mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

いいんです! 国体で村井知事と意見が一致

 全国知事会会長の村井宮城県知事が国体の廃止に言及したことには驚きました。意外にも意見が一致したからです。
 昨今、各種競技団体による大会が世界でも国内でも数多く行われている現状を考えれば、開催県による人的・財政的負担の大きさから当然の提言と思われます。

  「戦後の荒廃と混乱の中、スポーツで国民に勇気と希望を与えよう」と始まった国体が、全国を2巡するなかで各県の競技団体の活動が活性化されたり、競技施設が整備されたり、競技人口が増えたりなどスポーツの発展に大きく貢献してきた点は評価できます。

 一方、誰が考えても運営の仕方に無理があるのでは?と思えることもありました。例えば「38大会も連続で開催県が優勝するって不自然過ぎないか?」「毎年、開催県を転々とする『優勝請負人』選手が存在するのはおかしくないか?」「開催地代表だけが予選なしで全競技に出場できる仕組みってあり?」「開催県が地元以外の有力選手を県職員や学校教員などとして採用し、『地元代表』として出場させるって、何の意味があるの?」など、疑問は尽きません。

  スポーツは本来、一部のエリートだけのものではありません。障害の有無に関わらず、いつでも、誰でも、どこでも関われる環境をつくりあげることが理想です。全国知事会には、地域のスポーツ振興や健康増進のために、すべての国民を視野に入れたスポーツ政策を提言してほしいと思います。(エンドウ)