mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

第1回『道徳 なやんでるたーる』報告

   ♫ ソ、ソ、ソクラテスか、プラトンか。ニ、ニ、ニーチェか、サルトルか。
    みんな悩んで大きくなった。大きいは大物だ。俺もお前も大物だ。♫

 野坂昭如さんのサントリーゴールド900のテレビCMで、ソクラテスプラトンを知った。知ったといっても何者かなんてまったくわらかなかったけどね。

 昨夜は、第1回の「道徳なやんでるたーる」。《火曜の夜なんて、みんな仕事で疲れて集まらないよ》という声も聞こえるなか、道徳の授業どうしてる?、評価とか通知表とかどうなるんだろう?などなど、多くの疑問や悩みを背負ったナヤンデルタールが集まりました。

 話題提供をしてくれたのは校内研究で道徳の授業をするというKさん。2年生の教科書教材のなかから、クラスの子どもたちの実態も加味しながら「ありがとう、りょうたさん」「ともだちやもんな、ぼくら」「森のともだち」「おれた ものさし」の4つの教材をセレクト。それらの教材をみんなで読み合い、「この教材だったらこんな授業の展開ができるんじゃない。」「この教材は使えないと思ったけど、そういう授業の組み方なら、教科書を使いながら教科書を越える実践になるかもね。」など教材分析も行いながら、なかなかに密度の濃い、そして楽しい活発な話し合いが行われました。

 ちなみに、例えば「ともだちやもんな、ぼくら」では、
 ・最後まで全部読むと、子どもたちでの話し合い(葛藤)にならない。みんな、
  かみなりじいさんのところに謝りに行くと言う、よい子ばかり。
 ・子どもたちに提示して読むのは途中までにして、その段階で子どもたちに発問
  をした方がいいんじゃないかな。
 ・かみなりじいさんに謝りに行かないという子はいないんだ?
 ・でも叱られるのが怖くて、逃げて、ああよかった。めでたしめでたしでも困ら
  ない? 終わりはどんなふうすればいいのかな?
 ・国語だったら、作品の内容や文章にもとづいて登場人物の気持ちや世界を想像
  して読んでいけばいいけど、道徳はそうじゃないよね。どうしても「きみなら
  どうする、あなたならどうする」という形になる。子どもたちにある行為を迫
  ることになるんだよね。それが、なんか息苦しい。 などなど 

 次回は、来週の水曜日。6月13日(水)18:30~ 研究センター で行います。今回の話し合いを踏まえながらKさんが、授業の略案をもってきての話し合いを考えています。Kさんも張り切ってくれています。
 道徳でナヤンデルタールのみなさん、大物になれるかどうかは保障できませんが、三人寄れば文殊の知恵と申します。みんなで知恵を出し合いながら、授業づくりをしませんか。楽しいですよ。お待ちしております。

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