mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

2017-01-01から1年間の記事一覧

爽やかな、そして希望がみえた安田菜津紀講演

21日の安田菜津紀さんの講演会は、センター主催の行事では、あまり見かけることのない人たちの顔が会場のあちらこちらにみられた。前日まで連日のように問い合わせの電話がなったのも納得だった。新たなセンターとの出会いの場がつくれたことがうれしい。セ…

高校生とか、若い人もいっぱい来るといいな

昨日の夕方、用事を済ませてセンターに戻ってくると、ぷるるる~、ぷるるる~と電話が鳴っています。急いで机の電話に手を伸ばし受話器を取ったのですが、切れてしまいました。ここ数日の状況からすれば、これは安田さん講演会の問い合わせに違いない。すか…

『教育』を読む会報告 です! ぜひ参加ください。 

当研究センターでは、教育科学研究会が発行している月刊誌『教育』をテキストにした読書会を行っています。先日の5月例会には、小・中・高の教師や教育に関心のある保護者や市民、さらには大学の研究者などが集まりました。この会の特色は、教育や子育てに…

葬儀にも影落とす過疎化の現実

叔父が急に亡くなって、田舎通いをした。 私の生地は北上川と北上山地に挟まれ、川上に目をやると岩手県との境が見える。私は車をもたないので、田舎への行き来はたいへんだ。東京に行くよりもたいへんだ。 9日が葬儀だった。葬儀は10時からだが、その前…

安田菜津紀さん講演会、河北新報の記事に!

河北新報が、5月21日(日)の安田菜津紀さん講演会を記事として取り上げてくれました。新聞に掲載されたのは6日(土)。ゴールデンウィークが終わった今週月曜からは早速問い合わせの電話が研究センターに寄せられています。 新聞を取らない家庭もずいぶ…

まさひろくんの「ばいばい」に想う ~『1年1組せんせいあのね』鹿島さんの実践から ~ 

GW中にドラマ「ひよっこ」は、舞台を地元・茨城から集団就職でやってきた東京へと移した。昨日のドラマは、みね子が東京で迎える初の休日。父親が寝泊まりしていた飯場を訪ねて寮に戻ると、仲間たちから「おかえりなさい」と迎えられ、みね子は「ただいま」…

人間とは・・・ 科学とは・・・  心に響く対談

こまめに投稿という年度当初の決意はどこへやら。もう月末になってしまった。 さて、先週4月22日に放映されたNHK番組switchインタビュー 達人達(たち)「福島智×柳澤桂子」の対談は心を強く打たれた。全盲でありながら世界で初めて大学教授となった東大…

フォト・ジャーナリストの安田菜津紀さん講演会を開催します!

安田さんは、フォト・ジャーナリストとして、カンボジアを中心に東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で貧困や災害の取材を行い、また東日本大震災震災以降は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続けています。 また、TBSサンデーモーニングのコメンテーター…

忠良さんの「緑の風」は、いま・・・

年明けのdiaryに、台原森林公園にある佐藤忠良さんの彫像「緑の風」について書いて写真も載せましたが、あっという間にもうすぐ4か月が経とうとしています。早いなあ。台原森林公園の桜も咲いて、ここ数日の強風で散ってしまっただろうか。( キヨ ) 春の台…

平和、友好に必要なのは ?

4月19日の新聞(朝日)に、「内閣府のホームページから災害教訓の報告書を、関東大震災時の「朝鮮人虐殺」記述への批判の声が多く削除した」という記事が載っていた。こういう記事を見たり、話をきいたりするたびに憂鬱になる。なぜもっと仲良く生きていけ…

連続テレビ小説『ひよっこ』と、あいさつと

4月からNHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」が始まった。物語は、茨城県の北西部にある山あいの村・奥茨城村で農業を営む一家を中心に、1964(昭和39)年の東京オリンピックが目前に迫った秋からはじまる。主人公の谷田部みね子(17)は、天真爛漫な高校生。…

教育講演会のご案内

ゴールデンウイーク初日の4月29日(土)、新年度が始まってちょうど1ヶ月、疲れもたまってゆっくり休みたい!、一息つきたいというところだと思いますが、2020年度から導入される改訂学習指導要領について名古屋大学の中嶋哲彦さんを講師に学習講演会が行…

始業式に願う

2週間ぶりに家の前をランドセルを背にした子どもたちが歩いて行く。今日、仙台は小中学校の始業式である。 3月のある日、センターに教え子であるKさんが来室。この4月から仙台市の小学校の教師になることが決定したとの報告だった。彼は学生時代からセン…

4月5日 自分を少しでも広げたい 

どうしたことだろう、(こんなに生きるとは・・もういつお迎えがきてもいい)と思っていたのが、先日、Tさんへの便りに「できればもう2~3年生きて もう少し本を読みたい」と書いてしまった。 書棚には読んでいないものがたくさんあるのだが、そのためで…

3月25日 師の目にも涙、に想う

先月9日の朝日「折々のことば」は、「こちらが涙の目で睨みつけている師の目にも、そのとき涙が光っていた。 高橋和巳」だった。 出典は、杉本秀太郎「洛中生息」とあったので、すぐ万葉堂書店に探しに行ったが、見つけることができなかった。 なぜ、このよ…

3月23日 年度末を迎えて

「センターつうしん」86号と別冊16号がともに校了。31日午後の事務局会での発送作業を行い、何とかかんとか新年度早々に読者の手元に届けられる。 つうしんでは、1月に開催した樋口陽一先生による高校生公開授業をとりあげました。参観記のような感想…

お知らせ 第14回日本教育保健学会が仙台で開催!

