mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

変わらず健在! 河北新報「声の交差点」に掲載

 今年4月から、みやぎ教育相談センターの所長に瀬成田さんが就任されました。これまでも研究センターの取り組みでは大変お世話になってきましたが、これからは部署は違うものの同僚として一緒に働くことになりました。より一層、これからは一緒に取り組めることがあるかもと楽しみです。

 瀬成田さんは、現職の中学校教師のときから学校現場の状況や課題など教育問題について新聞やマスコミに積極的に働きかけ発言してきました(このDiaryにも、前に載せたことがあります)。その姿勢は、今も変わらず健在のようです。

 9月6日の河北新報「声の交差点」欄に、「学校行事 子どもの声尊重」とのタイトルで投稿が掲載されました。すでに読まれた方もあると思いますが、紹介します。なお新聞に掲載されたものは、一部カットされていたとのこと。ここではカット部分も含め投稿原稿全文を載せます。(キヨ)
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  学校行事  子どもの声尊重

 コロナの感染拡大が続き、不安が広がっている。今、学校現場で頭を悩ませているのは行事をどうするかであろう。修学旅行、学習発表会、文化祭、運動会、部活動の新人戦などである。特に、宿泊を伴う修学旅行は判断が難しい。方面を変える、泊を減らす、県内日帰りにするなど対策を練っている学校が多いであろう。

 最も大事にしなければいけないのは「子どもの声」だ。薄れがちな子ども同士の心身の交わりを回復するために行事は欠かせない。「密を避け、感染リスクを減らすにはどんな工夫をしたらよいか」と子どもに問い、考えさせるのである。もちろん発達段階に合わせてであるが。
 出場辞退を決めた東北学院の決断を支持する声が多いが、私は、決める前に部員たちにどの程度話し合わせたのかが気になっている。
 大人の “ 心配 ” だけで決めず、子どもの権利条約にある「意見表明権」をぜひとも尊重してほしい。

 子どもの思考をくぐった判断は、中止であれ縮小であれ、子どもは納得し、人生の大きな学びとなるはずだ。(瀬成田実)