mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

2015-01-01から1年間の記事一覧

7月27日

鶴見俊輔さんが亡くなられた。たいへん残念だ。新しい著書を手にすることができなくなったことは寂しかったが、それでも、鶴見さんがおられて、新聞・雑誌などで、「鶴見さんがこう言われた」などを耳にし目にするだけで、大きな力をいただいた感じになって…

7月19日

17日18時からの「安保法案ゼッタイ廃案! 衆議院採決を許さない! 7・17緊急県民集会」に参加した。小雨まじりで傘を広げたり閉じたりの集会・デモ行進だった。 男女大学生2人の壇上スピーチにはいつもの集会と違った感じをもつことができ、(この人…

7月14日

昨日は、センター、月例哲学学習会。 その席で、講師の太田直道さんが、「現代と思想」第17号に書いた文化時評「ドン・キホーテ症候群」のコピーをいただいた。1989年3月とあるから26年前のものである。 学習会の資料ではない。「ものを探していた…

7月7日

7月4日、センターでしばらくつづけている「子どもフォーラム」に参加する。 今回のテーマは「不登校」。 話を聞きながら、私が担任として、どうにもできなかったS子やM子、T子のことなどについて、会が終わるまで頭の中をぐるぐると回っていた。 私が教…

7月4日

過日の自民党若手議員の勉強会で語られたという報道には、ありうることとは思っていても、それが現実になると言葉を失ってしまう。 「政治」とか「政治家」とはと、自分を静めるためにあらためて辞書などをいくつか眺めてみた。明解国語辞典(4版)は、「政…

6月29日

何かあるたびに、もの探しがたいへんだ。紙袋やファイルの山に囲まれているからだ。 今日、取り出した紙袋から、かつて教科書づくりを一緒にやり、自分にとっての教師の仕事の大きな軌道修正を私に迫ったHさんからの手紙が見つかった。 そのなかでHさんは…

6月24日

昨日は、沖縄慰霊の日。 今日の河北新報の1面見出しは、「沖縄戦70年 不戦の誓い - 「慰霊の日」激戦地で追悼式」、朝日新聞は「沖縄戦70年 平和を問う - 慰霊の日」。他紙は見ていないが、この2紙の見出しだけでも微妙な違いを感じる。 先日、まだつづ…

6月18日

1980年代後半に書かれた色川大吉著「昭和史 世相篇」を読んでいる。初めに、色川は、昭和を3つに区分している。 1つめは、1926年から1945年までで「日本が『軍事大国』であった時代」、2つめは、1945年から1960年までの「日本が占領…

6月10日

先日、詩人・長田弘の訃報の記事にびっくりした。私よりも若い。まだまだ言葉の刺激を与えてもらえるものと思っていたのに。 いま、彼が1980年代前半に出した「詩人であること」を読み返している。どこを読んでもぜんぜん古くない。読みながらしょっちゅ…

6月7日

何日経っても頭から振り切れない。国会の委員会で質問者の発言中に首相の発した「早く質問しろよ」。情けなくて情けなくて・・。 一国の首相の発したことばだからということだけではない。私たちの暮らしのなかで、こんなことばが使われるときを思い描いても…

6月1日

暦は今日から6月。5月が連日夏を思わせる猛暑つづきだったので、今日から6月に入るということがスッと体にこない。今日も暑くなる。 月初め必ず行うことが私にある。やや大げさなもの言いをしているが、なんのことはない、玄関に掛けてある額の絵の1枚を…

5月27日

井上ひさしがPR雑誌「海」に書いた「言語遊戯者の磁場―平賀源内」を読んだ。1971年に書かれたものだ。 その文は、「身の程を知らぬというか、怖いもの知らずというのか、平賀源内(1728?-1779)を肴に『表裏源内蛙合戦』という二幕の歌入り…

5月22日

2015年5月22日 17日、三島孚滋雄の足跡を追いかける仕事は、三島さん最後職場になる宮城での動き(白石と仙台)に入っての白石2度目の聴き取り。大宮から新幹線で来るNさん・Tさんと白石駅で落ち合い、話をお願いしているSさんとMさんのお二人を…

5月14日

2015年5月14日 自分が人間の一員でありながら(人間ってどうしようもない生きものだなあ。どんどん悪くなることはあっても善くなっていくことはないのだなあ)と思うことがよくある。 人間同士のあるべき決めごとというのはそれほどたくさん必要ないので…

5月8日

2015年5月8日 私はこの歳になっても、「競争」とか「戦略」という言葉が耳や目に入ると、あまりよい気持ちになれない。ところが、それらに類する言葉はますます増えてきており、しかも、今を生きていくうえでは何よりも大事なことにしなければならないと…

