mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

2013-01-01から1年間の記事一覧

12月26日

ずいぶん遅くなってしまったが、いま、6月の福田誠治さんの講演記録ブックレット「いま、フィンランドの教育から学ぶものは何か」を、県内の届けられる学校に届けて、実費での頒布をすすめている。 ぜひ多くの現場教師に読んでほしいという思いが強く、その…

12月25日

今年度最後になる第4回戦後教育実践書を読む会は、1月18日(土)1時半~。年があらたまって間もなくになるので、少々早いように思われるかもしれないが、この会へのご招待をしておきたいと思う。なぜなら、少しでも多くの方と予定のテキストを読んで話…

12月20日

いまバスの中で広げている本は、むのたけじさんの『99歳一日一言』だ。 むのさんの講演は、教師生活数年目に初めて聞いて、その後、何回か聞く機会があった。 話を聞いているうちに、自分が叱られているような気分になり、しぜんにうつむいている自分を発見…

12月17日

「戦後教育実践書を読む会」を始めて今年3年目になる。参加者が少なく、やっとつないでいる体だが、この会をセンターの仕事としてそう軽いものとは思っていない。 今年の第2回目に取り上げたテキストは『川口港から外港へ』(鈴木正気著)だった。 現在は…

12月13日

ここ連日、所員Kさんは高校への電話依頼をつづけている。高校生の公開授業への参加生徒をつくる依頼だ。 センターの数ある行事のなかでももっとも困難な仕事だ。何しろ「公募」とうたっていながら、生徒が容易にのってこないからだ。 Kさんは、今年は例年…

12月8日

6日に、久しぶりに授業をみに出かけた。前日、Mさんから「授業をみに来てほしい」との電話があり、会議などが入っていないことを幸いに行くことを約束した。授業をみせてもらうのは3年ぶり、サークル仲間のRさんの卒業授業以来だ。 1年生。「おとうとね…

12月4日

映画「そして父になる」は、その中に登場する2人の父親の姿によって十分過ぎるほどいろんなことを考えさせてくれた。自分が己の子どもに対してどう向き合ったかを思いかえすと、リリーフランキーの所作の一つひとつは、私に向かって演じられているような気が…

11月27日

何が何だかわからないうちに、特定秘密保護法案が衆議院を通った。前日、福島で公聴会がもたれて、危惧する声がつづいたにもかかわらず、それもまったく無視。真面目にしゃべった人の腹は煮え返ってしかたないだろう。そもそも初めからこの地方公聴会で民意…

11月25日

どうしてこうも「学力テスト」にこだわるのだろうか、関係する報道の何一つ、私を(なるほど)と思わせるものはない。 特定秘密保護法は、何を秘密とするのかさっぱりつかめず、戦前回帰の心配がふくれ、一方、この「学力テスト」は取り上げられるたびに、目…

11月20日

2・3日前の河北新報県内版に、「先生、お酒くらいきちんと飲もうよ!」という、目立つ白抜きの1行縦見出しの記事があった。長いので最初は「先生、お酒くらい飲もうよ!」と読んでしまったから、(へえ~ 今どきの流れとは逆行する、おもしろい見出しだ。…

11月15日

教育のつどい課題別分科会に参加するとき、毎年、頭が痛くなることがある。 「今の学校がたいへんだ」「あまりに忙しく研究会どころではない」・・・など、事あるたびに耳にすることから、むかし、好き勝手なことをしていた自分がしゃべることは(そんなこと…

11月12日

今年度の「教育のつどい」にも2日間参加する。 両日ともに5階の研究センターが参加した分科会会場だったせいもあり、ほとんど他の参加者と出会うことがなく、集い全体の雰囲気を感じ取ることはできなかった。 それゆえ会全体についての受け取り方に間違い…

11月7日

いま、バスの中で読んでいる本は、吉野源三郎の「人間を信じる」。 たまたま今朝のページに、中日戦争の最中、占領下の中国をめぐって帰ってきた岸田国士の話を山本有三宅で聞いて考えたことが書いてあった。自分で復唱するためにそれをいくつか書きぬく。 …

11月4日

亘理で被災地の学習支援をしている東北大学教育学部の学生たちの様子を見ようと29日の午後出かけた。 大河原に住んでいるS君が車で駅に出迎えてくれた。好意にあまえ、しばらく来なかった南部の様子を見てみたいと、目的地に行く前に、中浜小まで沿岸部を…

10月28日

通信72号の別冊に「考えない私になってしまいそう」を宮城民教連機関誌「カマラード」から転載した。そのことに関して少し補足をしておきたい。なぜなら、私が手紙の受取人だったので。 間もなく夏休みが終わろうという日の午後、京子(仮名)が職員室に現…

