mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

教え子からの手紙 ~ 届く言葉 、つなぐ言葉~

自分の終わりに向けて身の周りの片づけを少しずつ進めているのだが、なかなかその跡が見えない。つい最近は、手紙類の整理をしたが、読みに時間をとられてこれもなかなか進まない。そのうえ、この自分にとってだけ大事な書簡を、どうやって持ち続けていける…

季節のたより22 セリバオウレン

ひっそりと咲く白い花、根茎は漢方の処方薬に 早春の雑木林で、セリバオウレン(キンポウゲ科)の白いつぼみを見つけました。春を告げるマンサクの花が咲きだす頃に、カタクリよりも少し早くに、人に気づかれないようにひっそりと咲きだすのが、この花です。…

大震災から8年 いのち・子どもと教育を考えるつどい

毎年3月11日前後に開催してきている「いのち・子どもと教育を考えるつどい」を、今年も3月2日(土)に開催します。 震災から8年が過ぎ、その記憶と経験をどう継承するかという課題とともに、被災地・被災校でのこれまでの実践から、被災地だけでない私…

加藤先生の高校生公開授業を終えて

~ 教え子からの応答責任として ~ 加藤公明先生の高校生公開授業が終わりました。開催に至るまでは高校生が何人参加してくれるだろうとヤキモキした時期もありましたが、ふたを開けてみれば、なんと定員30名を大きく超えて38名の参加で当日を迎えることがで…

5年国語『大造じいさんとがん』公開授業&検討会のご案内

研究センターでは、定期的に授業づくりのための講座や学習会を行ってきています。 今年度も夏から冬にかけて物語作品の読みを中心とした『こくご講座』や『算数授業づくり講座』、その時々の先生方の要望に応えての「道徳なやんでるた~る」「国語なやんでる…

ぜひお薦めの映画です。「あの日のオルガン」

映画「あの日のオルガン」の上映が始まります。第二次世界大戦が終末を迎える前、戦火を避けようと全国各地で学童疎開が行われましたが、東京大空襲を予測し、当時、誰も考えなかった疎開保育園で53名の幼い子どもたちのいのちを守った、若い保育士たちの実…

授業における小森さんの愛について ~2~

小森さんからの愛を小牛田農林の生徒たちがどう受けとめたかは、この間のdiaryで書いた。では、なぜ生徒たちは小森さんの愛を受けとめたのだろうか。そのわけを小森さんが東大の教授だからとか顔がいいからとか、そういう小森さんの属性や特性に求めることも…

季節のたより21 マンサク

春告げる 折りたたまれたリボン花 立春がすぎてから急に寒さがもどってきたようです。雑木林の中もまだ目覚めていないように見えたのですが、見上げると枝先の茶色のつぼみから黄色いものがのぞいていました。マンサクの花がひらき始めたようです。 マンサク…

小牛田農林T先生からの手紙に応えて ~小森さんの愛について想う~

今、手元に小牛田農林のT先生から送られてきた封書がある。封筒の表には12月26日と日付が記されているから、受け取ったのは年の瀬も年の瀬。封を開けると、なかには昨年11月、東大の小森陽一さんが小牛田農林で行った授業・宮澤賢治「永訣の朝」の生徒たちの…

西からの風8 ~私の遊歩手帖3~

◆「夏」— ボナール もう既に10年以上前になる。 僕は『いのちを生きる いのちと遊ぶ——the philosophy of life』(はるか書房,2007)という本を出したとき、そこに次のように書き入れていた。「僕はドイツ表現主義から2つのメッセージをもらった」と。つけく…