mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

過労死防止にはほど遠い、日本の現実

 11月は過労死防止月間でした。宮城県労働局が主催した過労死防止シンポジウムには多くの企業から担当者が参加し、働き方に関する意識の高まりを感じました。

 一方、日本では過労(自)死が増え続けています。日本では2015年に「一億総活躍国民会議」を設置し、「時間外労働において欧州諸国に対し遜色ない水準を目指す」として厚労省が検していたはずでしたが、現状はどうでしょう。ドイツでは一日10時間を超えて働くことを法律で禁止しています。6ヶ月間の平均で一日8時間を超えてはなりません。国による監督も罰則も日本よりはるかに厳しいものになっています。だから管理職でなければ残業はほとんどありません。
 さらにドイツでは大半の労働者が年間30日の有休休暇を100%消化しています。それでも労働者ひとりあたりの労働者生産性は日本の5割増しです。

 翻って日本では「時間外労働の上限規制」を声高に言う割には、一日や一週の上限規制はなく、「特別な事情」があれば、なんと100時間の残業まで認められています。それを認めてしまった連合の責任ですが、緩すぎて過労死防止にはほど遠いと感じざるを得ません。家族を過労(自)死で失い、悲しい思いをする方々をこれ以上増やさないためにも、過労死のない社会を実現していきたいと思います。(エンドウ)
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 中学校の教師をされていたエンドウさんには、さまざまなとりくみでお世話になってきました。現在は、労働相談の仕事をしながら、休みの日には趣味の釣りを楽しんでいるそうです。
 たびたび新聞の投書欄などで名前を拝見していたので、よかったらセンターのdiaryに日々思っていることや考えていること、言いたいことを書いてみませんかと声をかけたところ、なんと快く引き受けてくださいました。
 今回のdiaryは、労働相談の仕事をされているエンドウさんならではの自己紹介といった感じもしますが、趣味が高じて今ではマイ釣り船を所有するというエンドウさん、これからどんな声がdiaryに寄せられるのか楽しみです。(キヨ)