mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

年頭に当たってのご挨拶

 新年明けましておめでとうございます。
 当センターは、1994年に設立しましたので今年で丸29年目を迎え、来年で30周年となります。

 センターの設立趣旨には、まず、“子どもたちの健やかな成長と個性豊かな発達を願って”を掲げ、「子どもたちは一人ひとり、かけがえのない生命と測り知れない可能性を持って、この世に生まれてきます。この子どもたちの健やかな成長とたしかな自立、個性ゆたかな発達をたすけるため、最善の環境とゆきどいた保護・教育を保障することは、大人と社会の大きな責任です。その責任を果たして行くには、子育て・教育の経験や実践の交流と吟味、そして研究が必要です。このセンターは、そのための協同の場です」と謳っています。
 そして、続いて「日本国憲法教育基本法および子どもの権利条約の理念の実現のために」「教育の再生をめざして」「21世紀に生きる子どもたちのために」を論じ、さまざまな課題を抱えたこの時代に、主権者として生き抜く子どもたちを育てるために誠心誠意取り組むことを宣言したのでした。

 それから30年近く経過しますが、子どもたちの「生きづらさ」の多様化とその状況、および学校・教員をめぐる「苦悩」の現実は、年々増幅しているように思えてなりません。そしてその背景には、もっと大きな国家間のいがみ合いや対立・緊張があり、そしてグローバルな経済競争禍における教育の政治的利用(「人材」開発)の動向があります。

 本センターでは、そうした背景を敏感にキャッチしつつも、子どもたちの成長・発達の事実と課題をしっかり捉え、学校・教員の苦悩の中での頑張りにも寄り添いながら、しっかりと支援する活動を市民の皆さまと共に行っていく覚悟です。
 本年も何卒よろしくご協力の程、お願い申し上げます。

                    2023年元旦
                    みやぎ教育文化研究センター
                    代表運営委員 数見 隆生