mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

西からの風28(葦のそよぎ・雨の連休)

五月の連休に、ぼくは二人のこどもを連れて、テントを肩にかつぎ南紀をまわった。紀伊半島を勝浦まで列車で南下し、そこから捕鯨の発祥地として有名な太地に遊覧船で渡り、そこでキャンプをはった。つぎの日、新宮から十津川をバスでさかのぼり熊野本宮に宿…

季節のたより54 ツルアジサイ

野生のアジサイ 山地の樹木に挑むクライマー 梅雨の頃、雨にぬれて新緑が美しい森や林を歩くと、あちこちに白い花が目立ちます。そのなかで、樹木全体が真っ白に見えるほど、白い花を咲かせているものがありました。その樹木が花をつけているのではなく、樹…

子どもは、いつ「大人」になるんだろう・・・

仁さんのDiary「大人たちよ、『内なる子供』の声に耳を澄まして」を読みながら、この話の前提の「大人」とは、これ如何に? そんな思いが湧いてきて本棚から取り出したのは、野矢茂樹さんが編者となっている『子どもの難問』(中央公論新社)だ。 哲学者が、…

『達ちゃん先生』からの応援歌~コロナな日々をゆく~

3か月ぶりの学校、子どもたちはどんな思いでこの休みを過ごし、どんな願いを胸に抱いて学校に通うだろう。私は、突然の休校後3月で再任用の終了。新年度の準備には立ち会えない残念さを感じながら、学校現場を去りました。 もし私が学校にいて学級担任だっ…

季節のたより53 ギンリョウソウ

銀白の竜の姿 光合成をやめた森の植物 6月は梅雨の季節。雨上がりの日などに森や林を歩いていて、薄暗い林床で、キノコのような、草花のような、全身が真っ白なものに出会ってびっくりしたことはないでしょうか。 この不思議なものは、キノコではなく、日本…

大人たちよ、「内なる子供」の声に耳を澄まして

遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん、 遊ぶ子供の声きけば、我が身さへこそ動(ゆる)がるれ。 よく知られた平安時代末期の歌謡集『梁塵秘抄』(巻二)に出てくる「今様」。蛇足ですが、「今様」は平安時代の七五調の四句で詠うはやり歌です。 勉…

百聞は一見に如かず、教科書展示会に行ってみませんか!

中学校の教科書採択に向け、 教科書展示会がおこなわれます。 この夏から秋にかけて、全国各地の教育委員会で、来年度から中学生たちが使う教科書の採択が行われます。その教育委員会での協議の前に、教科書検定を通った全ての教科書の展示会が県内各地で、…

新しい生活様式、わかるけどしんどいなァ

朝のテレビでは、東京の小池都知事が夜の仕事を中心に感染者が増えていることを話していた。仕事をしている人たちにしてみれば、生きていくためにはそうせざるを得ない、仕方のないことなのだろう。この間のさまざまな状況をみれば、それに伴うリスクもわか…

センターも活動再開へ、エンジン全開!

6月に入って、県内の学校もほぼ始まりました(またいつ何時、休業になるとも限らりませんが)。センターも5月後半から通常の勤務形態に戻っての仕事となっています。 5月末の事務局会議では、4月以降中止となっていた定例の学習会を6月から様子を見なが…

宮城の教師たちがつくった『生活科教科書』誕生秘話

~『どうして そうなの』『ほんとうは どうなの』~ 「季節のたより 51 ケヤキ」のなかで、ほとんどの学校から歯牙にもかけられなかった生活科の教科書『どうして そうなの』『ほんとうは どうなの』を取り上げている。30年も前のことだがうれしい。千葉…

よっちゃんと、コロナな日々のウン探し

春さんにとって猫のリクは大事な家族のような存在だろうが、いまわが家にとって、ネコはちょっとした困りごとのタネになっている。そう、ネコの糞尿被害というやつだ。我が家の庭にときどき糞をして行く。私は花粉症のせいか鼻があまり利かないからそれほど…

コロナな日々に、負けずにトライ!

河北新報の持論時論に掲載されなかったと悔しがっていた瀬成田実さん、それならDiaryに載せるのはどう?と声をかけて掲載しましたが・・・。やっぱり瀬成田さんは、人知れず諦めないんだなあ。何度でもトライ!なんですね。知らぬ間に、次の投稿を送っていたと…

季節のたより52 マイヅルソウ

葉の形は鶴が舞う羽の姿 赤い実は「いのち」の最期の輝き マイヅルソウの花と初めて出会ったのは中学生のときでした。 田舎の中学校で理科の教科担当をしてくれた若い男の先生は、よく私たち生徒をひきつれて故郷の山々を歩きまわってくれました。 いつもの…

コロナな日々の、小さな喜び

新型コロナウィルスの感染拡大のなか不自由な生活が続いている。研究センターも同様だ。例年なら《こんなことをしよう、あんなことをやろう》と新たな取り組みや企画が動き出している時期だが、4月以降さまざまな学習会や企画、あるいは会議が中止となって…

清眞人さんの新刊書紹介 ~『高橋和巳論』~

毎回、読み応えのある文章をdiaryに寄せてくれる清さん。ときに歯が立たず何回も読みなおすこともある。専門の哲学はもちろん、文学に関わっての著書も出されている。2010年に思潮社から『三島由紀夫におけるニーチェ』を、2016年には藤原書店から『ドストエ…

西からの風27 ~私の遊歩手帖10~

『ゴッホの手紙』とやっと出会う4 小林秀雄の『ゴッホの手紙』への寄り道遊歩の報告をいささか記そう。 同書は、次の彼自身のゴッホ経験、ある日新聞社主催の「泰西名画展覧会」に出かけ、ゴッホが自殺直前に描いたといわれる「「カラスの群れ飛ぶ麦畑」の…

