mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

正さん「熊野古道」伊勢路 ひとり旅4

伊勢神宮から那智の滝』 200kmをせっせと歩く

 

【4日目】4月19日(水)曇りのち雨 22℃
           ~ ツヅラト峠 13km ~ 

 

日程上どうしても1日足りなかったので、滝原から梅ヶ谷までの18kmを電車でパスすることにした。
だからこの日は、梅ヶ谷からのスタートとなる。

◆ ツヅラト峠登り口(9:30)
梅ヶ谷駅から歩き出してほどなく、雨が降り出した。
なんとか行けると思ったが、途中の小公園でポンチョをかぶった。
快適だあ。
林道を歩いて行くと、登り口に着いた。
そこで小休止。
ついでに楽天ポンチョファッションを撮る。
難点は、ポンチョ内側にザックを背負うこと。破れないように四苦八苦だ。

◆ 峠頂上から(10:00)

せっかく開けた眺望も、雨のために遠くの海が霞んでた。
もっと上がある、というので登ってみた。

さほども変わらないが、島が見える。

◆ 人の声がする!
眺めていたら、下の方から話し声が近づいてきた。
この旅始まって以来、山中で人と会った。
男性3人組と「天気良くないねえ。」と声をかけながら少し話した。
装備を見ると、古道歩きではないようだ。
下って分かったが、麓に立派なキャンプ場があった。
峠まで登ってみようか、と出かけてきたのだろう。
たったそれだけだが、人と会えるとどこかほっとする。

◆ 峠の印象よりも靴
ツヅラトの意味は、九十九折れの急坂だそうだ。
心して登ったが、あっという間だった。
でも、苔むした石が雨に濡れ、ずいぶん滑った。
それは、雨のせいというより靴底のすり減ったトレッキングシューズだからだ。
旅に出る前から、この靴じゃもう駄目だと分かっていた。
急に新しくしても、足になじませる時間がないと判断し買わなかった。
それがいかんかった。
山の雰囲気よりも、足下にばかり気を取られてしまった。
下りは超慎重にならざるを得なかった。

紀伊長島の町へ (12:00)
ツヅラト峠花広場から道は二つに分かれる。
本当は山側のルートを取ることにしていたのだが、
あるものが切れかかっていた。
我慢できないわけではないが、次の峠に向かう途中で手に入る可能性はゼロだ。
紀伊長島はある程度の町に違いない。
よし町に向かおう。

薄曇りの中、海を目指して歩いた。
駅に近づくにつれ、町の様相を呈してきた。
国道沿いのずっと先に、ファミマが見えた。
その手前に「駅は右」の表示。きっとそっちが栄えているだろう。
右に曲がった。
んんん~ 栄えてはいなかった。
しかたがないので、駅まで行って、
「この辺でタバコ買えるところないですか?」
「少し戻っていくと、スーパーありますから。」
通ってきたのに気付かなかった。
レジに並ぶと、お昼を求めるお客さんがけっこういた。
ザックをしょった姿は浮いていたが、そんなことお構いなし。
ゲットした。これで2、3日はもつだろう。

そんなことのためのルート変更は、あほかと思うが・・・
いいこともあった。
駅近くに、小さな手作りパン屋さんがあった。
覗いたら賑わっていた。
つられて入った。
栗あん入りパンと十勝小豆あんぱんを買った。
これが非常に美味かった。
おにぎりさえ持って歩けば、何とでもなると思ってきたのだが・・・。
汗かいて、ひい~はあ~登ったときは、正直おにぎりはあまり喉を通らなかった。
久しぶりに甘いものを食べて元気が出た。
さあ、次の峠に向かうぞ。

       ~ 一石峠・熊谷道 8km ~

 

◆ 一石峠から(13:30)

 

だいぶ海が近くなった。

◆ 佐甫道展望台から(14:10)

 

潮のにおい、波の音が聞こえる。
晴れていればどんなにか碧いことだろうに。
下っていると、雷の音が聞こえた。
うわ!まずいまずい、逃げ場がない。
急げ!

◆ 道瀬のお宿(15:00) 
海岸沿いをすたこら歩いて、
そろそろ見えてもいいはずと思いながら線路を横切る。
さらに国道も横切る。
あった、目の前にあった。
この間どの民宿も、着いてみると “ えっここ? ”
家は何軒かはあるが、店なんてどこにも見当たらない。
まあ、それでいいのだ。
今回は、自販機あり。十分です。

予定より少し早く着いたと思いながら部屋に入ると、ザーっという雨の音。
ぎりぎりセーフ。ラッキーです。
でも、スマホの電話が切断状態。
やむなく宿の固定電話を借りて、明日のお宿を確保。
au しっかりしてくれよ。