修行の道場 ~徳島の反省を生かして、高知を歩くぞ!~
前回の徳島は、宿を一カ所にしたことで無駄が多いと感じたので、今回はできるだけ後戻りしないように進もうと思った。また、高知は距離が長いので何カ所か車があると助かるとも思い、車で行くことにした。経費節約のために車中泊もしようと思った。
しかし、結果的に車は邪魔だということが分かった。なぜかは、おいおい書き進めたいと思う。10月なら歩いても気持ちのいい季節だろうと考えて出かけたが、これもまたしくじったような気がする。この時期の四国はまだまだ夏なのである。30℃の日が何日かあり、もう1ヶ月後の方が体力的に楽だろうと感じた。
《まずは高知の奈半利をめざす》
◇2017年10月5日(木)仙台9:00出発
泉PA→郡山→新潟中央→北陸道長浜ICで降りる 16:30ごろ
一気に淡路島経由で徳島まで行くつもりだったが、夕方になったら疲れてきて、腰も痛いのでお宿を探すことに。(車中泊など全く浮かばず)
◇10月6日(金)9:00宿発
長浜IC→米原JCT→名神高速→中国自動車道→山陽自動車道→神戸淡路鳴門
自動車道→徳島IC→国道55号をひたすら南下→奈半利
2日目は楽勝で行けるだろうと思いきや、徳島からの一般道が長い長い。太平洋に沿って延々と下っていった。結局お宿に着いたのは夕方だった。明日から歩くのだが、元気半減。
明石海峡大橋から淡路島へ
【1日目】10月7日(土)28℃ ~室戸三山を歩く~
宿(奈半利町)7:43 バス ⇒ 室戸岬 8:30 ⇒(1.3km)24 最御崎寺 9:00 ⇒(6.5km)25 津照寺 10:50 ⇒(3.8km)26 金剛頂寺 12:10 ⇒(24km)⇒
宿着(奈半利町)18:40
《どう回るつもりか》
徳島最後の23番「薬王寺」から高知の最初となる24番「最御崎寺」までは、77kmある。そこを歩きだけで行こうとしたら、自分は2日では無理だ。電車がないのでバスをうまく乗りつないでいかなければならない。24番に行く前から時間も労力も必要となると思ったので、一旦奈半利町に宿を取り車を置いて、そこからバスで室戸岬まで行き、後は歩いて戻るという計画にした。車で行ったのだから、車を使えば難なく24番から順に回れるのだが、出来るだけ歩きたいと思った。
24番 最御崎寺
室戸岬バス停の近くに旧遍路道の入り口を見つけたので、迷わず歩き出す。すぐに急登となり、汗が噴き出す。さほどの距離でもないはずなのに、高いところに建つお寺が恨めしく感じた。
最御崎寺からの下り:行当岬が見える
ほとんど誰とも会わずに、ただ歩くのみ。みんな働いてるというのに、全く違う時間の流れをあまり楽しめていないなと思ったりもした。
26番 金剛頂寺
《いよいよ本番だ》
本日予定のお寺は終了。ここを下って、道の駅「キラメッセ室戸」で昼休憩を取った。さすがにそこはお客さんで賑わっていたが、お遍路さんの姿はなかった。なぜか誰かと話したい気分だった。ん~まだまだ修行が足りないな。
そんなことより、すでに2時近いではないか。ここから奈半利まで20km以上はある。さあ歩くぞ!
海っぺりも歩いてみた
国道沿いを歩くのは面白くなかったので、旧遍路道の標識を探し探し進んだ。時には、その遍路道も外れて海岸沿いを歩いたりした。海のにおいも音も雄大で楽しい。そう思ったのは最初の5kmぐらいで、だんだん辛くなってきた。10km過ぎぐらいから腹も痛くなってきた。そこからの歩きは地獄だった。結局宿に着いたのは、辺りが闇に包まれ始めた7時ごろだった。1日30km以上というペースはこんな感じなんだと思い知らされた。初日で体力使い切った感じだった。早く寝た。