季節のたより51 ケヤキ

四季をとおして美しい樹、 ケヤキは 「校庭に立つ先生」 5月の若葉が美しい季節になりました。かつてこどもたちと過ごした学校の校庭に、数本のケヤキの木が立っていました。生活科の時間には、低学年のこどもたちと校庭のまわりに咲く草花を探してよく散歩し…

コロナな日々と、猫のクリ

ワガハイは猫である。名前はクリ。ここで暮らしてしばらくになるが、恥ずかしいことに自分の年齢はわからない。先日、客と玄関で立ち話をしている主人の足元に座っていたら、客が突然「ネコちゃんの歳はいくつ?」と言った。どうして急に歳などを聞いたのか…

夏休み短縮でよいのか ~ 子どもや教職員の声を ~

中学校教師の瀬成田実さんが学校再開がままならないなか、教師として感じていることを地元紙に投稿しましたが、今回は残念ながら掲載は難しいとの連絡をもらったとのこと。学校再開や夏休みの短縮、9月入学・新学期制など教育をめぐってさまざま議論が起き…

正さんのお遍路紀行(四国・香川編)その7

《 えっ!原爆の火?》 納経も終えて、“ あ~やれやれ,終わったなあ ” とベンチで休もうとしたら、ん? えーっ! 何でここに?「原爆の火」がガラスケースので中で燃えていた。 どういうことなんだと、説明のプレートを見ると次のようなことが書かれていた…

正さんのお遍路紀行(四国・香川編)その6

涅槃の道場 ~6日間で香川を歩き、結願をめざす~ 【6日目】3月20日(金) ~結願の寺を目指して歩く~ (西風強く寒い) 宿発 7:00 ⇒(7km)⇒ 87長尾寺 8:30 ⇒(5.4km)⇒ おへんろ交流サロン 10:20 ⇒(11.3km)⇒ 88大窪寺 14:30⇒ コミュニティバス 15:51 …

季節のたより50 ホトケノザ

魅惑の唇花のしくみ 畑の土のバロメーター 暖かくなったので我が家の小さな菜園に野菜のタネをまこうとしたら、見慣れない草花がピンクの花を咲かせていました。よく見ると、ホトケノザでした。 台座のような葉から花をそっと引き抜き、根元をちょっと吸うと…

文末に研究者の矜持が宿る ~ 山極さん公開授業に想う ~

不要不急の外出自粛が続くなか、「やることがないなあ~」などと時間を持てあましていませんか。そんな方にお薦めしたいのが、『センターつうしん98号』です。 今回は、今年1月25日に開催された山極寿一さん(京大総長)の高校生公開授業を取り上げまし…

エイジソン、友の言葉がひらく世界

8日の朝日新聞「折々のことば」は、数学者・森毅さんの「学校というものの中では、教師に学ぶよりは、友人に学ぶことの方が多いはずで、その友人が同学年に限定されるなんてつまらない」の言葉だった。 鷲田さんのコメントにうなずきながら、コロナ禍の学校…

正さんのお遍路紀行(四国・香川編)その5

涅槃の道場 ~6日間で香川を歩き、結願をめざす~ 【5日目】3月19日(木)~ 源平合戦の舞台“壇ノ浦”を歩く~ (20℃暑い) 宿発 8:50 ⇒(7km)⇒ 琴電瓦町駅 10:46 ⇒(5km)⇒ 琴電潟元駅 11:00 ⇒(3km)⇒ 84屋島寺 12:05 ⇒(5.4km)⇒ リフト利用 ⇒ 85八…

新年度、コロナのなかでつれづれに・・・

コロナウイルスの感染拡大の影が、目に見える形で私たちの生活にひたひたと広がってきている。今週に入って自宅から最寄りの地下鉄駅までの人影が明らかに少なくなってきたように感じる。駅に向かう人たちは、みな足早で寡黙だ。町がとくに静まり返って感じ…

西からの風26 ~ 私の遊歩手帖10 ~

『ゴッホの手紙』とやっと出会う3 前回からもう3ヶ月を過ぎてしまった。続きを書くはずが。 その3ヶ月のあいだに、私は小林秀雄の『ゴッホの手紙』に出会いに行った。 寄り道なくして、なんの「遊歩」ぞ! これは言い訳。 そうこうしているうちにショウペ…

正さんのお遍路紀行(四国・香川編)その4

涅槃の道場 ~6日間で香川を歩き、結願をめざす~ 【4日目】3月18日(水) ~五色台に残る旧遍路道を歩く~ 宿発 7:50 ⇒(7km)⇒ 81白峯寺 10:10 ⇒(5km)⇒ 82根香寺 12:10 ⇒(13km)⇒ 83一宮寺 16:50 ⇒(1km)⇒ 宿着 17:50 白峯寺に向かう山道にて(国分…

正さんのお遍路紀行(四国・香川編)その3

涅槃の道場 ~6日間で香川を歩き、結願をめざす~ 【3日目】3月17日(火) ~瀬戸内沿いの街道を歩く~ (あたたかい) 宿発 8:00 ⇒(4km)⇒ 77道隆寺 9:00 ⇒(8km)⇒ 78郷照寺 11:30 ⇒(6km)⇒ 79高照院 13:20 ⇒(7km)⇒ 80国分寺 15:50 ⇒(1km)⇒ 宿着 …

季節のたより49 タンポポ

こどもたちのなじみの花 授業で学ぶ「たんぽぽ」のひみつ 陽光を浴びて、タンポポが咲いています。野原やあぜ道はもちろん、石垣や道路のアスファルトのすきまからも顔をのぞかせています。幼いこどもがいちばん最初に名前を覚えて友だちになる花。それはた…