私たちの研究センターの取り組みに日ごろから関わっていただいている数見先生(東北福祉大)、千葉先生(宮教大)、山岸先生(宮城大)などが準備してこられた第14回日本教育保健学会が、今度の3月25日(土)、26日(日)の2日間、東北福祉大学ステーシ…

3月10日 夢と現実ー震災から6年を前に 

いま、30年前の生活科教科書つくりのことを思い出しながら書いている。初体験であり、相当ハードな仕事だったので、時間が経っても鮮やかに残っていることがたくさんある。 その中でも、際立っているのは、やはり「新設される生活科の教科書をつくりたい」…

ジャン・ユンカーマン監督が仙台で講演!

春さんなどが関わっている「テロにも戦争にもNO!を」の会のみなさんが、次のような講演会を開催します。 戦後60年の節目に、映画『日本国憲法』でその意義を改めて問い、2015年の映画『沖縄 うりずんの雨』では戦後の沖縄の歩みをたどり、平和を求め不屈の…

子どもの仕事、子どもの時間を考えるために

1月のdiaryで春さんが、NHKの冬点描を取り上げました。地域の新聞配達をする中学生の姿と成長、それを暖かく見守り交流する地域の大人たちや親たちの様子です。春さんは、最後に「どこかでこれを自分の地域でもまねてみようなどと言ったらどうなるだろう。 ・…

2月28日 学ぶことと生きること

Aさんが亡くなったと聞き驚くと同時にすぐT君が浮かんだ。私の記憶の中では母親であるAさんと子どものT君はいつも一緒なのだ。 ある時、Aさんから、おおよそ次のような電話をもらった。 「Tは養護学校に行っている。でも、学校では毎日体の機能訓練だ…

お待たせしました。中村桂子さんのブックレット完成。

昨年1月に行った中村桂子さん講演会には、100名を超えるみなさんにおいでいただきました。ぜひ書籍化をという要望もあり、中村さんにもご協力をいただいて、このたび講演をもとにしたブックレットを発行する運びとなりました。 震災から6年を迎えようとして…

今年も「震災のつどい」を開催します

3月11日が近づいてきました。今年も「震災のつどい」を行います。 昨年は、震災後の子どもたちの暮らしや思いに耳を傾け取り組まれた中学校の実践を中心に、震災を通じて見えてきた教育の課題について考え合う機会を持ちました。 今回は、多くの子どもた…

アーサー・ビナードさんが、仙台にやってくる

アーサー・ビナードさんには、2009年に最初の講演会「日本語の海にもぐった私」をお願いして以来、大好きな詩人・菅原克己さんを語った「『ブラザー軒』のある街で、詩人・菅原克己を語る」、さらに震災後には高校生公開授業で「言の葉食堂へようこそ」と題し…

2月14日 金子兜太さんと父と、トラック諸島

私は、今になっても「トラック諸島」という文字を目にするとドキッとする。 12日の朝日新聞の3面「武器という魔性への一閃」のなかに「トラック諸島」を見つけた。それは、こうだ。 人を殺める兵器や武器はおよそ俳句の趣向に合いそうもない。しかしそれ…

えっ! 何て言ったの? 高校生公開授業

先月28日の高校生公開授業が終わって一息ついたところですが、実は授業の最後で思わぬハプニングが・・・。参観していた方なら「あぁ、あれのことかな?」と。 当初、参観は高校生たちのまわりからしていただく予定でいましたが、高校生とリラックスしたなかで…

またしてもアメリカの話題から『国境』を考える (追記)

「メキシコとの国境に壁をつくる」というトランプ大統領の言葉を聞き、ある絵本を思い出し、ページを繰った。それはケストナーの『動物会議』である。ご存じとは思うが、簡単に話のあらすじを振り返る。 人間がけんかばかりしているので、動物たちが会議を開…

2月3日

テレビは、毎日「トランプ」「トランプ」で、頭がおかしくなる。 選挙中は、(選挙なんだから、こんな考えやもの言いの人間が出てきても仕方ないか・・・)と思って眺めていた。もちろん内心は、(まさか、こんな人が選ばれることはあるまいから)という思い…

樋口陽一さんの高校生公開授業 終わる

2年越しの企画となった樋口先生の公開授業が無事終わりほっとしているところです。会場も初めての場所でしたが、たくさんの方々に支えられて漕ぎつきました。 限られた時間での授業のため、一問一答形式にはならず、参加した高校生すべての質問や疑問を残し…

今週末開催です! 高校生公開授業

あっという間に、樋口陽一さんによる高校生公開授業「憲法という人類の知恵」開催まで数日となりました。 高校生公開授業が始まったのは2006年。第1回目は小森陽一さん(東大教授)による宮澤賢治の童話『烏の北斗七星』をテキストにした文学の授業でした。…