mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

わくわく釣り日記

  

 朝2時起床。いざ女川へ。トレーラーに小さなボートを載せて走る。朝は寒く眠いがワクワクの気持ちは止められない。4時前には到着し、真っ暗な海へ一人漕ぎ出す。漁港近くのカキ養殖棚につかまり釣りスタート。

 12月の夜明けは7時近いので、狙うは夜行性のアナゴだ。エサは鯖の切り身。いろいろ試した結果、最も食いがいいと確信。スーパーで安売りをしている冷凍塩サバを短冊にしておく。仕掛けにはアナゴが光に寄る習性を利用した夜行の天秤や錘(10号のおもり)を使用。天秤とハリス(4号の糸)の間には「撚り戻し」が必須となる。これはアナゴが釣れた時のためだ。

 アナゴは針にかかると体を高速で回転させて糸をグチャグチャにねじり、針から外れて逃げようとする。撚り戻しがあればアナゴの回転が糸の撚りにつながらず、ただ回転し続けることになる。

 仕掛けを投入。海底は泥。トントンと錘で海底を小突き、アナゴを寄せる。5回に一回の割合でゆっくりと仕掛けを持ち上げる動作を繰り返していると、ツンツンとアナゴ特有のあたり。もう少し持ち上げ、針を口にくわえたか確認する。すると、竿を通して手元に重みが伝わってくる。「乗った!」そこですかさずガツンと合わせをくれてやる。針先をアナゴの口の骨にがっちりと食い込ませる力技だ。針がかりしたアナゴは最初は海底で暴れ、その後はぐるぐると体を高速回転させながら上がってくる。かなりの太さの大物なので取り込む際には緊張する。試行錯誤した結果、たも網は使わず、海面近くまで来たら一気に手で抜き上げるのが最もリスクが小さいと知った。その時に必要なハリスの太さが最低でも4号だ。

 釣り上げられたアナゴは針を外す時にも大きく抵抗し、こちらの指先に噛みつこうとさえする。タオルで力いっぱい頭をつかみ、ペンチで針を外してビニル袋に入れればひと段落。さらに釣りを続ける。
 アナゴの特徴として、釣れる時には一気に釣れ出し(時合という)、さっと釣れなくなる。潮の満ち引きの時刻や天気、水温の変化からその時間帯を予想するのもアナゴ釣りのだいご味である。(エンドウ)
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 エンドウさんは、週に何回も海に出かける大の釣り好き。千さんの「季節のたより」で草花を紹介してもらっているように、生き物つながりで「魚」釣りもいいかもしれない?などと思って・・・お願いしたところ、本格的なアナゴ釣りの原稿が届きました。千さんの「季節のたより」とは趣向は違いますが、diaryの幅と読者がさらに広がりそうな予感がします。
 実は、しばらく前にエンドウさんから、もう料理するだけの状態になったアナゴをいただきました。釣った魚をおろすのも、お手のものだそうです。もちろん美味しくいただきました。これからの釣り日記も楽しみですが、おいしいお土産はもっと楽しみだったりして。(キヨ)