mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

おすすめ映画『ブータン 山の教室』 

  ~ 子どもの笑顔という希望 ~

 

 定年延長が間近に迫ってきた。どうやら私は、64歳が定年らしい。ただでさえ厳しい労働条件、労働環境に晒され「60歳まで働けるのか」というのに・・・。さらに「学力向上」、「タブレットドリル」、「コロナ禍による子どもや保護者とつながる困難」などが押し寄せ、あるべき教育が日々遠ざかっていく。「いつまでこの仕事を続けられるだろうか?」と自問自答する日々が多くなる。

 今回紹介する『ブータン 山の教室』は、そんな疲れた心を癒してくれる。“ 国民総幸福の国 ”、“ 世界で最も幸せな国 ” と言われるブータンの中でも、最僻地となるルナナ村が舞台だ。人口56人,標高は4800m。富士山よりも高い。学校は、豪雪のため春から秋までの季節開校。電気もトイレットペーパーもなし。驚いたことに出演者の多くは、ルナナ村の村人だ。
 クラス委員を務めるペム・ザム(写真の少女)もその通りで、「車」も「映画」も知らない。さらに、家庭に恵まれず祖母と二人暮らし。その設定まで映画と同じだ。そんな学校に赴任するのは、お決まりのやる気のない先生で、純粋な子どもたちに触れていく中で、教師のやりがいに目覚めていく。この映画の凄いところは、ペム・ザムの純真すぎる眼差しと笑顔だ。目指すべきは、子どもが笑顔になれる幸せを、教師としてお手伝いすることと励まされる。この夏、また観た。
 あるべき教育を引き寄せるために、もう少し頑張りますか。
                         (翔家ぱんだ
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 映画好きの友人、翔家ぱんださんからおすすめ映画の便りが届きました。前のDiaryで紹介した『映画の本棚』の佐藤博さんも、『ブータン山の教室』を紹介しています。実は『映画の本棚』の表紙に描かれている少女は、上記写真の少女です。
 二人がおすすめする映画です。すでに映画館での上映は終了しているが、DVDその他レンタルなどで観ることはできます。
 ぜひ秋の夜長にご覧になってはいかがでしょうか。(キヨ)

(追伸)さて、では問題です。『映画の本棚』の表紙に描かれている二人乗りのバイクの絵は、何の映画からのものかわかりますか? わかった方は、下部コメントからでもお答ください。