mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

真珠湾攻撃から思いだし、そして考えたこと

 12月8日は日本軍の真珠湾奇襲攻撃があった日であるが、20年以上前、当時、毎週金曜日の夜にもたれていたカマラード編集会議の席で<春さん>から聞いた話を思い出す。当時のノートに書いてあったメモが見つかった。記憶を元に整理してみると次のような内容である。 

真珠湾攻撃の2日後の12月10日、アメリカ議会は対日宣戦布告を決めた。その時の採決結果は賛成388票、反対1票。その反対に1票を投じたのはジャネット・ランキンという女性議員であったこと。ちなみにジャネット・ランキンはアメリカ合衆国の女性国会議員第1号であったそうだ。そうして採決の際にジャネットさんが述べた意見は、「私は女なので戦争へは行けません。他人を戦場へ送ることを拒否します」という内容であったこと。さらにジャネットさんの出身地であるモンタナ州の議事堂前には、ジャネットさんの銅像が立ち、その台座に Icannot vote for war.と刻まれていることなどであった。 

 ちなみにこれが日本であったら、たちまち「非国民」扱いで、銅像どころかその生命すら危ぶまれたに違いない。国民性の違いで片付けたくはない。

 関連ではあるがアメリカ合衆国では、真珠湾攻撃に対するスローガンは、Remember pearl-harbor(真珠湾を忘れるな)。日本では No more Hirosima,No more Nagasaki(広島・長崎が二度とないように)となる。前者には祈りがなく、後者には祈りがある。

 年末年始が近づくと12月のXmas、大晦日の除夜の鐘、新年の元朝参りと、キリスト教、仏教、神道を使い分ける日本人の姿をみるにつけ、日本人は宗教心ではなく信仰心(祈り)が強いのかなあと、考えてしまうのである。ついでにお年玉やお雑煮は儒教の影響。お神酒(おみき)は、先ず神様に捧げて神に近づくという習わしのようだ。今年もまたそのような日が近づいてきた。<仁>