mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

正さん「熊野古道」伊勢路 ひとり旅9

伊勢神宮から那智の滝』 200kmをせっせと歩く

 

【9日目】4月24日(月)くもり 17℃
   ~ 那智駅から那智の滝へ 7.4km ~
 

旅に出る前の週間天気予報では、この日から雨になるはずだった。
だから、那智の滝まではバスで行こうと思っていた。
ところが、雲は広がっているが雨は落ちてこない。
そこで、那智駅から歩くことにした。

奥に見える山の辺りだろうか。
滝も楽しみだが、どんな山域にあるのかを見たい。

風情のある民家を見ながら、快調に進む。

◆ やっぱり山道か(8:15)
持ってる地図を見る限り、しばらくは平地を歩くと思った。
ハイキング気分だった。
山に向かうのに、そんなはずはないか。

竹林に立ち止まった。
明るくて、なかなかいい。
タケノコもあった。
これまで、どの峠も杉林だったなあ。

あの集落を抜ければ、那智大社に続く「大門坂入り口」かもしれない。

道標に従い下りていくと、その集落は緩い傾斜地に広がっていた。
散歩するお年寄りが多く、7,8人と挨拶を交わした。
この傾斜地を毎日歩いているなら、足が丈夫にちがいない。

市野々小学校脇を通ったら、学校菜園に2人の子どもがいた。
何かを植えてるのかな?
若い先生もしゃがんで、一緒におしゃべりをしている。
そこだけ、時間がゆっくり流れていた。
声をかけたかったが・・・
大事な時間を過ごしているのだ。

◆ 長い階段が続く(9:30)

「大門坂」という名前の割に小さな門だった。
でも、ここから那智大社までの1.3kmは、ずっと階段。
しんどいのなんの。
もちろん、休み休みだ。

◆ ふう~やっと着いた(10:00)

熊野那智大社本殿
もちろん、しっかり拝ませてもらった。
すぐとなりには、那智山青岸渡寺

どれくらい隣かというと・・・

すぐ隣。
並ぶように建っているのは、初めて見た。
解説には、「もともと那智の滝を中心にした神仏習合の一大修験道場だったが、
明治初期に神仏分離令により、青岸渡寺那智大社に分離した。」
とある。
本当に困ると “ 神様仏様、どうか助けてください ” と言ってしまうな。
まさにここは、“ 神様仏様 ” だ。
両方で拝んだ。

◆ いよいよ「那智の滝」拝見!

おお~名瀑だ。
場所を変えて5,6枚撮った。
でも、なぜか次の一枚がしっくりきた。

三重の塔から、さらに下ったところ。
滝に、最も近い飛瀧神社
はっとした。
何だろう・・・
景色としての滝ではないような…
人の暮らし(信仰?)に溶け込んでる感じがする。
那智の滝の良さは、見る人によって違うのだろうな。

◆ ちゃんと調べれば良かった
これで旅の全てが終わった。
ご褒美は、やっぱり温泉だ。
那智の滝からバスで那智勝浦まで出た。
日帰り温泉を探すのは面倒なので、また観光案内所に入った。
なんと担当者は外人さんだった。
“ できるだけ近いところ ” を条件にしたら、すぐに教えてくれた。
まあ日本語の達者なこと。びっくりした。

駅から5分ほどの所にあった。
しかも500円。
貸し切り状態。
贅沢な気分を味わった。

新宮のお宿に戻って、入ってきたばかりの温泉の場所をスマホで確かめてみた。
ああ、ここなのね。
さらに町全体を見ようと、那智勝浦の地図を少しずらしてみた。
えっ!うそ!
とんでもないものを見つけた。
小さな島全体が一つの旅館で、そこに温泉が点在していた。
そういうのが、もう一つあった。
30分もあれば、じゃっぽんと入れる近さだ。

うわああ~残念じゃ~。
“ これがメインじゃないんだ ” と、諦めるしかなかった。