mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

『達ちゃん先生』からの応援歌~コロナな日々をゆく~

 3か月ぶりの学校、子どもたちはどんな思いでこの休みを過ごし、どんな願いを胸に抱いて学校に通うだろう。私は、突然の休校後3月で再任用の終了。新年度の準備には立ち会えない残念さを感じながら、学校現場を去りました。

 もし私が学校にいて学級担任だったらどんなことを考え、どんなことをするだろう。皆さんと考えていきたいと思います。

◆まずは子どもの思いと願いを受けとめて
 子ども一人ひとりがどんな気持ちで過ごし、どんな願いをもって学校に来たのか。聴き合う時間をたっぷりとって、それをもとに「こんな学級をみんなで創っていこう」と学級目標につなげていく(学期はじめはあまり話してくれないかもしれません。私は、毎日帰りの会の前か後に時間をとり日記を書いてもらい、一人一人に返事を書いて子どもとのパイプにしました)。

 また子どもたちの「いいところ」をたくさん見つけるようにして、それをクラスみんなで共有する。目立たない子や課題のある子などには意識的に声をかけたりクラスの仕事をお願いしたりして関係をつくるのもいい。
 学年に応じて、朝の会では、日直の子から昨日のよかったと思ったことや、担任もよかった・心に残ったことを話したりして「やる気を引き出す工夫」をする。また帰りの会では「きょう学校に来てよかった」と思ったことなどを出し合い、それをもとにして「学級の歴史づくり」などはどうだろう。教室に『学級の歴史づくり』(学年に応じた名前と様式を考えての)コーナーをつくって、1日に何か一つは、良かったことを短冊に書いて教室に掲示していく。最初は教師から、そして子どもと教師、最後には子どもたちからの意見で続けていけたらいい。

 同時に、教科書と教材を確かめて、「みんなと話し合い考え合ったら、よくわかった」と感じられる教材を準備する。クラスのみんなで「学び合う」ことのおもしろさ、楽しさを体感させたい。

 生活も授業も何か問題があったらチャンス!みんなで話し合おう。子どもたちの意見、教師の意見を出し合って、みんなで合意することを通じてルールを創る。子どもの声を聴き合って、クラスや個人が否定的な状況でも、その中から肯定的な芽を見出し、うれしがり、教師の思いを伝えていく。

 それから最後になりますが、教師(親)の笑顔は最大の教育力です。先生の笑顔は、「それでいいんだよ」という肯定感と安心感、明るい未来と希望を子どもたちにもたらします。それが子どもたちに勇気と挑戦の心を育みます。(達)

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 この4月にセンター所長として就任した高橋達郎さん。つい3月まで学校現場にいただけに、コロナで学校現場や先生方が大変なとき、その場にいられないのがとても気がかりで歯痒いようです。自分が学校現場にいたらどうしただろう、どんなことをするだろうと、応援の思いを込めてdiary初の文章を書いてくれました。今後の『達ちゃん先生』のdiaryにご期待ください。