mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

【報告】いのち・子どもと教育を考えるつどい

 コロナの感染状況は続いているものの、当初の予定通り2月26日(土)つどいを開催しました。当日の会場参加者は15名、You tubeライブ配信の視聴者は30名と少なかったですが、you tubeの視聴はその後もできたため、3月1日・朝の時点では170名以上の方が視聴くださっています。
 まだ視聴されていない方は、ぜひ下記URLからご覧ください。
  https://youtu.be/wUi6kTIwrbc

  当日参加いただいたみなさんの感想の一部を紹介します。
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◆ 中学校の卒業式に震災があり、高校に進学してからは、家族離れ離れになった
 こと、転学、避難したこと等、自分の体験を話してきました。高校3年でスペイ
 ンに1年間留学しました。「日本のどこから来たの?」と聞かれ、「福島」と言
 うと皆ギョッとした顔をして「怖い」「福島って人が住めるの?」という反応で
 した。安全とも言えない、怖いと思うけど住んでると言っても理解してもらえな
 いので、だんだん話すのが嫌になってきました。上京してからは話す機会もなく
 なり、自分の体験もかなり忘れていたことに気づきました。
  小野田さんの話を聞いて、震災当時、なんで避難しなくてはいけないのか、と
 怒りと悲しみの気持ちがあったことを思い出しました。同じ福島で被災しました
 が、初めて知ったことも多かったです。色々な場所で話を聞いてきましたが、ま
 だまだ自分の知らないことがたくさんあり、知ったつもりになっていたことに気
 づきました。勉強になりました。こういった話を聞ける機会を作ってくださって
 ありがとうございました。

◆(小野田さんの講演)原発事故がどれほど人生を狂わせたのか、学校・子ども・
 教職員・保護者のこの10年のことが胸に迫ってきた。その中で、子ども、保護
 者をつなぐ学級だよりの意味を考えさせられた。この証言を多くの人に聞いてほ
 しいと思った。
 (女川の高野さんの話)教員をやめて子どもたちを守る決意、原発漂流の話、と
 ても大事なこと。反対することの意味を教えられた。あの記事も広めたい。

◆ 小野田さんの話に改めて驚かされました。あの時、何があったのか、私たちは
 もっともっと知らなければならないと考えさせられました。政府が原発事故は終
 わったこととしたいのであればなおさらです。小野田さんの話を高教組でも何か
 の機会にお願いしたいと思います。

◆ 震災から11年、いまだに自分の家に戻れない人たちがいることは、しっかり
 と心に留めておきたいと思いました。たくさんの思い出があった、そして、これ
 からもたくさんの思い出が積み重なるはずであった家が、動物の住みかになって
 いるなんて悲しすぎます。自分の家を片付けようと思っても片付けられないなん
 て、どんな気持ちなのかと思います。自分にできることを見出して、二度とこん
 な思いをする方がいないようにしていきたいです。

◆ 小野田さんの講演は、震災当時よりも避難した後の生活、いじめの話が心に残
 りました。「仲良く」「絆」と言いながら、いじめや差別が起きている現実を嘆
 きます。まだまだ教育には課題があるなと思いました。
  高野さんの報告は、短時間で分かりやすく説明していただきました。資料の
 「5.日本立地の危険」はよくわかりますが、立地条件の危険を除いても、原発
 そのものは危険なのではと思いました。日本のみならず、ドイツや台湾等、世界
 の動きも見てみなくてはと感じました。

◆ 目には見えないもの(コロナ、そして放射能)は、科学的な分析をし、科学的
 な知見を持って対応しなければならないと思っています。「原発事故は終わって
 いない」本当に高橋さんの言っている通りです。
  高野さんの議員としての使命感が多くの町民、県民を守ったことも分かりまし
 た。