みなさんにとって昨年は、どんな年でしたか。私にとって一番の出来事(思い出)は、生まれて初めての沖縄!
行くきっかけとなったのは、11月に石垣島で行われた全国竹とんぼ競技大会、主催は国際竹とんぼ協会です。その協会会長は、言わずと知れた? 当研究センター所長の高橋達郎さん。達郎さんはセンターのみならず、国際つまりインターナショナルな組織の代表という、重い重い重責も担っているのです。その達郎さんが、宮城の竹とんぼ仲間のみなさんと参加するというので、私も同行させてもらったという次第でした。
当初は、竹とんぼ競技大会の手伝いをしながら、沖縄を少しでも体験できればという程度で思っていたのですが、いつの間にやら大会に参加することになり、さらにせっかく石垣島まで行くならと西表島、そして沖縄本島へと足を延ばすことにもなって、沖縄の美しい自然と歴史の一端を体験し感じてきました。
センターの取り組みは、相変わらずコロナの感染状況をみながらという面はありますが、それでも少しずつ取り組みやすい状況が見えてきたように思います。
新年早々の今月1月21日(土)には、さっそく元和光小学校の藤田康郎さんによる講演会「子どもたちと平和について考える」を開催します。
ぜひ、みなさんご参加ください。お待ちしています。
さて、今年も変わらず元旦に、佐藤忠良さんの『緑の風』へ、新年のあいさつに行ってきました。空気はひんやりしていましたが、晴れててとても気持ちがよかったです。(キヨ)
明 日 谷川俊太郎
ひとつの小さな約束があるといい
明日に向かって
ノートの片隅に書きとめた時と所
そこで出会う古い友だちの新しい表情
ひとつの小さな予言があるといい
明日を信じて
テレヴィの画面に現れる雲の渦巻き
〈曇のち晴れ〉天気予報のつつましい口調
ひとつの小さな願いがあるといい
明日を想って
夜の間に支度する心のときめき
もう耳に聞く風のささやき川のせせらぎ
ひとつの小さな夢があるといい
明日のために
くらやみから湧いてくる未知の力が
私たちをまばゆい朝へと開いてくれる
だが明日は明日のままでは
いつまでもひとつの幻
明日は今日になってこそ
生きることができる
ひとつのたしかな今日があるといい
明日に向かって
歩き慣れた細道が地平へと続き
この今日のうちにすでに明日はひそんでいる
(谷川俊太郎『魂のいちばんおいしいところ』から)