2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧
読んでびっくり! こんな 「指導書」 があったのか 教師用としてつくられた『自然の観察』(昭和16年:文部省著作・発行) 前回の特別編の「こどもたちの季節感が失われていく」を『センターつうしん』101号で読んで下さった大沼敏幸先生から丁寧な感想をい…
~ コロナは、やっぱり手ごわいぞ!~ このDiaryで「2021春の教育講座・案内 ~ 今年はやります!~」とお知らせしたのが、3月22日。その日の宮城の感染者数は42人。前日21日の112人に比べればずいぶん減って、これで落ち着いてくれ!るかな?と思…
「教育文化」誌88号の裏表紙に、算数実践検討会の案内が載っている。 その要旨は、「八島さんの長期継続方式実践検討会を開く。第1回は70数名の参加者だった。日時は、1970年9月26日 午後1時30分から。場所は向山小学校。授業内容は2年生の…
チャンスを待っていつでも発芽 小さな花の知恵 あたたかな日差しのなか、道端の草花たちが冬の寒さから解放されたように生き生きしています。見ると放射状に広げた葉の間から、ナズナの花のつぼみがのぞいています。もうすぐ白い米粒のような花がいっぱい咲…
ハイデガーの「故郷喪失」論1 最近、ハイデガーを読み直している。今取り組んでいる『格闘者 ショーペンハウアーとニーチェ』を完成させるためだ。その予定する下巻『様々な照明の下に』の冒頭を飾る「ニーチェ主義者としてのハイデガー」を書き上げるため…
毎年、新年度はじめに教職員組合のみなさんが取り組んでいる《春の教育講座》ですが、昨年は残念ながらコロナウイルスの感染拡大で中止せざるを得ませんでした。 でも今年の春は、コロナウイルスの感染防止につとめながら、新年度の始まりにふさわしい様々な…
疎外は抑圧の諸帰結の一つであるどころか、疎外は抑圧の一つの因子である。疎外ということで、われわれは、人間が自己自身、他者、および世界とのあいだに導入する諸関係のあるタイプを理解する。すなわち、疎外においては、人間は「他者」の存在論的優位を…
映画「すばらしき世界」は、人生の大半を刑務所で過ごした元殺人犯の三上が刑期を終え、今度こそまっとうに生きていこうと悪戦苦闘する姿を描く。その三上を見ていると、なぜか吉野弘さんの「四つ葉のクローバー」が気になり始める。 クローバーの野に坐ると…
「震災の教訓をどう継承するか」とのテーマで、【大震災から10年~第7回いのち・子どもと教育を考えるつどい】が、2月27日(土)開催されました。 参加者のなかには《ぜひ、直接話を聞きたい》とはるばる関西からの参加者もあり、全体としては会場・オン…
大和路に多い早春の花 花の準備は夏の頃から 東北の春先は、突風をともなう猛吹雪が起こります。宮沢賢治の童話「水仙月の四日」は、その猛吹雪をモチーフに、自然の厳しさと優しさを描いています。 嵐を引き起こす雪婆んご(ゆきばんご)に仕える雪童子(ゆ…
八島さんは私より6歳上なのだが、なんと、亡くなってもう35年にもなる。あまりに早すぎた。 意気地のない言い方になるかもしれないが、今になっても(ここに八島さんが居てくれたら)と思うことが何度もある。 八島さんと初めて会った時のことははっきりと…
◆ Kさんの考える詩の授業 目の前の子どもに合わせてどんな詩を選ぶのかが大事になります。どのような詩であれ読む人間の心を動かすものでなくてはなりません。子どもの心を豊かにしたいと願うからです。今回提示された「うんこ」という詩は、ふだん子どもた…
1年の始めや終わりに、子どもたちと読みたい詩 ~ 学習会での話を中心にしながら ~ 3月入ると、どの教科も復習やまとめの単元となり、これまで足りないと感じた部分を工夫しながら授業することになると思います。なかなかまとまった時間をつくっての詩の…
3月3日の「天声人語」は、10年前の3.11大津波の時、三陸町の吉浜地区で1933年(昭和8)の三陸津波の記念石が津波にえぐられた斜面から発見されたこと。そして当時の住民が職住分離に努めたことで、3.11では「奇跡の集落」と呼ばれたことを紹介してい…