昨年4月から、みやぎ教育相談センターの所長をしている瀬成田実さんが『震災を語り伝える若者たち みやぎ・きずなFプロジェクト』(かもがわ出版)を出版しました。
震災を見つめ取り組んだ教育実践には、制野俊弘さんの『命と向きあう教室』、徳水博志さんの『震災と向き合う子どもたち 心のケアと地域づくりの記録』などがありますが、ここにまた1冊、震災と向き合い、学習を通じて成長していく子どもたちと、その子どもたちの取り組みをつねに励まし伴走してきた教師の6年間にわたる教育実践の記録が加わりました。
中学校での震災学習を通してあらためて震災と向き合い出会った生徒たちは、災害公営住宅で生活を送る人たちや震災復興に取り組む地域の人たちと出会いながら、自分たちにできることは何かを問い活動していきます。そして、今も現在進行形の生徒たちの取り組みに伴走し、ともに歩んできているのが瀬成田さんです。
本書は、瀬成田さんという一人の教師が自身の教育実践記録として書いたものなのですが、読んでいくうちに瀬成田さんの姿は後景へと退き、不思議なことにいつの間にか、これは生徒たち自身の本だという気がしてくるのです。それは、きっと瀬成田さんが生徒たちとともに生きてきたからなのでしょう。教師と生徒として出会いながら、ともに今を真摯に生きる人間の姿が見えてきます。
ぜひ多くの方に本書を手に取り、読んでほしいと思います。
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