mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

日記

2月17日

15日のTBS「報道特集」後半、「リンタロウ君」が取り上げられ、オリンピック騒ぎのなか、番組終了まで釘づけにされた。 リンタロウ君は俳句の“天才”。「いじめ」で学校を休むようになる。そんなリンタロウ君を自然が招く。「センス・オブ・ワンダー」のレ…

2月13日

9日予定でみんなでしゃかりきになった「大震災と学校・教育を考えるつどい」は、とんでもない大雪のため朝になって中止とした。なにしろ、報告者・パネリストなどのほとんどが動きのとれないのだから会は成立しえない。それでも悪天候を予想して仙台入りし…

2月6日

8日のサークルで古いクラスの話をさせてもらおうと思っている。30年前のクラス、4年1組の話だ。 そんな古い話をさせてもらおうと思ったきっかけはこうだ。 ある夜、当時勤めていた学校から突然電話があった。用件は縮めて言えば、「30年前に勤めておりました…

2月5日

前回は、ついグチってしまった。忙しかったせいもあるが、どうしてこうも、頭の痛くなる事が「クニ」の名で津波のように押し寄せてくるのか。「教育」に関するものだけでも「カイカク」と称して出るわ出るわ。よっぽど「キョウイク」の好きな人たち、いや特…

1月30日

2月9日にもつ「大震災と学校・教育を考えるつどい」の資料作成にTさんたちはここしばらく懸命だ。少しは手伝わなければと思い、資料つくりに参加する。これがなかなか手ごわい。ここ数日、他の事に時間がまわらない。日記にも時間が割けない。あまりに日を…

1月23日

今日の朝日新聞のなかに、長野県が都道府県で唯一「青少年健全育成条例」を制定していない県で、その制定を巡る議論が大詰めを迎えている、という記事が目についた。 新聞によれば、条例は1952年に香川県で制定され、60~70年代に全国に広がった。長野県でも…

1月19日

私は、時間があるとよく手にとる本のひとつが内田義彦さんの書いたものだ。「学問の散策」に、ジョン・スチュアート・ミルについて次のようなことを書いていた。 ミルは、父のジェイムズ・ミルによって、3歳でギリシャ語を、8歳からラテン語を、13歳から…

1月14日

12日、今年の「高校生の公開授業」―「宮澤賢治『水仙月の四日』を読む」が終わった。この日までの歩みはどうしたわけか受講生集めがこれまでになく困難を極め、ことさら長かった。 が、授業をお願いした三上満先生のたいへんな授業づくりへの力の入れよう…

1月9日

冬の学習会がいつものとおり5日~6日ともたれた。参加者役150名とか。6日は月曜ということで1日だけの人も少なくなかったようだ。つまり出勤しなければならない理由による。かつてはこういう人は「日直にぶつかってしまったので」という人ぐらいできわめて稀…

1月7日

新年おめでとうございます。今年も、「みやぎ教育文化研究センター」へのご支援と私のつたない日記への叱咤とを合わせてよろしくお願いいたします。 去年の暮れのサークルが終わった後に「休みに入るときに子どもからこんな手紙をもらったのです。国語をちゃ…

12月26日

ずいぶん遅くなってしまったが、いま、6月の福田誠治さんの講演記録ブックレット「いま、フィンランドの教育から学ぶものは何か」を、県内の届けられる学校に届けて、実費での頒布をすすめている。 ぜひ多くの現場教師に読んでほしいという思いが強く、その…

12月25日

今年度最後になる第4回戦後教育実践書を読む会は、1月18日(土)1時半~。年があらたまって間もなくになるので、少々早いように思われるかもしれないが、この会へのご招待をしておきたいと思う。なぜなら、少しでも多くの方と予定のテキストを読んで話…

12月20日

いまバスの中で広げている本は、むのたけじさんの『99歳一日一言』だ。 むのさんの講演は、教師生活数年目に初めて聞いて、その後、何回か聞く機会があった。 話を聞いているうちに、自分が叱られているような気分になり、しぜんにうつむいている自分を発見…

12月17日

「戦後教育実践書を読む会」を始めて今年3年目になる。参加者が少なく、やっとつないでいる体だが、この会をセンターの仕事としてそう軽いものとは思っていない。 今年の第2回目に取り上げたテキストは『川口港から外港へ』(鈴木正気著)だった。 現在は…

12月13日

ここ連日、所員Kさんは高校への電話依頼をつづけている。高校生の公開授業への参加生徒をつくる依頼だ。 センターの数ある行事のなかでももっとも困難な仕事だ。何しろ「公募」とうたっていながら、生徒が容易にのってこないからだ。 Kさんは、今年は例年…

