mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

台風19号の被害を受けた丸森へ(その3)

11月24日(日)復旧の手伝いへ ⑤

 友人のS氏の軽トラに乗って村田から丸森に向かった。その途中、いつも気になる光景があった。
 道路の柵にひっかかったままの稲わらのロール。まだある。ここまで手が回らないのだろう。

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 この日は、ボランテイアセンターからの指示で、金山小学校近くの民家2軒からの搬出作業だった。
 1ヶ月以上経ってやっと搬出に取りかかるお宅がまだあるのかと思った。これまでは親戚や知人の助けを借りてやってきたと話していた。田舎の人ってそうなんだなと思う。できるだけ他人を頼らずにやろうとする。まだ、床下の泥のかき出しも終わっていない。どうか遠慮無くボランテイアをあてにして下さいと話すのが精一杯だった。

 集積所での分別チェックが以前よりも厳しくなり、金物類が少しでも混じっていると指摘を受けるようになった。我々は運び屋メインだけれども、袋を開けてスプーン、フォーク、お玉などを一つ一つ分別した。それから、お茶箱や化粧箱などの箱類を運び込むと、開けて中味を確認された。だから、軽トラに積む前に、申し訳ないと思いながら開けて確かめる。その一つに、高齢の母親の物と思われるきれいな服が樟脳の香りと共に丁寧にたたまれて入っていた。これまでも感じてきたが、その家族の思いや生活がしみこんだ物を無造作に廃棄場所に放り投げるのは、何とも切ない。

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 集積所のおんちゃんに「これは絶対ダメ!必ず持ち帰ってくれ!」と言われた物がある。一斗缶に入った黒い物体。積むときに、炭のようでもあるし何なんだろうと自分でもよく分からなかった。でも依頼された物の中にあったので、そのまま持って行ったのだ。「これなんですか?」とおんちゃんに聞いても「絶対置いてかないで!」としか言われなかった。何だよ!? と思いながら考えるに、昔使っていた練炭のようにも見える。とすれば、それは発火物だ。そうなのだ。廃棄物の山に発火物は厳禁だ。納得。

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  昼休みに五福家橋から上滝方面に行く

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 橋の左側。この先にも民家が数軒あるが・・・

 霧雨の中ではあったが、依頼された品物を何とか運び終えてほっとした。軽トラを出してくれたS氏に感謝するばかりだ。
 ボランテイアセンターに、「派遣依頼件数と対応の進捗状況(11/25現在)」を尋ねたところ、「具体的な数字はすぐには返答できないけれど、依頼に関してはここ1.2週間で終わるということは考えられない。まだまだ手伝いはほしい。」とのこと。じいさん少々疲れてきたが、もう少しがんばるか。