10月22日

19日は、フォーラム「子どもと読書」だった。読書は個々のもの、参加者からいろいろな話が出て私には十分おもしろい時間になった。 ここでは、学校図書事務(仙台市ではそう名づけ、各校親が手伝っているよう)のSさんの話を2・3紹介する。 まだ子どもさ…

10月18日

昨日、A保育所を3人で訪問した。ビルの5階にあり、子どもたちは満杯の55人いるという。台風一過、年長・年中組19人は歩いて30分ほどの公園に散歩ということでみんなリュックを背負い準備OKで待っていてくれた。 エレベーターは使わない。2人ずつ手をつな…

10月16日

3連休の中日、やっと、「そして父になる」を観に行くことができた。 映画のあいだ中、今さらどうにもなるものでもないが、未だ「父」になっていない自分を主演の福山に重ねて考えつづけた。福山のような真っ白なワイシャツは特別な日以外は身につけたことが…

10月10日

最近、作家のKさんの講演要旨がA新聞に載った。その講演のなかで、Kさんは「震災があらわにしたもの」として三つをあげ、そのひとつめに「日常は暴力によって簡単に分断されてしまうということ。被災した我々には、自然も暴力だ。」と言ったと書いていた。…

10月7日

2日、県教委は全国学力調査で県内の小中学生の平均正答率が全国平均を下回ったことを受けて緊急会議を開いたと、4日の朝日新聞県内版が伝えていた。 その記事の中で、学力向上の具体策について、A教授が「国語や言葉の力を育てることが、すべての教科の学力…

10月3日

センターへの通いには片道50分近くバスに乗る。半分は居眠りの時間になっているのだが、バスという小さい空間も結構おもしろい人間模様が見られる。 これは仙台に来ての間もなくのことだが、朝、満員のバスが仙台駅に近づいたとき、運転手さんが「お知らせな…

9月30日

雑誌「教育」を読む例会に出た。9月号をテキストにしたので、「道徳」が話し合いの中心テーマだった。 道徳を教科になどというのは論外だが、「道徳教育」については自分を振り返ると語ることを極力避けてきたように思う。確かに、そのねらいは特別な日本の…

9月26日

28日の戦後教育実践書を読む会のテキストは「川口港と外港」である。私はこれまで読んでいなかったので、あわてて読んだ。 これまで読んできた実践書は50年代だが、「川口港と外港」は70年代後半に書かれていて、これまでと違い「小学校社会科教育の創…

9月23日

3連休の中日は墓参りに行く。今はバスで10数分の寺に墓地を移したからだが、それまでの墓参は車に乗らない私にとっては宮城県内であっても1日がかりだった。 田舎の墓は、部落を眼下にする山の頂上にあり、墓地からは登米郡(現在の登米市)が広く見渡せる…

9月18日

14・15日、瀬戸内海しまなみ海道でつながる愛媛・大三島に行ってきた。 埼玉のNさんからの誘いで、千葉のTさんと3人で、ここ半年ぐらい、教師Mさん(故人)についての調べをつづけている。 Mさんの教職の歩みをごく簡単にならべると、東京高師を出ての…

9月12日

鶴見俊輔さんが吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」にふれて、「あの本を私が初めて読んだ時の著者名は山本有三だった」と言っていたのを読んでびっくりした。それで、吉野の略歴を調べてみた。1931年治安維持法事件で逮捕され、その後の1935年、…

9月10日

研究センターの私の机の後ろに「浜田知明作品集 取引・軍隊・戦場」が置いてある。浜田知明は、この間、テレビ「日曜美術館」で偶然見ることができた。浜田は1917年生まれだから96歳である。今も現役の彫刻家である。この手元の画集は、今から30年前…

9月5日

豪雨のニュースがつづく。映像の中で何人もの人が、「こんなのは初めてだ」と言っていた。 私は北上川の堤防沿いで育った。終戦直後の数年間は、洪水がつづいた。家が丸ごと流れてきたこともあった。夏になると、川が水泳場であると同時に、魚取りの場であっ…

9月2日

今日の午前、「S小だが、『文学作品の読みの授業』を14冊届けてほしい」 という電話が入った。一人でも多くの人に読んでほしいと願っての発行なので、14冊とは飛び上るほどうれしい電話なのだが、ほしいと言ってくれる人が予想を超えて多いのに、願いと…

8月28日

昨日、全国学力テストの結果が発表された。小6・中3ともに秋田が連続1位で宮城はランクを下げたとのこと。ランクを上げた県はどんな努力をしたかとか、秋田県への他県教師の短期留学(?)のことなどが、メディアで報じられていた。休み中も勉強している子…