mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

2022-01-01から1年間の記事一覧

正さん 高野山から熊野本宮大社へ(その5)

【5日目】4月11日(月) (晴れ 26℃ この日も暑い) 熊野古道④「十津川温泉~果無峠~八木尾 10.4㎞」 ◇朝靄の中にダム湖が見えた(7:42) 今日は、いよいよ本宮までの歩きだ。これまでの中で、一番きついと覚悟し、7時に出た。時間に余裕を持たせれば…

上映が始まります! 映画『教育と愛国』

日本では、教育とメディアはいつも政治圧力にさらされてきました。なぜ標的にされるのか。屈したあとに何が待ち受けているのか。その答えが、『教育と愛国』で示されています。監督は大阪・毎日放送のディレクターの斉加尚代さん。 2006年に第一次安倍政…

季節のたより100 ホオノキ

空中に咲く蓮の花 太古からいのちをつなぐ 5月も後半、近くの森に入ると、草木や土壌の吐き出す呼気のような匂いのなかに、くっきりとした清清しい香りが漂ってきます。香りの源をたどっていくと、大きな葉、大きな花のホオノキでした。 梨木香歩さんの『西…

正さん 高野山から熊野本宮大社へ(その4)

【4日目】4月10日(日) (晴れ 27℃ 超暑い) 熊野古道③「三浦口~三浦峠~十津川温泉 19.2㎞」 《4日目の全行程》 ◇舟渡橋からスタート(7:45) 宿のご主人に、前日の自販機まで送ってもらった。今日も暑くなるとの予報。スポーツドリンクとお茶、2本…

学ぶとは生きること、世界を広げること ~ オレは幸せ者6 ~

先日、Aさんから手紙をいただいた。Aさんは、30数年前に5年・6年と担任をしたK子さんの母親。手紙の内容は、Kさんの弟のT君の現在を知らせるものであった。 脳性麻痺という病を負っているT君は養護学校で毎日を体の機能訓練をつづける。その一方で母…

人間賛歌の『 Coda ~あいのうた~ 』

しばらく前に、センターつうしんなどで紹介できる映画はないかと友人に電話をしたら、「仕事が忙しくて、最近は見に行けてない」という。なにか素敵な映画があったら教えてくれと話していたら、つい先日メールが届いた。忙しいのに気にかけてくれていたのだ…

正さん 高野山から熊野本宮大社へ(その3)

【3日目】4月9日(土) (晴れ 25℃ 暑い) 熊野古道②「大股~伯母子峠~三浦口18.9km」 《3日目の全行程》 ◇大股バス停からスタート(8:05) 昨日のお宿は、古道ルートから1kmほど離れていた。ご主人が「昨日の続きのルートまで車で送るから。…

季節のたより99 ウワミズザクラ

ブラシの花は異色の桜 親元離れた種子のみ育つ 桜の花の季節が終わり、まわりの緑が急に濃くなる季節に咲き出す異色の桜が、ウワミズザクラです。 ブラシのような白い穂の花がいくつも咲いて、樹木全体を真っ白に包んでいきます。季節になると一斉に咲き出す…

正さん 高野山から熊野本宮大社へ(その2)

【2日目】 4月8日(金) (晴れ 22℃) 熊野古道①「高野山~大股へ 16.8km」 《2日目の全行程》 ◇どんなコースプランをとったか 十津川村や野迫川村役場のホームページで調べてみた。小辺路70kmを歩くプランがいくつかあった。2泊3日でも何とか…

『研究年報 第2号 2022』が完成しました!

特集:GIGAスクール構想とどう向き合うか 昨年春に刊行の『研究年報 創刊号』では、コロナ禍の学校現場の状況と教育・授業についてまとめました。 この一年は、コロナ禍を口実に前倒しされ推進された国策のGIGAスクール構想をテーマに、子どもたちに一人一台…

正さん 高野山から熊野本宮大社へ(その1)

~ 熊野古道 「小辺路」70kmをよれよれ歩く~ ◆きっかけ 2019年3月。残っていた「四国お遍路」香川県を6日ほど歩き、最後の88番札所にたどり着いた。 残るは高野山で納経してもらうのみ。それで一応、四国遍路の上がりとなる。さっそく2020年3月に行こ…

季節のたより98 ラショウモンカズラ

シソ科で最も大きい花 羅生門の鬼伝説が名の由来 野原に緑が広がってきました。植物のなかには、花の名前はわからないけれど、何の仲間かわかりやすいものが、かなりあります。茎が四角形で、葉が向かい合ってついている(対生)なら、たいていシソ科です。…

《 山本由美さん講演会 》開催のお知らせ

民主教育をすすめる宮城の会が、ゴールデンウイーク初日の4月29日(金・祝)に総会と記念講演を行います。 今回の記念講演は、教育行政学、教育制度を専門としている和光大学の山本由美さんにおいでいただきます。学力テスト体制のもとでの教育課程の押し…

プーチンのウクライナ侵略と日本、そして教育は何をすべきか

いつ収束するか未だにわからないコロナ禍。収束どころかウイルスの方はどんどん進化している。ウイルスは変化しているのに、最初のウイルスのために作ったワクチンを接種することへの疑問もわき上がる。そのような鬱積した毎日に、さらに拍車をかけるかのよ…

松下竜一さんに出会って ~ オレは幸せ者5 ~

手元にある『豆腐屋の四季―ある青春の記録』(松下竜一著)は文庫本なので、私が読んだのは1983年ということになるのだろうか、もっと前に読んだように思っていたが。著者年譜によると、31歳の1968年に自費出版、翌年講談社より公刊とあるので、私…

