い浮かばず、しばらく思案した挙げ句「しいて言えば、虫を捕まえることですかね??」と、答えたという。上司もびっくりしたに違いない。とは…

真珠湾攻撃から思いだし、そして考えたこと

12月8日は日本軍の真珠湾奇襲攻撃があった日であるが、20年以上前、当時、毎週金曜日の夜にもたれていたカマラード編集会議の席で<春さん>から聞いた話を思い出す。当時のノートに書いてあったメモが見つかった。記憶を元に整理してみると次のような内容…

「人づくり革命」に疑問

12月2日(土)開催の中村桂子さんによる高校生公開授業は、無事終了しました。学校関係者の皆さんをはじめ、多くの方々にご支援ご協力をいただきました。ありがとうございました。公開授業の報告は、「つうしん」などで追々して行きたいと思います。 さて公…

辞典を読むことのおもしろさ

25日の新聞(河北新報)スポーツ欄に日本ハム新人選手入団の記事が載っていて、「清宮『夢与える選手に』」という横見出しがついていた。今年のドラフトの超目玉はどこまでも追われる。 この日の国語学習会で、辞書のこと、それに関わって「類義語」に触れ…

木村草太講演に触発されて、「笑い」を考える

19日にみやぎ憲法9条の会の集会に参加。今年の講演者は木村草太さん。テレビでコメンターとして活躍しているのを見てきていた。しかし今回の講演会に参加し、木村さんの印象が変わった。髪が長くなったことだけではない。テレビでの話しぶりとは全く違う話…

今度の土曜日です! 第3回 こくご講座

今年最後の『こくご講座』を開催します。 前半は、作品の読みの力をつけるにはどうしたらよいのか、前所長の春日辰夫さんが作品の「まえがき」や、辞書の活用方法やおもしろさなどを中心に話をします。 後半は、2つの分散会に分かれて、具体的な授業づくり…

もうすぐ開催です! 中村桂子さんによる高校生公開授業

参加高校生、まだまだ募集してます! 中村桂子さんによる高校生公開授業も、当日(12月2日) まで残すところ後2週間を切りました。現在、受講希望の高校生は20数名ほど。募集人数は40名ですから半分を過ぎたところです。 高校生公開授業は、2006年、東大の小森…

読んでみ(観)て、いがった『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

毎月、学校体育研究同志会(略称 体育同志会)・宮城支部の会報が送られてくる。同志会は毎月例会を持ち、学校体育のあり方や体育の授業づくりなどの研究と実践に取り組んでいる。大変精力的でパワーみなぎるサークルだ。当研究センターの取り組みにも協力を…

目前の告知ですが、憲法学者の木村草太さん来仙!

事務局のSさんは、今度の日曜(11月19日)に行われる「みやぎ憲法九条の会」の講演会準備で大忙し。今回の講演会講師は、テレビやラジオなどでみなさんご存じの、憲法学者の木村草太さんです。 テレビなどで拝見する木村さんは、いつも冷静沈着、頭がこんが…

現職も退職も、集うサークルで

11日は、今もつづく「生活科月例会」の日だった。「今もつづく」などというのは、1991年、生活科が新設されてすぐスタートした会なので、それ以後かれこれ四半世紀になるからだ。私自身で言えば、長く参加しつづけた国語サークルも消えた後に生き残っている…

杜の都からビルの都へ?

今年の立冬は、11月7日。暦のうえではもう冬、でも年々暖かくなっていると感じるのは私だけだろうか。季節は時を刻みながら、行儀よく移り変わっていくようにみえるが、その実態は年々変わっているのだろう。 変わると言えば、仙台の街の風景や光景も、ずい…

おすすめ映画『パターソン』

我が家の風来坊がどこで仕入れたかしらないが、映画「パターソン」を見に行かないと誘ってきたので、一緒に見に行った。 そう言えば、しばらく前のNHKの番組で、青木さやかさんが、何も起きない映画だと力説していた。彼女にとっては大いに不満なのだろうか…

