mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

2024-01-01から1年間の記事一覧

季節のたより162 ノササゲ・キササゲ

晩秋から冬に見られる種子の旅立ち 二つの姿 冬枯れの雑木林。奥まで太陽の光が差し込んで、コナラやクヌギの影が長く伸びています。藪のなかで、きらりと光るものがありました。分け入ると、枯れたツルに紺色の種子がぶら下がっていました。マメ科とわかる…

キャンベルさん高校生公開授業・報告!

2024年も残すところあと数日。今年はどんな年だったろうと、この1年をゆっくり振り返ってみたいところですが・・・、振り返るどころか31日まで終わらない仕事であたふたしそうです。 師走は、お坊さんが走り回るほど忙しい月だと言いますが、まさにこの…

季節のたより161 ツタ・キヅタ

紅葉するナツヅタ(夏蔦) 緑のままのフユヅタ(冬蔦) 初冬の雑木林はからっとしていて、木にからまるツタの葉が目立ちます。近くのアカマツ林でツタの葉が夕陽に照らされていました。沈む夕日と赤いツタ。童謡の『真っ赤な秋』で、♪ 真っ赤だな 真っ赤だな…

" 秋のこくご講座 " 報告!(その2)

さて、(その1)の渡部さんによる授業報告に続けて、後半はベテラン中のベテランの域に達している小野寺浩之さんに説明文の授業で大事にしたいことを、6年生教材『「永遠のゴミ」プラスチック』を通して提案してもらいました。どんなことが話し合われたか…

どうした? どうなった? 『海のいのち』の授業!

10月25日に『海のいのち』の授業案づくりの学習会をしました。 その学習会での話し合いを踏まえて、太田陽子さん(西多賀小)が授業をしました。その授業報告を12月6日(金)18:30~、 研究センターで行うことになりました。改めて授業について、…

" 秋のこくご講座 " 報告!(その1)

相変わらず目まぐるしい学校の仕事のなか、先生たちは子どもの良さを見つけようと日々授業を考えています。今回も、参加者のみなさんの発言内容を簡単にまとめてみました。授業に取り組むうえで何かの役になれば幸いです。 まずは、今年採用となった新任の渡…

季節のたより160 ハウチワカエデ

紅葉も新緑も美しいカエデ 天狗の羽団扇が名の由来 今年は11月半ばまで夏日の気候、秋の訪れはいつかと思っていたら、急に寒さがやってきて冬の気候に。木々はいつ紅葉を迎えたらいいのか戸惑いながら色づいている様子でしたが、気がついたらもう葉を落と…

なんと!『フォーラム福島』で林竹二の授業・3作品を特集

今よみがえる! 林竹二の授業 「今よみがえる」と大上段に構えましたが、ほんとうにどうして今、林竹二の授業? それも宮城でなく福島という地でリバイバルというか、よみがえることになったのか? そんな疑問を持ちつつ、他方で私の学生時代には、宮教大の…

今年の高校生公開授業は、ロバート キャンベルさん!

2024 高校生公開授業 ロバート キャンベルさんとたどる 『戦争のなかの言葉への旅』 日 時:12月14日(土) 13:30~16:30 会 場:フォレスト仙台ビル2F 第7会議室 (会場の詳細はこちら) 受講高校生を大募集! 募集定員:40名(先着順) …

季節のたより 159 オヤマボクチ

花はアザミ、葉はゴボウに似る 火種や蕎麦に活用 ある秋の日、森の散策路の斜面に西日がさして、浮かび上がって見えたのはアザミに似た花です。花のまわりを忙しく昆虫たちが飛び回っています。 近寄ってみると、オヤマボクチの終わりかけの花でした。秋の中…

市民の会主催・西郷孝彦さん講演会 のご案内

【西郷孝彦さん 講演会】 校則なくした中学校 たった一つの校長ルール ~ 笑顔あふれる学び舎はこうしてつくられた ~ 日 時:2024年11月30日(土)13:45~16:00 会 場:フォレスト仙台2F 第7会議室 参加費500円 ※講演前(13時~13時半)には、主催の「仙台の…

11/17(日)宮城県母親大会開催のご案内

記念講演は、安田菜津紀さんです! 今月は、本当にいろんな企画が目白押しです。 いろいろ見たり聞いたりしたいものはありますが、いくつ身体があっても足りません。 さらにダメ押しになりますが、17日(日)は、大崎で宮城県母親大会が開催されます。 記…

思い出すこと18 戦争の中の抵抗 ~ 金子光晴 ~

終戦は4年生の8月15日だったが、それまでの間、年に5日程度の「農繁休業」という名の休みがあった。農繁期に子どもも家の手伝いをやれという学校の休みだ。今はすべて機械化されて、人の手は要らないが、当時はすべてが人と牛馬だったから、農繁時は小…

里見まり子さん来仙、ワークショップ紹介 

いろいろあって、たいへんです! さまざまな行事や企画が行われるこの時期、重なるときは本当に重なるものです。11月16日(土)は、既にお知らせしているとおり研究センターの『こくご講座』と作文の会の学習会が予定されていますが、さらに同日、東北大…

思い出すこと17 「タマゴ家族」に人と鶏の来し方を見る

先日、ETV特集「タマゴ家族」というテレビ番組を観た。 50年間もニワトリ飼育で生きてきた父親。その父の養鶏をしぜんに手伝うようになった息子。その息子は、父親が進める「ケージ飼い」に疑問をもつようになり、自分は「平飼い」をやるようになる。二人…

秋は、企画がいっぱい! ぜひ『秋のこくご講座』へ

どうする? どうやる? 説明文の授業! 日 時:11月16日(土)13:30~16:00 会 場:フォレスト仙台4F 会議室 参加費:無料 秋は、実りの秋というだけあって、食べ物だけではありません。さまざまな文化団体やサークルの企画がたわわに実り行わ…

第40回 東北作文の会が、古川で行われます!

