先月28日の高校生公開授業が終わって一息ついたところですが、実は授業の最後で思わぬハプニングが・・・。参観していた方なら「あぁ、あれのことかな?」と。
当初、参観は高校生たちのまわりからしていただく予定でいましたが、高校生とリラックスしたなかで授業をしたいとの樋口さんからの意向もあり、当日は別室での映像による参観となりました。ただ、その場合に難点が・・・。授業のやり取りの音声は、すべてマイクを通してでないと聞こえないということです。そのため急遽、高校生たちにも卓上マイクを用意するなど大慌て、まるで国際会議のような授業風景となりました。
これらの課題をクリアして、当日の授業は順調に進んでいましたが・・・。最後の最後で、高校生の発言がマイクの充電が切れてしまって聞こえず・・・、でも高校生はそのまま発言。その発言を聞いた樋口さんは「まったく100%その通りです。どうでしょう?一番いい締めになったんじゃないですか」と応えて、授業を終えたのでした。
別室の参観会場には、樋口さんの声だけがスピーカーを通して響いたのでした。《まったく100%その通りって、何が100%で、どういう通りなの?》《一番いい締めになったって、どういう締めだったの???》と、参観者の皆さんは思われたことでしょう。テレビドラマの最終回、一番のクライマックスの場面でバチンとスイッチを切られたようなものですから。参観者のみなさんからは多くのご批判を受けるだろうと覚悟したのですが、何人かの方から「高校生は何と言っていたの?」と聞かれたものの、特に厳しいご批判や苦情を受けることなく、みなさん家路につかれたのでした。
でも主催者としては、やはりずっと申し訳なかったなあという思いと、聞こえなかった高校生の発言をどうにか皆さんにお伝えできないかという思いが残ったのでした。そこで、このdiaryでその発言部分の記録を起こして掲載することにしました。これで十分ということにはなりませんが、お許しください。
(高校生)
僕は具体的なことはよくわからないですけど、例えば民主主義であったり権力であったり、暴走するのを防止してみんなでいい方向に持っていこうとするものが、いろんな歴史の中で作られてきた憲法だと考えて、それで、例えば無味乾燥な人名と特徴だったりを結びつけるような勉強も、今の憲法が持っている権力とか民主主義とか暴走する仕組みを防ぐための、それこそセイフティーネットだという感覚を持って勉強に取り組んでいけばいいのかなと思いました。そういうことでいいんでしょうか。
(樋口さん)
まったく100%その通りです。どうでしょう、一番いい締めになったんじゃないですか。
これからも微力ながら高校生たちに出会いの場をつくって行きたいと思います。みなさん、どうぞよろしくお願いたします。( キヨ )