mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

仙台でも、学校給食無償化の取り組みスタート! 

 学校給食の無償化については、これまでも憲法による「義務教育はこれを無償とする」との規定や、学校給食法をもとに取り組まれてきました。一方、この間の新型コロナ感染症による経済の悪化や雇用不安、また食料品や光熱費料金の値上げなどが子育て世代の家計をより厳しいものにしてきました。

 このようななかで、現在、全国の自治体で学校給食の無償化が進んできています。昨年度は、学校給食(小中学校)を実施している全国1600自治体のうち、その約3割(451自治体)が、何らかの形で「無償化」に踏み出しています。
 また宮城県内に目を転じれば、一部条件付きを含め無償化が、5市(気仙沼、富谷、栗原、名取、角田)9町(大郷、七ヶ宿、柴田、丸森、山元、利府、川崎、南三陸、大和)1村(大衡)と広がっています。

 仙台市はこれまで、学校給食法を根拠に「食材費等は保護者の負担」として無償化を拒んできましたが、2018年12月6日の参議院文教科学委員会で「自治体の判断による全額補助(無償化)に法律上、何の問題もない」とのことが確認されており、法的根拠による拒否は難しくなってきています。
 さらに統一地方選挙が近くなってきているからなのでしょうか。自民党や政府も、少子化対策の目玉の一つとして学校給食の無償化を口にするようになってきています。野党の立憲民主党日本維新の会は、来年度からの無償化をめざし「学校給食費無償化法案」を衆議院に提出しました。

 まさに「無償化」に向け、追い風の状況が生まれつつあるといえるでしょう。ここで私たちが気を緩めて、結局は口先だけとさせてはいけません。大事なのは他力本願にせず、きちんと主権者である私たち一人ひとりが声を上げることです。それは本気で「無償化」を実現したいという政治家のみなさんの後押しになるはずです。

 県内各地で「無償化」が進んでいるなか、仙台も「無償化」実現に向け声を上げることになりました。その第一歩が、4月15日(土)13:30~、仙台市市民活動サポートセンターで行うスタート集会です。ぜひ、ご参加ください(なお、ZOOMによる参加も可能です)。

日時:2023年4月15日(土)13:30~16:00
場所:仙台市市民活動サポートセンター
              6F セミナーホール
仙台市青葉区一番町4‐1‐3)

   ZOOMからの参加は 】
     ミーティングID:875 5516 2460
          パスワード:731505  
 

《講 演》
     教育の無償化と学校給食 
     講師 宮澤孝子 さん(宮教大准教授)

《報 告》
  ゆたかな学校給食をめぐって

    ~ 参加者よりリレートーク