今年は、対面でのつどいに多くの方が参加!
昨年は、コロナ禍だったために会場参加者は15名でしたが、今年は50名を超える参加者で迎えることができました。朝日新聞が事前に、所長の高橋達郎さんの高校生犠牲者調査について報じたことも、多くの関心を呼んだかもしれません。
講演では、東北医科薬科大学の福地さんが具体的な調査データをもとに、震災のおよぼした子どもへの影響とケアについて実証的に話をしました。
以下、参加者のみなさんからいただいた感想の一部を紹介します。
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★高校生の犠牲者の実際に心身共に寄り添った取り組みに頭が下がります。犠牲者一人ひとりのそれまでの人生を取り上げることで、震災の悲惨さが甦ってきました。貴重な記録だと強く思いました。
震災後の子どもと保護者の精神状態の解析を知り、トラウマの影響の特徴や、関連性について理解することができました。コミュニティーが回復につながる重要な存在となることを再認識できました。
震災から12年が経とうとしていますが、まだまだ課題が残されていること。継続して、子どもたちを見守っていかなければならないと感じました。(Sさん)
★高橋達郎さんの調査は、時間と足を使って得たものですね。一人ひとりが生きていたかったでしょう。それを行政は、今後しっかりと受けとめてほしいと思います。
福地さんの話は、冷静に話されていますが、いろいろな方と会って実感を伴う調査結果なのであろうと思います。私自身も大きな喪失感を抱きながら行動する中で回復しました。長期的な支援はどちらにしても必要ですね。
実体験の話もあり、震災(災厄)について機会をいただき、また考えることができました。戦争もコロナも災厄でしょう。そういうこともつなげて考えていければと思います。(Iさん)
★高校生の犠牲者調査に今年に入り協力しました。石巻西高の碑以外に、後世に残る犠牲者の記憶がないことに愕然としました。
今、震災語り部を行っています。この犠牲になった生徒を救えなかった無念が動機のひとつです。教育関係者のつながりの大事さを痛感しました。(Aさん)
★子どもの認知発達の遅れや行動の問題は、子ども自身、保護者のトラウマによるものであるということを認識することができました。目の前の子ども達一人ひとりの言葉をしっかりと聞き取り、ポジティブな意味付けができる存在でありたいと思いました。(Hさん)