mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

2015-01-01から1年間の記事一覧

12月27日

年末になると思い出す一つに「日宿直廃止闘争」がある。その時私は30才ぐらい、中学に勤務していた。 日教組が提起し、私たちは全員署名した廃止要求書を町の教育委員会に提出、勤務時間終了後、町の教育長と連日交渉をもった。 ところが、25日に突然、…

12月22日

19日の「安保関連法(戦争法)の廃止を求める市民集会」に参加した。 晴れていたのだが、風は冷たく、1時間立っているのはなかなか厳しかった。「これから行進に~~」との声が耳に入ったときには内心ホッとした。 寒さに震えながらも、会には不思議に温…

報道機関は権力の監視者である・・・

12月16日の天声人語に同じく天声人語子の深代惇郎のことを記していた。12月17日が命日でとあると。1973年2月からこの担当になっている。私が教職についたのはこの年の4月で、ずいぶんとこのコラムには励まされ、刺激を受けていた。時の権力にずばっと切り込…

12月14日

身の回りの整理をはじめている。ほとんどは自分以外には必要のないものばかりなので、自分の手でなんとかしなければならない。今のところ進んでいる跡は見えないが。 その片づけ中に、B6版の小さい冊子を数冊見つけた。誌名は「なぜ少年たちは事件を起こし…

11月26日付 春さんの日記に触発されて・・・

21年前、私は5年生の担任だった。ある日の宿題が発端となってことは進んだ。その宿題とは、47都道府県名を白地図の位置とともに覚えてくること。そしていよいよS杯をかけた47都道府県大会。B4版のわら半紙に都道府県に番号の入った白地図と、その右…

12月10日

「ソ満国境 15歳の夏」の上映会が終わった。2回目の8日は午後から夜の部を入れて3回まわした。1回目は満席で通路に腰を下ろす人も出た。3回目の夜の部はさすがに少なかったが、鑑賞者の平均年齢では一番若かった。高校生の姿も見られた。 1回目が終…

12月6日

「トムは真夜中の庭で」を書棚から引っ張り出して久しぶりに読んだ。すっかり忘れていた。著者フィリパ・ピアスは、後に付けた「この作品について」の最後を「~おばあさんは、じぶんのなかに子どもをもっていた。私たちはみんな、じぶんのなかに子どもをも…

12月1日

月曜夜9時からは、楽しみにしているテレビの歌番組。歌われる曲は古い歌のみと言ってよい。私にとって懐かしい歌が、余計なおしゃべりがいっさい入らずピアノ伴奏だけで時間いっぱい歌いつづけられるのが何よりもいい。 昨夜の最初は「椰子の実」。この歌は…

11月26日

昨日、種子島宇宙センターからH2Aロケット29号機が打ち上げられ、成功したと報じられた。この報を聞いて私は、1984年、種子島から打ち上げられた最初の放送衛星についての4年生S君の日記を思い出した。私にとっては忘れられない日記であり、子ど…

11月20日

「子どもの国からの挨拶」(今江祥智)を読んでいたら、「人は文字をよむことを覚え、本を読めるようになると、もう一対の目をもったことになる」というケストナーの言葉が引かれていた。今江が娘に絵本をよんでやった話の中での引用である。 「もう一対の目…

11月15日

ときどき本屋をのぞいて驚くことのひとつに、哲学書のならんでいるなかに、50歳を前に亡くなった池田晶子さんの多くの著書のほとんどがいまだに並んでいることがある。もちろん、池田さんだけのことではないのだが、哲学コーナ―で、しかも亡くなられて8年…

11月9日

映画「ソ満国境 15歳の夏」、仙台上映の実行委員会のメンバーのひとりになったが、自分のなかでは、どのくらいの人に観てもらえるかまったく読めなくて、内心イライラしている。 チラシには、「言葉も国境も超えて次の世代に伝えたい感動の実話 ――生き抜こ…

11月2日

今日の朝刊「折々のことば」(朝日)は、「憲法が『どういう国にしたいか』という願いそのものであるならば」(赤坂真理)だった。 それを読んで、45年前の社会科の授業を思い出した。 初めての6年生担任。歴史の授業をどんなスタートにするかひとりで悩み、…

10月29日

荒垣秀雄のエッセー「季節の余白」を読んでいたら、「川の本能」という短い文があった。読んで、3・11復興のことを考えた。一緒に考えてもらうことを願ってそのまま紹介する。なにしろ一分の隙もない文を縮めることは私にはできないので、常より長くなっ…

10月25日

ある朝、テレビで「閣僚に聞く」というのを偶然見た。そのときの大臣が、「6つも担当がありたいへんですね」との質問に応えて「やりがいを感じています」と、私のまったく知らない新大臣だったが言っていた。 それを聞いて、その大臣の言葉については何も考…