12月8日

6日に、久しぶりに授業をみに出かけた。前日、Mさんから「授業をみに来てほしい」との電話があり、会議などが入っていないことを幸いに行くことを約束した。授業をみせてもらうのは3年ぶり、サークル仲間のRさんの卒業授業以来だ。 1年生。「おとうとね…

12月4日

映画「そして父になる」は、その中に登場する2人の父親の姿によって十分過ぎるほどいろんなことを考えさせてくれた。自分が己の子どもに対してどう向き合ったかを思いかえすと、リリーフランキーの所作の一つひとつは、私に向かって演じられているような気が…

11月27日

何が何だかわからないうちに、特定秘密保護法案が衆議院を通った。前日、福島で公聴会がもたれて、危惧する声がつづいたにもかかわらず、それもまったく無視。真面目にしゃべった人の腹は煮え返ってしかたないだろう。そもそも初めからこの地方公聴会で民意…

11月25日

どうしてこうも「学力テスト」にこだわるのだろうか、関係する報道の何一つ、私を(なるほど)と思わせるものはない。 特定秘密保護法は、何を秘密とするのかさっぱりつかめず、戦前回帰の心配がふくれ、一方、この「学力テスト」は取り上げられるたびに、目…

11月20日

2・3日前の河北新報県内版に、「先生、お酒くらいきちんと飲もうよ!」という、目立つ白抜きの1行縦見出しの記事があった。長いので最初は「先生、お酒くらい飲もうよ!」と読んでしまったから、(へえ~ 今どきの流れとは逆行する、おもしろい見出しだ。…

11月15日

教育のつどい課題別分科会に参加するとき、毎年、頭が痛くなることがある。 「今の学校がたいへんだ」「あまりに忙しく研究会どころではない」・・・など、事あるたびに耳にすることから、むかし、好き勝手なことをしていた自分がしゃべることは(そんなこと…

11月12日

今年度の「教育のつどい」にも2日間参加する。 両日ともに5階の研究センターが参加した分科会会場だったせいもあり、ほとんど他の参加者と出会うことがなく、集い全体の雰囲気を感じ取ることはできなかった。 それゆえ会全体についての受け取り方に間違い…

11月7日

いま、バスの中で読んでいる本は、吉野源三郎の「人間を信じる」。 たまたま今朝のページに、中日戦争の最中、占領下の中国をめぐって帰ってきた岸田国士の話を山本有三宅で聞いて考えたことが書いてあった。自分で復唱するためにそれをいくつか書きぬく。 …

11月4日

亘理で被災地の学習支援をしている東北大学教育学部の学生たちの様子を見ようと29日の午後出かけた。 大河原に住んでいるS君が車で駅に出迎えてくれた。好意にあまえ、しばらく来なかった南部の様子を見てみたいと、目的地に行く前に、中浜小まで沿岸部を…

10月28日

通信72号の別冊に「考えない私になってしまいそう」を宮城民教連機関誌「カマラード」から転載した。そのことに関して少し補足をしておきたい。なぜなら、私が手紙の受取人だったので。 間もなく夏休みが終わろうという日の午後、京子(仮名)が職員室に現…

10月22日

19日は、フォーラム「子どもと読書」だった。読書は個々のもの、参加者からいろいろな話が出て私には十分おもしろい時間になった。 ここでは、学校図書事務(仙台市ではそう名づけ、各校親が手伝っているよう)のSさんの話を2・3紹介する。 まだ子どもさ…

10月18日

昨日、A保育所を3人で訪問した。ビルの5階にあり、子どもたちは満杯の55人いるという。台風一過、年長・年中組19人は歩いて30分ほどの公園に散歩ということでみんなリュックを背負い準備OKで待っていてくれた。 エレベーターは使わない。2人ずつ手をつな…

10月16日

3連休の中日、やっと、「そして父になる」を観に行くことができた。 映画のあいだ中、今さらどうにもなるものでもないが、未だ「父」になっていない自分を主演の福山に重ねて考えつづけた。福山のような真っ白なワイシャツは特別な日以外は身につけたことが…

10月10日

最近、作家のKさんの講演要旨がA新聞に載った。その講演のなかで、Kさんは「震災があらわにしたもの」として三つをあげ、そのひとつめに「日常は暴力によって簡単に分断されてしまうということ。被災した我々には、自然も暴力だ。」と言ったと書いていた。…

10月7日

2日、県教委は全国学力調査で県内の小中学生の平均正答率が全国平均を下回ったことを受けて緊急会議を開いたと、4日の朝日新聞県内版が伝えていた。 その記事の中で、学力向上の具体策について、A教授が「国語や言葉の力を育てることが、すべての教科の学力…