5月3日

2015年5月3日 「5・3憲法を活かす宮城県民集会」に参加する。国際センター会場。参加者1000人ぐらいとか。 行く前のテレビで、首相訪米にかかわって、「安保のときよりも危機的状況」との発言を聴いたのだが、集会の空気に危機感を感じることはなか…

4月29日

2015年4月28日 時間があったので、22日の新聞に載っていた全国学力調査の国語の問題を眺めてみた。元教師でありながら、これまでこの種の問題を読んでみたことは一度もなかった。読む時間がとれなかったというよりも、もともとのテスト嫌いが見ること…

4月24日

2015年4月24日 新聞の声欄で高校生Y君の「戦艦『三笠』で日露戦争を知る」を読み、(私が70年も前に見た、あの「三笠」が、あのまま、今も横須賀の埠頭に係留されたままなんだ!)と内心驚いた。海軍に召集された父から面会日の連絡を受けて母と横須…

4月20日

2015年4月20日 「残念な教員」という新書を読んだ。読んでいる間も読み終わってからも、この書名のことがずっと気になった。 見返しには「本書でいう『残念な教員』とは、そもそも本業での『教え方を知らない』、その結果、『生徒を成長させられない』教…

4月20日

2015年4月20日 「残念な教員」という新書を読んだ。読んでいる間も読み終わってからも、この書名のことがずっと気になった。 見返しには「本書でいう『残念な教員』とは、そもそも本業での『教え方を知らない』、その結果、『生徒を成長させられない』教…

4月17日

2015年4月17日 サークルの4月例会はそれぞれの15年度の自己紹介から始まった。私はフリーになったことは言えても、自分の新しい在り方が定まらないので、なんとも情けない自己紹介になってしまった。 一周り巡ったあとで、教師2年目の若い人2人に、…

4月13日

2015年4月13日 前回ひいた大岡昇平の本から、もう一度書きたいものが出た。 「証言その時々」は、自分の戦争体験から考えたものを集めたものなので、世の中の動きに合わせての戦争体験者の思いがあふれている短文が刺激的なのだ。 そのひとつ。1949…

4月11日

2015年4月11日 大岡昇平の「証言その時々」を読んでいる。大岡はこの書についてあとがきの冒頭で「戦争について、折に触れて求められるままに書いた文章を集めた」と書いている。 この中に、「文学界」で取り上げた武藤貞一という人(私は知らない)の著…

4月9日

2015年4月9日 日記、これまでになく大きな空白をつくってしまいました。実は、私、センターの仕事を3月末で退かせてもらったのです。 センターのホームページのリュニアールをすすめていたのでしたが、それが4月初日からのスタートにならず私のコーナー…

3月30日

2015年3月30日 昼時間に合わせて、センターの部屋を閉めて2人で東北大学のTさんの研究室を訪ねる。用件は被災地聞き取りのまとめをどのように進めるかについての相談。聞き取ったことをできるだけ生で伝える形でひとまとまりになるようにしたいという…

3月24日

2015年3月24日 テレビのニュースで、原発事故によって故郷を離れて廃校間借り生活をしている福島・大熊小学校の卒業式を伝えていた。日が経つにつれて、向うが見えない生活をしているたくさんの避難者を考えると痛ましさが増していく。 テレビを見ながら…

3月20日

2015年3月20日 昨年の秋の終わりに、この春のためにサヤエンドウのタネをまいた。秋まきの方が収穫期が長持ちするように思ってのことだ。 そのとき同時にプランターにもタネをまいて、2階の窓際にサニーレタスなどと一緒に置いた。サニーレタスはいつも…

3月18日

2015年3月18日 このごろ以前ほど頻繁に本屋に行くことがなくなった。ゆったりする時間がとれなくなったせいもあるが、疲れやすくなり長居ができなくなったせいもある。そんなこともあって、書棚の古い本に手を伸ばすことが多くなっている。 先日の日曜日…

3月11日

2015年3月11日 「あの日」から4年になる。はやい。 1月末に行った石巻・女川の復興は驚くほど進んでいなかった。現地の人々は身を粉にして動いていることは想像できる。それほどの震災だったということでもある。 それだけに、3・11は、各自治体の…

3月6日

2015年3月6日 サークル仲間のSさんが4月から宮城の教員になる。よかった! まちがいなくいい先生になるだろう。 そのSさんが教育委員会から決定後にもらったという「採用まで、教師としてどのような本を読んでおくべきか。さまざまなジャンルから選定し…