10月18日

バージニア・リー・バートンの絵本「せいめいのれきし」が、石井桃子訳で日本版が岩波から発行されたのは1964年12月。 バートンは1968年に、石井桃子は2008年に亡くなったが、岩波は、この7月、半世紀ぶりに改訂版をつくった。 それを今日や…

10月13日

テレビ番組表を眺めたうえでテレビを観ることはほとんどない。どのチャンネルに回しても、似た人たちが出ていて、みんなで似たような話をして笑っている。それを悪いと言いたいのではない。 「他局と違ったものを・・・」と工夫するのが、テレビの世界に限ら…

10月5日

前回のつづき。PR誌「図書」の中の「本」について私が驚いたことの2つめ。 「市町村という基礎自治体で、本屋さんが1軒もない『本屋ゼロの町』が至る所で現れています」と書いてあり、「本屋さんゼロの自治体数」の都道府県別一覧が付く。とにかく驚くほ…

10月1日

PR誌「図書」10月号の表紙に「800号記念」とあった。単純に12ヶ月で割ると66年を超えることになる。 あとがきによれば、最初パンフレットとして1936年に不定期刊行でスタート。1938年1月号から「岩波月報」と改題し定期刊行に。同年8月…

9月30日

圧倒的多くの国民の声や国会運営のルールを無視して強行採決された「戦争法」。そして数日後にセンターからの帰り道に車中で耳にしたラジオニュースの「一億総活躍社会」を売り出す総理の声。帰宅するなり一冊の本を取り出した。 後藤正治著の「清冽」。詩人…

9月29日

無投票で再選を決めた安倍首相は、記者会見で「アベノミクスは第2ステージに移る。『1億総活躍時代』を目指す。そのために強い経済など新たな『3本の矢』を提唱」とA新聞は報じていた。 私は、これまでも言われつづけてきた「アベノミクス」「3本の矢」…

9月23日

安保法案はとうとう両院で「賛成多数」で通った。その後も、新聞は関連記事を書きつづけているし声欄の投稿なども切れていないことに、まだ明日の希望を失わせないでもらっている。 それにしても国会はひどすぎた。アメリカで「夏までに決める」と約束の演説…

9月18日

13日から3日間、臨床教育学会の震災調査チームのみなさんと石巻方面に行ってきた。震災直後からつづけている。 3・11後、多くの回数、石巻に行きつづけているが、復旧後の仙石線に初めて乗った。松島を過ぎてからの沿線の風景の変わりようには予想はし…

9月10日

テレビのニュースは、あまり見たいと思わなくなっている。「あの世が近くなったせいなのさ」と笑われそうだが、理由は、あまりに嫌な事件が多すぎ、それをいち早く報じるのがニュースの命みたいに見せつけ聞かせつづけられるのに参っているのだ。しかも、ひ…

9月3日

先日あるところで、「広報なみえ」、そう、あの福島の原発被災地の浪江町の広報誌。7月1日号。その一枚がA3版で、「浪江町復興支援員が全国で町民のみなさんをサポートします!」という呼びかけで、日本全図と都道府県名とそれぞれに在住する町民の数、そし…

8月27日

映画「ソ満国境 15歳の夏」の自主上映会をもつことになり、その実行委員としてその準備に参加している。 10月の7日に試写会(本上映は12月)をもち、原作者の田原和夫さんにもおいでいただく。戦後70年ゆえ、15歳だった田原少年は現在85歳という…

8月19日

今年の8月は、猛暑のせいもあるが仕事から離れたこともあり、これまでになく家に閉じこもる日が多い。 家にいれば、新聞もよく見るし、テレビも見ることが多くなる。そのためか、8月6日、9日、15日をはさんで戦争に関する報道が常より力が入っていたよう…

8月15日

大きな石も ぐんぐんと / みんなで 押せば 動いていく石が 自分で 動いていく / ぼくらも いっしょに 動いていく (後略) 教室で子どもたちと毎年のように歌ってきた『大きな石』の歌詞の一部である。 この国を騒がせている安保関連法案。その審議が進む…

8月13日

私の所属している小さな会では、年に1~2回、映画会をもつ。たまには講演会も。 会の名称は「テロにも戦争にもNOを!の会」。会としてぜひ一人でも多くの方に見てほしい願いで設定する上映会ゆえに、力のない会のくせに作品選定はなかなかうるさい。 実…

8月5日

猛暑つづきで身の置き所がない。仕事部屋にはエアコンがないので、仕事を放り投げ、たった一部屋だけあるエアコンの部屋に避難、何することなくじっとしている。 数日前に“玉音放送”の原版のニュースがどの局からも流れた。 あの時、小学4年生だった私の8…