mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

正さんのお遍路紀行(四国・高知編)その3

【3日目】10月9日(月)30℃  ~ 仁淀川を挟んで5つの札所を巡る ~

宿(奈半利町)9:00 車 ⇒ 30 善楽寺 10:40 ⇒ 35 清瀧寺 12:20 ⇒ 36 青龍寺 14:00 ⇒ 34 種間寺 15:30 ⇒ 33 雪蹊寺 16:00 ⇒ 宿(長浜)16:30

  この日は宿を変えることになるので、無理せず車で回ることにした。

f:id:mkbkc:20200907160414p:plain               35番 清瀧寺

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          清瀧寺からの眺望

 車で入って行くには、四国一狭く曲がりくねっているということだったので、ずいぶん手前のガード下に車を止めることにした。そこから40分ほども歩いたろうか、民家の脇を通り、くねくねと登っていった。キンモクセイの香りが風に乗って流れてくる。暑くて汗まみれになるが、とてもいい気分だ。季節が仙台より1ヵ月ほど遅れているんだなと思う。境内からは土佐市内が一望できて、なんとまあいいところに建てたもんだと思う。あまねく包み込もうということだろうか。

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     36青龍寺への石段

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         土佐湾沿いを走る(ピンぼけがくやしい)

 清瀧寺の階段も相当なものだったが、ここ青龍寺はさらに長かったなあ。登るにつれて、息が上がるのはもちろんのこと、頭の中が空っぽになっていく。そういうことを望んでの階段なんだろうか。ちなみに、あの朝青龍が高校時代に、この階段で鍛錬したんだって。強いはずだわ。

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              34 種間寺
 なかなか見つからずに、同じ所をぐるぐる走り回った。歩きならこんなこともないだろうに。

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           33 雪蹊寺

 夕方のお寺は、さらに静かで、ぼーっとした時間を過ごす。宿が目の前ということもあり、緊張が解けたのかな。

《歩き遍路の実態を知る》
 今日泊まるお宿は、いわゆる遍路宿である。民宿と言ってもいいかな。四国全体で料金を統一し、使いやすいシステムになっている。徳島で使った宿もその一つ。お遍路さん同士が情報交換する場所でもある。夕食場所に行ったら、二人のお遍路さんがいた。向かいに座った方が、「ちょっとこれ見て」と足を持ち上げた。何と!足裏全体が絆創膏だらけ。毎晩、そのお手当が日課だという。1日どれぐらい歩くのか尋ねると、お二人とも30~35kmをめどにしているとのこと。おいらよりも若そうに見えた足まめの達人は70歳近かった。もう一人の方は80歳。おいらは初日に、30km以上をやっとの思いで歩いたので、「心から尊敬します。拝みます。」と手を合わせてしまった。何がそこまで突き動かしているのだろう。人それぞれの巡り方でいいと思うのだが、車や電車を使う自分はやはり “ にせ遍路 ” なのだ。二人の話によると「とにかく午前中が勝負。午後はどうしてもペースが落ちる。」とのこと。事実、この二人は5時ぐらいに起きて6時半には出立していった。一人で朝飯を食うのが寂しかったな。