mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

今年の「はじまり」

 今年の元日は、雪の一日で始まりました。朝から雪がずっと降るのは久しぶりのような気がします。台原森林公園佐藤忠良さんの「緑の風」詣でにでかけたいところですが、しんしんと降り続ける雪に諦めました。家で一日ゆっくり過ごすことに。
 外は雪が降っているためでしょう、昼過ぎでもほとんど人は出ていません。それでも近くのコンビニに買い物に出かけてみると、そこには思いがけず多くの買い物客で賑わっていてびっくり。店長さんから「明けましておめでとうございます」と声をかけられて、何となくお正月気分になりました。

 打ってかわって2日は朝日が昇り、その陽ざしが積もった雪に反射して、この世界をくっきり明るく照らしました。空気は凛として冷えきっていますが、陽気にも誘われて、元日に行くことのできなかった台原森林公園の『緑の風』にあいさつに行ってきました。
 今年は、冬の学習会がないので明日から仕事始めになります。コロナ禍で不自由な状況はしばらく続きそうですが、その時々の状況に一喜一憂せず、できることをたゆまず取り組んでいきたいと思います。みなさん、どうぞ今年もよろしくお願いいたします。(キヨ)

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1月2日の『緑の風』

  はじまり

 畠があり川があり
 また畠があり森などもあって
 ついには地平線がある

 背中をのばして地平を見つめ
 地平の奥の雲を見つめ
 雲の向こうの青さを見つめ
 青さのなかの見えない星を見つめ・・・・・
 おお 目が痛くなるのだが
 何もないあそこから
 何かがはじまっているようだ

 光が駆けぬけた!
 風が追いぬいた!
 ・・・・・・・・・
 空はいま
 いまのいま 突きぬけた!

 忘れたいことがあり
 忘れたくないことがあり
 判りたいことがあり
 判りたくないことがあり・・・・・
 でも しかし・・・・・
 だが しかし・・・・・
 そんなことどもは まるで
 どうでもいいようなふうに

 ごうごうと 地球はまわりつづけ・・・・・
 あらゆる生き物の鼓動をのせて
 ごうごうと地球はまわりつづけ・・・・・

 目まいしたわたしの前に
 相変わらず畠があり川がある

 光が また駆けぬけた!
 風が また追い抜いた!
 ・・・・・・・・・
 空はいま
 いまのいま 突きぬけた!

 何もないあそこから
 確かに何かが始まっているようだ

 (工藤直子さん『てつがくのライオン』より)