mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

2024新企画・正さん 『中国自然歩道』を歩く1

鳥取砂丘から境港まで』迷いながら行く

■ これまでのような意欲が出ない
 3月に入っても出かけたいという気持ちが湧いてこない。どうしたのだろう。行く先がどうのではなく、体が眠ったままのような感じだ。これはひょっとすると、年取ったということか? もちろん受け入れますよ。

 4月に入った。少しその気になってきたので調べ始めた。今回は、まだ歩いたことのない山陰地方にしよう。京都、兵庫、鳥取にかけて「山陰海岸ジオパークトレイル約230km」というのを見つけた。なかなかいいかもしれない。ルート地図を眺めているうちに、“まてよ、毎日海を見ながら歩いたら飽きてこないか? それに天気が悪いときの海っぱたは、風と雨をまともに受けて逃げ場がないな”、駄目だあきらめよう。

 次に見つけたのが「とっとり横断ロングトレイル」というのがあった。山側をつないで東から西にルートが取れそうだ。鳥取県を東、中、西のエリアに分けてそれぞれ4つのコースが紹介されていた。そこから横断に必要なコースをピックアップして計画することにした。山陰の雰囲気を足で感じてみたいのだ。

■ 準備する時間が足りない
 何が一番困ったかというと、より詳しいルート紹介はA4を4分割して4つ載っているのだが、どれも小さくてよく分からない。それぞれにQRコードがついていたのでスマホで読み取ってみるが、登山地図ほど詳しくなく、曲がり角の目印や道標の位置がないので非常に曖昧。等高線の感じからなんとか山道であることは分かる。必要なルートを拡大コピーしてみたり、グーグルマップで確かめてみたり、いろいろやってみたが今ひとつはっきりしなかった。そうこうしているうちに、出発の日にちが迫ってきた。そんなに急ぐこともない身なのだが、連休前には切り上げたかった。もちろん混雑を避けること。それに、JR大人の休日クラブが使えなくなるのはもっと避けたかった。

 連休後でもいいとは思うが、気温上昇により蚊やいろいろな虫が発生し始めるので、できれば早いほうがいい。これは何年間か歩いたことでそう思うようになった。虫除けがあれば何の問題もないのだが、虫たちが動き出す前の空気は少しひんやりしてからっとしている。その中を歩くのは、やはり気持ちがいいということだ。そんな理由で日程が選べるのは、無職の人間だからできること。
 そういうわけで、準備不足は分かりつつ、後は現地で何とかなるだろうと出発した。が・・・

【1日目】4月16日(火)/ くもり21℃
  
~ とにかく鳥取市まで ~

■ いやいや 長かったなあ

仙台発(8:17)~東北新幹線~ 東京発(10:03)~東海道新幹線
 姫路発(13:53)~山陰本線鳥取市(15:30) お宿(16:00)

 飛行機も考えてみたが、伊丹からの接続をどんなにうまくやろうとしても鳥取到着は電車の場合と1時間ほどしか違わないと分かった。さらにこの日から歩こうとは考えていなかったので、3割引きできるJRにした。
 ずっと電車なので特に何もなかったが、東京からの新幹線に外国からの旅行者がとんでもなく多くいてびっくり。車両の半分以上がそうだった。どこまで行くんだろうと思っていたら、案の定、京都でほとんどが降りてしまった。
 姫路から山越えをしていくとき、特急といいながらも登りなのでゆっくりとなった。窓の外を見ると「半日村(斎藤隆介)」が自然と浮かんでしまうような山間の集落がいくつも見えた。そんな場所にも田んぼや畑が切り開かれていた。今でも苦労しているのだろうなあと思ってしまった。
 初めて降り立った鳥取は、雷と雨のお出迎えとなった。
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 四国遍路を皮切りに始まった正さんの紀行シリーズは、その後、熊野古道小辺路伊勢路の旅、さらには海外タイへと広がっていきました。また旅ではないけれど故郷・丸森が台風19号で大きな被害にあった時には、ボランティアに入っての現地報告なども寄せてくれました。
 この3月で仕事に一区切りつけた正さん、心機一転で、今回はまだ歩いたことのない山陰の旅とのこと。どんな旅になるのか楽しみです。こうご期待!(キヨ)