mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

9月9日は、ぜひセンターの講演会にご参加ください!

  すべての子どもにたしかな教育を!

 センターと関係のある学習会やサークルの企画紹介もいいけど、自分ところの企画は? と思われている方もいるかもしれませんね。ご安心ください。私たちもがんばります!

 夏休み明けの、9月9日(土)13時30分から「すべての子どもにたしかな教育を!~「特別なニーズ」を持つ子がいる学級・学校で ~」と題して、滋賀大学名誉教授の窪島務さんを講師に迎えて講演会を行います。

 今、学校教育は、子どもたちの成長を保障するものになっているでしょうか。昨年12月の毎日新聞は「小中学生8.8%に『発達障害か』 35人学級なら3人」との見出しで、通常学級に通う公立小中学校の子どものうち8.8%が発達障害の可能性があると報じました。通常学級の担任教員を通した調査なので、必ずしもその判断が的確かどうかはわからないとしても、8.8%という数字の大きさに驚かれた方もあるのではと思います。
 このことを裏づけるかのように学校現場の様子を見聞きすると、教室で座っていられず立ち歩く子やちょっとしたことで大声を出したり暴れたりする子、こだわりが強くて自分の思い通りにならないと友だちやモノにあたってしまう子、静かに授業を受けているようだけど実は学習内容が分からず困っている子など、多くの子どもたちが学校での活動や生活に困難を抱え、また学校も先生もその子たちへの対応に追われて大変という話が聞こえてきます。

 今回講演していただく窪島さんは、このような今日的状況を踏まえつつ「この(行政の提示する)数字は発達障害に関する調査であり、ボーダーラインの子どもは入っていないとみるべきで、そうした子どもも含めると、小学校では25%ぐらいになる」と述べています。つまり、通常学級にいる多くの子どもたちが、何らかの困難を抱えながら学校での生活を強いられているということになります。

 今回の講演では、子どもたちにとって豊かで楽しい学校・学級をどう保障していくのか。支援学校・学級、通常学級などの垣根を越えて、みんなで今の学校や教師の置かれている現状を共有しながら、この状況をどう考えどう向き合い、そしてみんなでどう変えて行くのか、行けるのか。参加者のみなさんと考え合いたいと思っています。ぜひご参加ください。