mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

3月30日

2015年3月30日

 昼時間に合わせて、センターの部屋を閉めて2人で東北大学のTさんの研究室を訪ねる。用件は被災地聞き取りのまとめをどのように進めるかについての相談。

聞き取ったことをできるだけ生で伝える形でひとまとまりになるようにしたいという思いから、話を忠実に生かすように時系列で並べてみたのだが、これで、この地やこの学校を知らない人に読みつづけてもらえるだろうかという疑問がふくらんできて、それ以上一歩もすすめることができなくなったのだ。

 Tさんとの話し合いで、やはり、現在の進め方ではうまくいかないことがはっきりする。

 はっきりはしたが、それをどう切り抜けるかの研究者Tさんのアイデアもあまりに高級で、ド素人の私の手にはまるっきり負えそうでなく、話を聞きながらいろいろ頭を巡らすが光は見えてこない。これからしばらく悩まなければならないことになるだろう・・。

 どんなに悩んでも、貴重な時間を私たちのために費やしていただいた方に応えるまとめをしなければならないという思いは強めたのだが。

 バスをちょっと利用しただけでずいぶん歩いた。今日も5月なみの気温で、ほとんど風もなく、非常に気持ちのいい歩きになった。東北大学の文系の構内は学生の姿はほとんど見られなかったが、何カ所かが工事中だった。春休み中だから仕方がないが、やっとやってきた春の中を歩いても、構内はその気分にさせてくれなかった。

 植物園の傍の道をくだった。街中の横に広がる枝を毎年吉落とされ上にしか伸びることのできないケヤキと違って、植物園のそれは、どこまでも広がっていた。それを眺めながら生活科の教科書つくりと友人Hを思い出した。

 また、かつて秋田に転校することになり、この植物園でクラスのお別れ会を思い出した。30数年前のことである。ケヤキはその時もこれ見よとばかりに立っていた。