mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

ブラボー高校生  ~安田菜津紀さんの東北スタディーツアーに参加~

今日は8月11日。3.11東日本大震災の、所謂、月命日である。
少し前の7月のことになるが、とてもうれしい話があった。
フォトジャーナリストの安田菜津紀さんから知らせが入った。
 8月5日から8日までの4日間の日程で行われる3.11の被災地、福島・宮城・岩手の3県を回る今回で4回目となる東北スタディーツアー。テーマは、被災地の今を知り、これからの復興について考えよう。その参加者を募集したところ、全国からたくさんの申し込みの中に、5月にセンターが主催した安田菜津紀講演会に参加していた宮城の高校生が申し込んでくれたというのである。
 センターが高校生公開授業や各種講演会を開催する大きな目的の一つに、『学びと出会い』がある。少なくとも、スタディーツアーに参加することを決めたこの高校生には、センターの願いが届いたのだろうと思うと、とてもとてもうれしいことである。 

安田菜津紀さんの8月9日のブログには、次のような文が書かれていた。


長崎市山王神社。樹齢600年と言われる、被爆したクスノキ。熱線にされてもなお緑を取り戻した、その生命力に圧倒される。「話さない語り部なんです」と宮司さんが教えてくれた。宮司さんご自身も、当時三歳。そんな残された過去の手がかりが、きっと私たちのこれからを照らしてくれる。
 私たちが72年間の歴史をさかのぼることはできない。けれども苦痛を伴いながらなお人々が残しきた言葉を灯に、想像し続けることはできる。思考する勇気を、手放さないこと。私たちに課せられた、大きな宿題。

 

 そしてもう一話。今日(11日)夕方のNHKニュースを見ていると、全国の高校生が呼びかけて集めた核兵器廃絶署名が過去最高の21万筆集まり、代表が高校生平和大使として国連に届けるという。

 私たちも高校生のように『学び、想像し続け、思考する勇気を手放さない』ようにしなければと。<仁>