季節のたより97 フデリンドウ

春咲きのリンドウ 雨粒を利用し種子を散布 春の日ざしが地面を照らして、草木の種子たちの芽吹きが始まりました。その芽吹き前に、陽の光を浴びて空を仰ぐように咲き出している花がありました。 リンドウの花に似た小さな花です。リンドウといえば秋のイメー…

『偶然と想像』と、何度でも

『偶然と想像』第3話のタイトルは、「もう一度」。 夏子(占部房子)は、高校時代の友人に会うことを期待しながら仙台で行われる高校の同窓会に参加する。しかし思いは叶わず、翌日がっかりして帰京へと向かう仙台駅のエスカレーターで、あや(河井青葉)と…

前川喜平氏、三たびあらわる!

前川喜平氏、夜間中学を語る 日 時:4月16日(土)午後2:30~4:30 ところ:仙台市シルバーセンター7F 第1研修室 参加費:500円 【参加申し込み先】 ※ 以下までご連絡下さい。 e-mail:m.yachuken.@gmail.com 080-6053-8618(佐…

未知なる存在としての子ども ~ オレは幸せ者4 ~

私は初任校の3年後中学校に転勤、そこで8年間過ごし、その後は退職まで小学校で過ごした。中学校で同僚に恵まれたことについて前にふれたが、生徒にもたいへん恵まれた。彼らとの付き合いから、彼らに内在するさまざまな力に驚かされることが多く、彼らと…

映画上映でウクライナを支援!

ウクライナ支援・映画「ひまわり」上映会 この2年ほどは、ずっとコロナに振り回されて思うような取り組みができない日々が続いています。それは、今も変わらないと言えば変わらないのですが、春はなぜか心が ❝ うきうき ❞、❝ わくわく ❞してくるから不思議…

新年度のスタートは『春の教育講座』から!

新年度に教職員組合のみなさんが取り組んでいる《春の教育講座》は、ここ2年ほど、コロナ禍で思うように実施することができずに来ました。 この2年間の悔し~い思いを力に、今度こそ!と、新年度にふさわしい魅力あふれる講座を企画しているようです。 日…

『偶然と想像』と、寂しげな神さま

2月のDiaryで書かなかった映画『偶然と想像』の第2話「扉は開けたままで」について。第2話「扉は開けたままで」のあらすじは、おおよそ次の通り。 芥川賞作家で教授の瀬川(渋川清彦)は、単位を求める学生・佐々木(甲斐翔真)の懇願を拒否し、佐々木は…

季節のたより96 ウグイスカグラ

鶯の初音の頃に咲き出す花 赤い実は古代の果物 3月中旬に朝の散歩道で鶯の初鳴きを聞きました。ケキョ、ケキョ、キョキョとたどたどしいさえずりです。求愛となわばりを守るために、ひときわ高く澄んだホーホケキョという鳴き声めざして、オスの鶯の練習が…

走りながら、その先へ 05

「東京マラソン2021」出場記 先日、3月5日。「東京マラソン2021」に出場してきました。今回は本当にラッキーでした。ONETOKYO プレミアムメンバーエントリー落選 ⇒ 一般エントリー落選。「あーあ、やっぱり今回もダメだったか。十数倍壁は厚いな」と思…

『震災を語り伝える若者たち』が、出版されました!

昨年4月から、みやぎ教育相談センターの所長をしている瀬成田実さんが『震災を語り伝える若者たち みやぎ・きずなFプロジェクト』(かもがわ出版)を出版しました。 震災を見つめ取り組んだ教育実践には、制野俊弘さんの『命と向きあう教室』、徳水博志さん…

季節のたより95 サンシュユ

春告げる黄金色の花 赤い実は薬用に 春の訪れを告げるかのように、枝一面に鮮やかな黄色い花を花火のように咲かせるのは、サンシュユの木です。葉に先だち花を咲かせ、満開のときには、木全体が黄金色に輝いているように見えるので、ハルコガネバナ(春黄金…

初心忘るべからず、Y子からの手紙 ~ オレは幸せ者3~

いま「デモシカ教師」という言葉は聞かれない。もう死語になったのだろう。広辞苑では50年代の3版、90年代の4版、いずれにも見出し語としてはなかった。いつも携行している電子辞書は大辞林だが「でもしか」の見出しで 「・・・にでもなろうか」「・・…

【緊急声明】

私たちはロシアのウクライナ侵略に抗議し、 直ちに撤退することを求めます 2022年3月8日 ロシア政府は2月24日、ウクライナへの侵略を開始しました。ロシア軍はウクライナの軍事基地だけでなく、市民生活の場である主要都市を攻撃し、非戦闘員である市民…

詩ってなんだろう? ~ 学習会で語られたこと2 ~

詩人が語る「詩」のこと 詩人は「詩」についてどんなことを語っているでしょうか。「こくご講座」では、3人の詩人を取り上げました。 ◆谷川 俊太郎「詩ってなんだろう」 「詩って何ですか?」という質問を受けます。子どもからも、大人からも、いつも私は困…

詩ってなんだろう? ~ 学習会で語られたこと 1~

3月に入ると、どの教科も復習やまとめの単元となり、これまで足りないと感じた部分を工夫しながら授業することになると思います。コロナの感染拡大に日々怯えながらの授業準備、さらにchromebook をどこでどう使うかなど、時間はいくらあっても足りない毎日…