古希のたよりに、今も聞くのは Kの声

先日、「・・・Y中学校で教えを頂いてから早や五十数年、私たちはもう70歳になりました。そこで、古希を祝って同級会(同期会)を下記のように開催・・・」という案内をもらった。 私は、20代半ばから8年間Y校に勤め、この案内者たちとは最初の2年間…

第64回日本学校保健学会 公開シンポジウムのご案内

前回紹介の「2017みやぎ教育のつどい」と日程が一部重なってしまいますが、当研究センター代表・数見隆生のかかわっている日本学校保健学会が、ここ仙台で年に1度の学術大会を開催します。ぜひ関心のある方は、ご参加ください。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・…

『2017 みやぎ教育のつどい』案内

研究センターも参加団体の一つとして取り組んできた『2017子どもの未来をひらく みやぎ教育のつどい』が、来月11月3日(金・祝)・4日(土)の2日間にわたって開催されます。教職員や保護者、教育・子育てに関心を持つ市民みなさんが集まって、様々な思いを様々な…

教育基本法制定経緯から考える ~ 神谷美恵子・エッセイ集より ~

「神谷美恵子・エッセイ集」を読みかえす。このなかの「文部省日記(1945~46年)」がなかなかおもしろい。日本の戦後教育についてアメリカとどんな話し合いをしながら作っていったかが具体的に書かれているからである。 神谷さんはそのまえがきの中に…

衆議院、解散と選挙に想う

春さんが10月4日付diaryに、国民そっちのけ、党利党略の衆議院解散と選挙のドタバタについて述べているが、政治家ならぬ政治屋の体全体から、俗物特有の脂ぎった体臭とエネルギーが、テレビのあちらからこちら側に溢れ出ている。政治はもううんざりだと言い…

【高校生公開授業】今回は生命誌研究の第一人者・中村桂子さんが授業をします!

受講高校生を大募集! みなさんご参加ください 好評をいただいている高校生公開授業、今年度も開催します!。すでに高校生や学校の先生から「いつ頃やるんですか?」「今年はやらないの?」などの問い合わせをいただいていました。主催する者としてとてもう…

おすすめ映画『三度目の殺人』

現在上映中の是枝監督の新作は、『三度目の殺人』。物語は、殺人の前科がある三隅(役所広司)が、多摩川の河川敷で解雇された工場の社長を殺し、ガソリンをかけて燃やすシーンから始まる。再び殺人を犯した三隅は、ほぼ死刑は確実。しかし、担当するエリー…

衆議院選挙 と 国民のミナサマ

「国民のミナサマ」のガナリ声がテレビに街頭にあふれる時が間もなくやってくる。いや、もう始まっている。宮城の場合、「県民のミナサマ」の声と交錯するのだろう・・・。 「ミナサマ」の中に自分も入っていると思うと、耳にするたびにくすぐったくなるが、…

ジョルジュ・ルオー と 大岡信 ~「純粋について」~

今、宮城県美術館ではルオーの企画展「ルオーのまなざし 表現の情熱」が行われている。先日、そのルオー展に行ってきた。混んでいるのだろうと思ったが、台風が近づいていたからだろうか美術館はとても静かだった。 さしてルオーの絵を知っているわけでも好…

林先生効果か?アクセス数が急増!

◇『林先生が驚く初耳学!』に驚いた このdiaryは、センターの会員を中心に知る人ぞ知るマイナーなものだから、1日のアクセス数は決して多くはない。ところが9月24日の夜10時からのアクセス数が急に増え、それは翌日25日まで続いた。どうしたことだろう?と思…

コロンブスの新大陸発見から学校教育のとらえ直し

昨日(25日)の愛読紙朝刊のコラムに、「アメリカ第2の都市ロサンゼルス市の議会が、コロンブスの米大陸到着(1492年)を祝う10月第2月曜の『コロンブスデー』を『先住民の日』に変更すると決めた」で始まる記事が書かれていた。 ボクがに「1492年コロンブ…

日本人が戦争体験を通じて得たこと

私は、時々、小田実の書いたものを読む。そのわけを聞かれるとうまく説明ができないが、ベ平連運動がわかりやすかったように、書いてあることもわかりやすいことにあるかもしれない。ベ平連の「だれデモ入れる声なき声の会」「来るものは拒まず、去るものは…