mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

正さんのお遍路紀行(四国・愛媛編)その4

  菩提の道場 ~8日間で愛媛を歩く~

【4日目】3月18日(月)   ~ 道後温泉に向かって歩こう ~

市電で、JR松山駅前(7:30)から松山市駅へ出る。
 松山市駅(8:15) ⇒ 浄瑠璃寺前  (9:09) ⇒ 46 浄瑠璃寺
                 ⇒(1㎞) 47 八坂寺 ⇒ (4㎞)48 西林寺  (12:00) 

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       八坂寺で猫みっけ      2番目に古いへんろ道標

郷土史家と出会う》
 八坂寺を出て、のどかな風景の土手道を歩いていると、「お~い!ちょっと時間あるかあ~」と、後ろから人が走ってくる。何だろうと、きょとんとしていると、「ちょっと、こっちこっち」と石の標柱に連れて行かれた。郷土史家と称するおじいさんが、「これはな、四国で2番目に古い石の道標なんだよ」と教えてくれた。普通は人差し指が彫ってあって方向を教えてくれるんだけど、この道標には手を開いたパーの手が掘ってあった。「さあ、こちらですよ」という感じかな。これは工人の遊び心だろうなと思った。

 おじいさんは、ここぞとばかりに、お遍路が始まったいきさつや、その発祥の寺を案内してくれた。今日はゆっくりでも回れる行程だったから、ありがたく拝聴した。それにしても、発祥の寺が88札所に入ってないのはどうしたことかと思う。

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  四国遍路開祖発祥地    おへんろ発祥の文殊院(諸説の内の一つ)

西林寺のおじいさんと》
 西林寺でトイレに行った。トイレに行くときは、金剛杖と首から提げる輪袈裟を外していくのが礼儀とされている。ずっとそうしてきた。当然荷物も笠も境内にあるベンチなどに置いておく。出てきたら、寺の庭を掃いていた地元のおじいさんに「トイレに行くとき、荷物を置きっ放しじゃ駄目だよ」と声をかけられた。驚いて「お寺の中でも危ないんですか?」と聞くと、「お遍路を狙う輩が年々増えてきてるんだ。しきたりなんかいいから、貴重品は絶対離しちゃ駄目だよ。」と教えてくれた。まさかそんなことになっていようとは、これっぽっちも考えなかったので、がっかりした。お遍路の風土を汚す罰当たり者に腹が立った。おいらも“にせへんろ”だけど、杖をついて長い階段を上るおじいちゃん、おばあちゃんの信心深さには頭が下がるばかりだ。
 いずれにしても、ありがたいアドバイスをもらったので、この日以降、お寺でトイレに行くときは必ずリュックを持って行くことになった。

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                     西林寺への道:今回初めての平地だ。

48西林寺(12:00) ⇒(3㎞)49浄土寺 ⇒(2㎞)50繁多寺 ⇒(3㎞)
  ⇒ 51石手寺(15:10) ⇒(2㎞)温泉体験 ⇒ 道後温泉駅 ⇒ JR松山(17:10)

 本日最後の石手寺に着いたときにはふらふらだった。平坦だから楽勝かと思いきや、コンクリートの道は膝に来た。その分、道後温泉は最高のご褒美だった。つるつるした湯で疲れがとろけていった。明日も歩くぞ。

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  今回唯一の観光気分「道後温泉本館」        道後温泉駅
                              (市電はどこまで行っても160円)