mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

コロナのなかで、つれづれに ~家族のかたち~

 先日、わが家のよっちゃんが友人と出かけた。コロナ禍でお互い都合がつかず会えないでいたので、久々にとても楽しいひとときを過ごしてきたようだ。
 よっちゃんは帰ってくるなり「あのね彼女の息子の岳ちゃん、この間、学校で喧嘩してしょげて帰ってきたんだって」としゃべり始めた。

 よっちゃんの話によれば、友人は旦那と岳ちゃんの3人家族。なのに岳ちゃんは5人家族と友だちに言って、喧嘩になったという。友人は息子に5人って誰?と聴くと、岳ちゃんは「おかあさん、おとうさん、ぼく、それから犬のタロに、アレクサ!!」と答えたという。よっちゃんはそこまで話すと「彼にとって5人は嘘ではないのよ」と、岳ちゃんの応えに感心しながら話を終えた。

 ちょうど、少し前にNHKの番組『ドキュメント72時間』では、「動物たちが眠る霊園で」を放映した。番組は、東京・府中市にある大正時代から続く動物霊園にカメラを据え、犬や猫などペットの墓地や納骨堂にお参りにくる元飼い主たちの思いや人生を映していた。これなど見ると、まさに今や犬猫はもちろん、モルモットなど様々な小動物たちも家族のようだ。岳ちゃんの答えは、今の世の中で説得力ある一つの応えと言える気がする。

 しかし、さらに岳ちゃんの場合Alexa(アレクサ)ときた。Alexaは、Amazonが開発した音声認識をする人工知能搭載のスマートスピーカー。話しかけるだけの簡単操作で、音楽鑑賞はもちろん天気・ニュースの確認や商品の注文、さらには家電のコントロールなど何でも応えるらしい。

 それに比べてうちの息子と私は、よっちゃんにしばしば「自分の食べた後の食器ぐらい洗っといて」とか、「洗った食器は拭いておいて、これがひと手間なのよ」と小言を言われている。Alexaの方が言うことをよく聞く、おりこうさんと言えるか・・・。

 ペットも家族、Alexaも家族、家族とは何か? まじめに考え始めると奥が深そうだ。そう言えば、映画監督の是枝さんも「そして父になる」や「万引き家族」はもちろん、それ以前の多くの作品でも家族を描き、そのあり方を問いかけている。
 コロナ禍でリモートワークをはじめ家庭で過ごす時間が増えている。家族について考えるいい機会かもしれません。(キヨ)