40回目を迎える東北作文の会が、11月16日(土)10:30~17:00の日程で、古川教育会館(JR古川駅から徒歩5分)を会場に行われます。 今回は、福島と宮城からのレポートをもとに学習します。ぜひみなさん、ご参加ください。お待ちしてます。 【…

季節のたより158 アブラツツジ

真っ赤に紅葉するツツジ つぼ形花の雄しべの秘密 青葉山の散策路を歩いていると、晩秋の西日を受けて、辺りの木々の葉の紅葉が浮かび上がりました。ひときわ鮮やかな赤色は、アブラツツジの紅葉でした。 赤く紅葉する木といえば、モミジやカエデの仲間、メグ…

映画『ぼくのお日さま』のまなざし

仙台の上映は終わってしまいましたが、しばらく前に映画「ぼくのお日さま」を観てきました。映画は、夏の野球も冬のアイスホッケーも苦手な少年タクヤと、フィギュアスケート選手の夢を諦めコーチとしてリンクに立つ荒川、その荒川コーチのことが気になるス…

どうする?どうやる? 『海のいのち』学習会!

間近の告知となりますが、今週金曜(25日)18:30~、6年生の国語教材『海のいのち』の学習会を開催します。 これまで3回ほど、センター独自で『海のいのち』の授業づくりを行ってきましたが、それも生かしながら、今回は教職員組合との共催による学習…

今年の九条の会は、田中優子さんが講演です!

毎年同じ時期の開催となる「みやぎ教育のつどい」と、みやぎ憲法九条の会のつどい講演会。開催日がかち合わないよう調整していますが、今年はどうにも調整がつかず、同日開催(10月27日/13時 開演 仙台サンプラザ大ホール)となりました。 今年の九条…

思い出すこと16 父と過ごした台風の夜

大学病院に転院してからの父の病床生活は長かった。母はその間のほとんどを付き添った。その間、家は弟と私、そして、父の実家の叔母の3人の留守番がつづいた。店の記憶はまったくないので、閉めていたのだろう。 母は時に、病院を母方の叔母と介護を交代し…

季節のたより157 センブリ

“良薬は口に苦し”と親しまれた“千振”の花 こどもの頃、縁側でなにやら乾燥した草の葉を茶碗にいれ、熱湯を注いで飲んでいた祖母に「何飲んでいるの?」と声をかけると、「飲んでみるか?」という声。「うん」と言って、差し出された湯呑を一口、がぶり。あま…

2024みやぎ教育のつどい、今年は日曜開催!

記念講演は、畠山澄子さん です! 早いもので、今年も残すところ3か月。そして今年の『宮城教育のつどい』も、早いもので今月末に迫ってきました。 開催日は、10月27日(日)、フォレスト仙台ビル を会場に行います。 子育て・教育にかかわる保育・教育…

塩竈で、学校統廃合の講演会が行われます!

開催日が近くなってからのお知らせとなりますが、今週末の10月12日(土)午後1時30分から、小・中学校の統廃合について考える講演会が、塩釜公民館で行われます。 和光大学教授の山本由美さん が、「学校が消える! 子どもの発達が危ない!」と題して…

研究センター、この夏を振り返りつつ・・・

陽が暮れるのがずいぶん早くなり、朝晩はすっかり涼しくなってきました。仕事を終えて北四番丁へ向かう歩道では、虫たちによる秋の音連れの大合唱が響いています。その合唱も10月に入って次第に鳴りを潜めてきつつある気がしますが、アスファルトの歩道と…

思い出すこと15 トラック島からの父の帰国とラジオ歌謡

昭和20年8月15日に戦争が終わった。その時私は4年生だった。 部落を見下ろす山の墓石は今と違って個人ごとだったので、それまでにずいぶん白い旗が立った。その旗の立つ戦死者を数えて歩いたことがあったが、亡くなった方はほとんどが20代前半だった…

季節のたより156 センダイトウヒレン

森の中の線香花火 仙台が基準産地の野の花 青葉山を歩くと、樅の大木の足下で線香花火を思わせる小さな花がたたずんでいました。ちょっとアザミに似た感じのセンダイトウヒレンの花です。 本州の関東地方と、東北地方の主に太平洋側に分布していて、宮城県で…

思い出すこと14 父が出征したあとの・・・

父が出征してからの家計のやりくりはどうだったかは、小学2年生の私にはまったくわからない。母は、なにしろ60数軒だけの部落に父のいるうちは閉めていた店をまた開き、屋敷内の畑を耕すことに懸命だった。私は、弟の相手をするぐらいだったので、父を見…

思い出すこと13 父の出征と母

渡し船は向こう岸に着いた。客は私たち家族だけ。父母と弟と私の4人。弟はまだ2才。私は2年生になったばかり。 昭和18年〈1943年〉4月28日、召集令状がきた父の見送りだった。 父にとっては2度目の召集。後日見つけた兵役履歴によると、1回目…