mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

みやぎ憲法九条の会、つどい講師は伊藤千尋さん

 研究センターの活動をずっと支えてくれているSさんは、今や研究センターだけでなく県内のさまざまな市民活動で活躍されている。「みやぎ憲法九条の会」も設立当初からずっと関わってきた会の一つだ。

 今度の文化の日の振替となる11月4日(月・祝)は、「みやぎ憲法九条の会」の年に1度の大きな集まりが行われる。そこでSさんにつどいの紹介と参加のお誘いを書いてもらった。(キヨ)

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  憲法九条を守り生かす宮城のつどい2019

 と き  2019年11月4日(月・祝)13:00~ 開場は12:30より
 ところ  仙台サンプラザ大ホール
    入場料 無料

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 伊藤さんは「民衆の意志と行動力が世界を変える」という希望の語り部

 伊藤さんによれば、コスタリカの日常の挨拶は「プーラ・ビータ」、スペイン語で、「清らかな生き方」、「純粋な人生」という意味だそうだ。なんて素敵な挨拶なんだろう。
伊藤さんはその持ち前の行動力で、世界80ヶ国以上を精力的に取材してきたジャーナリスト。レポートの中心は独立運動民主化運動を成し遂げてきた中東や中南米などの民衆の姿であり、闘いだ。
 とりわけ、日本と同じように、平和憲法を持つコスタリカの国づくりについて紹介されてきた。コスタリカの人々は、「軍隊は持たない、敵は作らないから。問題が起きたら話し合いで解決する」と常備軍を廃止、そのための予算を福祉や教育に充てているという政権をつくった。もちろん、そこに至る紆余曲折はあったが、ベネズエラなど近隣諸国は政情不安も大きく、アメリカの介入も避けがたい地域で、国際世論を信じての決断だ。
 日本国憲法前文には「日本国民は恒久の平和を念願し …平和を愛する諸国の公正と信義に信頼して、我らの安全と生存を保持しようと決意した」(憲法前文より)とある。コスタリカの現在はこの精神に符合する。しかし、そのお手本であったはずの日本は今、真逆といってもいい政治のあり様だ。
 憲法9条は未完のプロジェクトといわれるが、理想であるばかりでなく、いつも「目指すべき地点がここにある」と示してきた。現実的にも、歴代の自民党政権が最後の一線を画さざるを得ない状況を作ってきた。どんなにアメリカからの圧力を受けても、戦争参加を回避してきたのは、9条の力だ。
 その9条を葬り去ろうとしている人がこの国のリーダーだ。
 条文的にはそのままであるかのようにして、内実は無きものに等しくする、それが安倍首相の改憲案なのだ。戦争をしないための9条を、戦争ができるようにするための9条にしたいのだ。しかも、自分のレガシーとして。
 そんな危機にある今だからこそなお、憲法が目指した理想をどう実現していくのか、選挙に現れる結果だけが民意ではないということをどのように示すことができるのか、私たちひとり一人の知恵と力を合わせていきたい。
 伊藤さんのお話には、みんなが一歩前に進むための、勇気とヒントがたくさん詰まっているに違いない。  

  2019つどいチラシ_裏のサムネイル