2017-01-01から1年間の記事一覧
宮城には『教育文化』と『カマラード』という冊子があった。『教育文化』は宮城県教職員組合が、『カマラード』は宮城民教連(正式名称は宮城県民間教育研究団体連絡協議会)が、それぞれ発行していた。どちらの冊子も、教育や子育てにかかわる様々なテーマ…
『夏休みこくご講座』に続いて、秋の『こくご講座』を開催します。 前半は、全体会として「読みの力をつけるために ~文と単語のことを中心に~」と題し、研究センター・前所長の春さんこと、春日辰夫さんから作品の読みを深めるために大切にしたいことを話し…
前のdiaryで、春さんは「読み応えのある本(子ども)とどのように向き合っているか」が、私たちに問われていると記していた。 センターをずっと支えてくれている元教師の清水仁さんが、この4月から仲間たちと塩釜で学習支援の取り組みを始めた。読み応えの…
8月のある日、センターに来た春さんから、河北の持論時論に原稿を書いて送ったと聞いていた。どんな内容なのかとか、そういう具体的なことは、その時は何も聞かなかった。その後、掲載されるのはいつだろう? はたして掲載されるのだろうか?と思っていたが…
8月19日付け朝日新聞に『慰安婦記述の教科書 採択中学へ抗議波紋/「圧力感じた」灘中校長の文 ネット拡散』との見出しで記事が掲載された。記事は、進学校として全国的にも有名な私立灘中学校が、学び舎発行の社会科歴史教科書を採択して以降、学校に県議や…
Kさんから送られてくる「宮城の会ニュース」に載っていた毎日新聞の「ウラから目線 宿題さよなら革命」をおもしろく読んだ。 執筆者は外国の事例を紹介しながら、最後を「政府は『人づくり革命』なるふしぎ政策を始めるようだけど、『宿題なし』を第1弾とし…
先に、淮陰生の「一月一言」から引いたことがあるが、今日も同書から別の話を紹介する。 この話は「武器なき平和の島沖縄という一事が、晩年のナポレオンを驚倒させたいう話がある。」と始まる。 1817年8月というから、場所は、ナポレオンの最後の地セント…
今日は8月11日。3.11東日本大震災の、所謂、月命日である。少し前の7月のことになるが、とてもうれしい話があった。フォトジャーナリストの安田菜津紀さんから知らせが入った。 8月5日から8日までの4日間の日程で行われる3.11の被災地、福島・宮城・…
昨年の『夏休み こくご講座』でお話しいただきお世話になった宮川先生が、今年は宮城教育大学の企画で、ふたたび仙台にやってきます。先日、宮川先生とお話した際にお知らせいただきました。 一般公開の企画なので、興味関心のある方は、ぜひご参加ください…
5年がかりで、田中武雄さんと2人で、『教育の良心を生きた教師―三島孚滋雄の軌跡』という書名のものをまとめた。三島の書き残したものを集め、少数であったが三島を知る方の話を聞いて、できるだけそれらをそのまま生かす形で三島という教師の生き方を知っ…
夏休みは、先生たちにとって日頃できないことを始めたり、自分の興味・関心を広げたりするよいチャンスです。研究センターはその一つとして、8月6日(日)に『夏休みこくご講座』を開きますが、先日の被災地支援ツアーでお世話になった宮城県教職員組合も…
23日(日)は、仙台市長選投票日。市長選は自民、公明などが支持する菅原裕典さんと、民進、社民、共産などが支持・支援する郡和子さんの事実上の一騎打ち。国会の与野党対決の構図と同じ状況の中での仙台市長選、今後の国政にも影響する大事な選挙でした。 …
今度の『夏休みこくご講座』は「スイミー」と、もう一つ、あまんきみこさんの「名前を見てちょうだい」を扱う。授業づくりの話は当日の「こくご講座」にお任せするとして、「名前」と聞いて思い出したことがある。 『小森陽一、ニホン語に出会う』の中に、名…
仙台市の中学生いじめ自死にかかわって、元教師の高橋幸子さんの投稿が河北新報『持論時論』に掲載され、diaryでも紹介しました。 その後も7月3日(月)には、中学校の現職教師である遠藤利美さんの投稿が『持論時論』に掲載されましたし、NHK仙台や仙台放送…
今週はじめ、8月6日(日)に行う『夏休みこくご講座』の打ち合わせをしました。主には当日の役割分担を含め、夏休みの講座をどんな講座にしたらよいかの話し合いです。 毎回、打ち合わせの中心を担ってくれている千葉建夫さんが、夏の講座で扱う1年生の『ス…
