9月に入ったというのに暑い日はしばらく続きそうです。とは言え、明らかに季節は巡る。朝夕は、ひんやり涼しい風も吹き始めていますし、秋の虫たちも涼しさを演出してくれています。そうそう空の青さや高さも、真夏とは異なってきているように感じます。
さて8月を振り返って驚くのは、ひと月に3つも企画を持ったこと。2日の広木克行さんによる講演会はすでに感想も記しましたが、その1週間後の長崎に原爆が落とされた(9日)には、平和と戦争について考える「サマーセミナー」を、そして学校が始まる目前の23日には「こくご講座」を持ちました。
参加者のみなさんからいただいた感想をいくつか紹介します。
【サマーセミナー:私たちは歴史の事実を見つめなければならない!】
◆戦後・被爆80年ということで、今年は意識的に戦争や平和に関する企画に可能なかぎり参加しようと考えていました。所長の達郎さんの話はいつ聞いても、その都度刺激がありました。写真から見えてくるもの、映像については顔をそむけたくなる場面もありましたが、過去の現実を知ることの大切さに気づきました。
川名さん、矢部さんの報告からも学ぶことがたくさんありました。核抑止については、特に考えさせられました。
若い先生方の参加がなかったことがとても残念です。先生たちは、どこで平和、原爆について学ぶのでしょう。戦争や平和についての学習は、教科書をなぞるだけの授業になってしまうのでしょうか。
◆戦後80年の節目を迎える。広島・長崎の追悼の行事が続く。これらの式典において平和宣言が読み上げられたが、犠牲者の追悼はもちろん為政者に対する核廃絶への訴えが、例年以上に強い口調で述べられていたように思います。
また日本政府への核兵器禁止条約への参加・批准を求めるコメントも広島・長崎からの主張メッセージとして、立場の若干の違いを乗り超えて、はっきりした口調で述べられていたように思います。
大変勉強になり素晴らしい内容でしたが、参加者が少なかったのが残念でした。
【夏休みこくご講座:どうする?どうやる? 山場の授業!】
◆《海のいのち》4回教材研究をしましたが、毎回、今日取り上げた場面に悩んでいました。大介先生の授業で太一の葛藤、太一の気持ちが変わったところは、教師からの問いで(教師と子どものやりとりで)読みを深めていく中で、子ども達から様々な考えが出てすばらしいと思いました。子ども一人ひとりが書き込みをして自分なりの問いや考えを持って授業に参加しているからだと思いました。とても勉強になりました。
《ちいちゃんのかげおくり》ちいちゃんの視点で、という軸をしっかり持った授業、とても勉強になりました。千葉先生の授業の中から教材で大切にしたいこと(今回は戦争についても)や子どもの姿、教材文の読み方、みんなで教材研究、ちいちゃんのかげおくりだけでなく、授業のつくり方について改めて考えさせられました。
◆私は3年生の担任をしており、これから「ちいちゃんのかげおくり」の教材が控えているので、ぜひ参考にしたいと参加しました。
今回の学習会で、教材研究の深さ、授業の中で軸を持つことの大切さを実感することができました。大事にしたいことを決めて意図を問い返すこと、視点を持って授業に臨むことができるようにしたいと思いました。
日々の生活の中では、なかなか教材研究をする時間がなく、一人で指導書を見てなんとなく行ってしまうことが多かったので、教材研究する仲間を作って取り組んでいきたいと思いました。