mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

傍聴これだけ? 仙台市いじめ問題専門委員会

 2017年の4月に起きた仙台市の中学生いじめ自死については、現在、仙台市教育委員会に常設されている第三者機関「仙台市いじめ問題専門委員会」が、学校関係者からの聞き取りを含め調査検討中です。

 実は今月初めの10月2日(火)19時~、第10回会議が開催されたので傍聴してきました。同会議は非公開だとばかり思っていたのですが、第9回から公開を前提に傍聴の案内もしているようなのです。

 これまでもいじめ自死に関わる会議が夜に行われたことは何度かありましたが、夜の会議の傍聴はやはり疲れますね。運営する教育委員会の方たちはもっと大変だと思いますが・・・。ただ子どもたちのいじめ自死について、多くの保護者や市民にも一緒に考えてもらう。そういう場を設けようと思うのであれば、通常の平日昼間以外の日程や時間で行うことも必要なのかもしれません。教育行政の施策策定過程などに保護者や市民も参与する機会を設けることは、ずいぶん前から文科省も奨励してきたことです。やっと仙台も重い腰を上げて、その気になり始めたということかもしれません。些細なことですが、こういう変化も市長が変わったこととも関係あるのでしょうか? そのあたりはわかりませんが、こういう市民参加の機会を広げる方向で市政が動くのはいいことだなと思います。

 そう前向きにとらえ、疲れた体にムチを打ち打ち傍聴に出かけたのですが、残念ながら傍聴は会議の冒頭だけ。勇んで行ったのですが、肩透かしを食らう形になりました。ですから、ここで報告するような中身は残念ながらありません。
 それでも何か報告してよと言われるなら、できるのは報告・協議事項の(1)「前回会議における議論について」ぐらいのものです。ここでは、答申に向けスピードアップしていきたい。そのために全員参加ではなく1人欠席でも、会議を開催するようにしスピードアップを図りたい。現在は月1回のペースだが、できれば月2回も。しかし期限を決めることで拙速な答申になってはよくないので、答申の期限は決めない、などが報告されました。ちなみに、前回の会議における調査の分析や整理については、非公開部分のために報告はありませんでした。

 基本的には傍聴を認める方向にしたものの、傍聴者はやはり好まれざる客人かな?との印象を持ちました。ただし、そのような状況を忍びない、申し訳ないと思われたのでしょうか。委員長の川端さんに発言を促された副委員長の大塚さんは、まるで傍聴者の私たちに語り諭すように、《これからは、答申に向けての議論となるので公開できることは限られるから、傍聴は制限されることが多くなるのではないかと思う。理解してほしい。》と、述べていました。公開の難しさも理解しますが、いじめの問題をみんなで考えていくために、少しでも内容を含め公開する方向で努力していただければと思いました。(キヨ)