ここ毎日、福岡・大分を中心にした九州の広域で、その地の人たちが「過去に例がない」と口をそろえていう豪雨とそれがもたらす川の氾濫・土砂崩れについてのニュースが報じられている。現地の様子は本当にすさまじいものだ。 このようなニュースは、岩手県境…
少し前のdiaryで、今年も開催することをお知らせしていた『夏休み こくご講座』。内容も決まり、チラシも出来上がりました。 夏休みは、日頃できないことを始めたり、自分の興味・関心を広げたりするよいチャンスです。心とからだのリフレッシュに、夏休み以…
少し前に春さんの持論時論をdiaryに掲載しましたが、今度は、講演会や学習会などに参加くださっていた高橋幸子さんの投稿(河北・朝刊6月21日付)が取り上げられました。紹介いたします。 仙台のいじめ自殺 まずは学校での解決を 仙台市内で続いた3件の中学…
森友学園、加計学園、どちらも総理近辺が絡む大変な問題だが(本人たちは至ってそうは思っていないようだ。そこが恐ろしい)、しかし未だに真相はみえてこない。真相はみえないが、国会周辺で繰り広げられている大人たちのやり取りを見ていると、この社会の…
第一次大戦後10年ほどたったころのことだが、デンマークの陸軍大将フリッツ・ホルムなる人物が、「戦争絶滅受合法案」という法律案をつくって各国要人たちに配布したという。その案文の全文は以下になる。 戦争行為の開始後又は宣戦布告の効力の生じたる後、…
研究センターは、2年ほど前から道徳教育についての研究会をひっそり地道に続けてきています。研究会では、太田直道先生から戦前の教育勅語や修身による道徳教育の始まりとその変遷、そして戦後の道徳教育をめぐる議論や経過について丁寧な報告がされてきま…
テレビやラジオで話題になったりしているので皆さんご存知かもしれませんが、来年度から小学校で道徳の授業が、教科として行われることになります。 教科としておこなわれるということは、教科書を使って、もちろん成績評価も行われることになるんですよね。…
昨年は、「真の子どもの幸せ 尊重する心も育成必要」とのタイトルで、春さんの投稿が「持論時論」に掲載されました。今回は、6月2日付けで「学習指導要領改定 教師は創意工夫重ねて」と題し掲載されました。 春さんはシャイなので、6月2日以降も何度か顔を合…
5月の中旬、仙台市教育委員会が主催する「確かな学力育成プラン」検討委員会を傍聴しました。この検討委員会は、仙台市が策定した「第2期仙台市教育振興基本計画」や、3月に告示された新学習指導要領などにあわせて、今後5年間の学力育成の方向性を示すプラ…
今日の朝日新聞朝刊に、日教組による「非正規教職員」についてのアンケート調査結果が載っていた。 その一つひとつは私にとっては驚くべきものであった。 アンケート結果ではないが、もっとも驚いたのは次のことである。 非正規で働く地方公務員のうち、教員…
1月の樋口陽一さんによる高校生公開授業を終えて、ほっとしているのもつかの間、今年度は誰にお願いするか? 事務局会での話し合いを経て、昨年1月に講演をいただいた中村桂子さんにお願いすることに。しかし誰にお願いするか決まっても、実際にその依頼を…
仕事に行き詰まったり、これでいいのかと自分を見つめ直すとき、時々書棚から取り出して読み直しをする本が何冊かある。その中に文庫本で村井実著の「もうひとつの教育」(小学館)がある。何年も何年も前、春さんがこの本を使って職場で輪読会をしていると…
「いじめ」という文字が新聞の見出しに頻繁に登場する。 それが、中学生を自死にまで追い込むとすれば、他人事ですますことではないから新聞などに見られるのは当然のことであり、その根絶への取り組みは急務である。 「いじめ」という言葉を耳にするように…
ゼミナールsirubeでは、古代ギリシャから現代までの教育哲学・思想の歩みについて読書会を行っています。もうかれこれ何年になるでしょうか・・・。この読書会でご指導くださっている太田直道先生(宮城教育大学名誉教授)、実は哲学研究者の顔のほかに能楽師と…
昨日、帰りの車のなかでラジオに耳をかたむけると、来年度から小学校で本格実施となる「特別の教科 道徳」についてのやり取りが聞こえてきました。ラジオでは、道徳の教科化で、教科書が使われ一定の道徳的な枠組み(価値)が教えられることや、子どもたちの…