mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

読んでみ(観)て、いがった『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

 毎月、学校体育研究同志会(略称 体育同志会)・宮城支部の会報が送られてくる。同志会は毎月例会を持ち、学校体育のあり方や体育の授業づくりなどの研究と実践に取り組んでいる。大変精力的でパワーみなぎるサークルだ。当研究センターの取り組みにも協力を惜しまずしてくれる強い味方である。
 今、この同志会事務局を担っているFさんは、大学時代からの友人。そんなこともあって、会報が届くとついつい一番最後のページの編集後記「事務局のページ」に目がいってしまう。その欄を読んで、彼の近況を知るのが楽しみ。彼は、大変な読者家でもあり、一度おもしろいと思った作者の本は片っ端からがむしゃらに読む。そんな彼の心に、この秋も読書への情熱の火がめらめらと燃え始めたようだ。
 先日、みやぎ教育のつどいで会い、「事務局のページ」で紹介している本・映画をdiaryで紹介してもいいかと聞いたら快諾してくれたので、以下に掲載します。
 ぜひ、冬にかけて読んで・見てはどうでしょうか。

 ※ 映画は、DVDになるまで少し時間がかかるかもしれませんが。( キヨ )

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 夏までしぼんでいた読書熱。暑さが和らぐのと入れ替わるように、ジワジワと燃え上がってきました。最近は、1冊読み終わると、間髪空けずに次の本と、日々読書に勤しむ秋なのでした。今回は、この間読んだ本の中で特にいがった(よかった)本を紹介したいと思います。

 ナミヤ雑貨店の奇蹟東野圭吾 著(角川文庫)

 映画を見に行こうと、映画館のホームページで作品選びをしていてふと目に留まった。「2012年。幼馴染の敦也、翔太、幸平の3人は、ある日夜を明かすため1軒の廃屋に忍び込む。そこはかつて悩み相談を受けることで知られていた『ナミヤ雑貨店』だった。今はもう廃業しており、自分たち以外誰もいないはずの店内に、突然シャッターの郵便口から手紙が落ちてくる。なんとその手紙は32年前に書かれた悩み相談だった。」ん? 32年前。時間が絡む? そこにある懐かしい昭和の町の風景。原作は東野圭吾。良さげな予感ありありでこれに決定。
 果たして、本当にいがった! 劇中何度となく涙がこぼれた。32年前と現在、そして、登場人物たちが網の目のように繋がっていく、「バック・トゥ・ザ・フィーチャー」を彷彿とさせるストーリーの巧みさ。最近観た映画の中では間違いなくベスト1。これは原作も読まねば! と本屋に直行で即買い。原作もさらに面白い。ぐんぐん読み進み、あっという間に読了。「東野圭吾はこんな作品も書くんだ!」という驚きもあり、一読の価値ありのよき作品です。

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