mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

日記

7月18日

3・11をくぐった私たちはそれまでと何かが変わらなかったら、「3・11は何だったのか」ということになると、直後から思いつづけているのだが、それを思わせるものは何も私には感じることがない。3・11を「自然と人間」の問題とことばを置き換えるな…

7月15日

ずいぶん前からKさんの話を聞きに行こうと思いながら延び延びにしていたことがやっと明日行けることになった。 今日は、聞き取りのための下準備をした。戦後の宮城の民間教育に関係するものや、Kさんが教組の教育文化部長のときに創刊した組合の機関誌『教育…

7月8日

ひょっと、師・宮崎典男のことが浮かんだ。宮崎は、レッドパージで宮城県の教員を首になった。なぜかは最後まで自分でもわからなかったようだ。私にも理解できないことだ。宮城は首にしても、放っておかない県があった。隣の福島県が採用してくれ、宮崎は土…

7月5日

2014年7月5日 うちのネコの名はクリ。6才。家の中ではオレのダイジな相手役。朝は、早く起きろと何度もオレの布団の周りを歩き回る。なんのことはない、早く食わせてくれという催促なのだが。起きるとオレの歩くところをすべてついて歩き、なんども足に…

7月3日

2014年7月3日 とうとう集団的自衛権の行使容認が閣議決定した。あとは、多数を勢いに国会乗り切るという算段なわけだ。これまで何度もここを踏み越えてはと押さえに押さえてきたものが安倍政権のもとで、すべての意見を無視して決めてしまった。この乱暴…

6月26日

集団的自衛権についてのニュースを聞くたび・見るたびに情けなくなってしまう。これまでになく多くの人がこれまでになくその危うさを叫んでいるが、国会の動きはどこ吹く風にしか見えない。しかも、国の在り方を大きく変えようとする事案が与党を組む公明党…

6月18日

2014年6月18日 民主主義冒さるるとき民として何人にも抗へとドイツ憲法 フランス・松浦のぶこ 16日の朝日歌壇、永田和宏選第1首である。評を「ナチズムの台頭による第2次世界大戦の苦い歴史的教訓から、自由と民主主義を防衛する義務を課したのがド…

6月15日

13日の事務局会議の議題のひとつは、3年目につづく「子どもフォーラム」についてだった。担当のSさんの提案したテーマは、「放課後の過ごし方」。 「今、子どもたちのなかで『放課後』という言葉は使われているんだろうか、われわれのころは放課後はその…

6月8日

2014年6月8日 今年度になって2か月が過ぎた。去年から自分では、毎日バスに乗ることはなく、草取りとか野菜作りをし、時々万葉堂に行き、古本の棚の間を行ったり来たりし、リュックに本を入れて帰るということなどの自分を描いていた。ところが、そうは…

6月3日

「わが体験的教育論」(中野孝次著)をたいへんおもしろく読み返した。1985年の岩波新書。前に読んだことは見事に忘れていたので新鮮であり、30年前に書かれたものだが、著者の危惧している教育状況がますますひどくなっているので、体験を通して語る…

5月30日

2014年5月30日 5月が終わる。今月は遠くの大学から2人の院生の来室があった。ひとりは京都大学のSさん、もうひとりは広島大学のHさん。 Sさんは、図工の教科書を調べていて、今は教科書業界に存在しない、現代美術社版「こどもの美術」が他社とあま…

5月26日

センターからの帰りは、ほとんど同じ時間のバスをつかう。 そのバスでよく同じになる青年がいる。仮にMさんとしておこう。数日前もMさんが仙台駅前から乗ってきた。Mさんは運転席に近いところに座ることを好む。だから、バス停に早く来て一番前に立ってい…

5月21日

2014年5月21日 17日土曜日、国立博物館にキトラ古墳を観に行った。18日が最終日であり、数日前には入場者が多いので最後の3日間は閉館時間を延ばすと新聞にあったりしたので、混むことは覚悟のうえだったが、上野駅でチケットを買うときに、「15…

5月16日

いま、センターつうしん75号別冊の内容を考えつづけている。「こども・教育・文化」と名づけたうすっぺらな別冊だが、この中で、現場の方に読んでもらいたいと常に思っているひとつは子どもの姿を具体的に書いた文である。だから、そんな文を探すのに懸命…

5月11日

テレビ番組で武雄市の公立学校と塾の提携をとりあげているのを観た。このことはこれからもいろんな取り上げられ方をするのだろう。 市長や教育長、そして塾の経営者がそれぞれその意図と期待を話し、後押ししたという民間校長で話題をまいた方も「現在の制度…

5月7日

連休前半は体調を崩して家に閉じこもる。よって、予定していた「みやぎピース・イベント」にも参加できず。体調不良であっても、ナンバープレートへの挑戦は休まないのだが、やっても自分が情けなくなるほどうまくいかない。 ゴロゴロしながら、時々新聞を広…

4月28日

義兄の病気見舞いに行く途中、天気がよいので晩翠通りを歩いた。かつてこの通りに面して小さいT旅館があり、ここで生活科教科書編集会議を週1回のわりでほぼ2年間お世話になった。 日曜日の午前から一日中部屋に閉じこもり、議論をつづけて夕方解散し、たま…

4月24日

朝、バスの車窓から目にするケヤキは日ごとに緑を目立たせ、競い合って枝を見せないほどの模様替えをしている。バスの乗り換えを止めて歩いている。自分が気分良く歩いているせいか、行き交う人もみんなさわやかに見える。いい1日の始まりを体に感じる。 昨…

4月18日

武雄市が塾のノーハウを取り入れた「官民一体型」の小学校をスタートさせるというニュースを耳にした。 塾が悪いと言いたいのではないが、違和感を覚えた。もしかすると報道だけではわからない深いわけがあるのかもしれないが、私には、学力テストに備えての…

4月14日

昨日13日、朝日歌壇の高野公彦選のなかに、 掲示板私の受験番号が私を見つけて飛びついてくる 松田梨子 があり、(あ、高校に受かったんだ、よかった!)と、面識のない人なのにとてもうれしく思った。「私を見つけて飛びついてくる」なんて、ストレートで気…

4月9日

4月も9日だというに、今年のセンターのことをあれこれと考えつづけているが、未だごちゃごちゃのままだ。自分のなかにセンターが何をすべきかがきちんと収まっていないから毎年こうなのかもしれない。同じことを繰り返す自分にほとほと呆れながら少しも変…

4月4日

4月1日は林竹二先生が遠くに旅立った日。1985年、もう30年近くになる。朝早く、奥さんから「できたら顔を見てほしい」という電話をいただき、北山のお住まいにお別れにかけつけた。先生のお顔は安らかで、十分満足そうに私には見えた。 先生は大学病…

3月31日

井上靖に「十返肇のこと」というエッセーがある。それは、文学者仲間で中国に行った時、1ヶ月間同室だったことを思い出して書いた悼むことばだ。 「氏は容易なことでは他国の生活などになじまぬ生粋の日本人で、自分の好みを強く守って、絶対に妥協しない、…

3月27日

昨日、Mさんたちの話を聞くために戸倉をたずねた。 天気予報は夕方からの雨で、陽は出ていなかったが、気温は前日同様高かった。 Mさんたちは、海辺の番屋で待っていてくれた。 これからも漁業をつづけていこうという人は半数になるかどうか、というところら…

3月20日

ベビーシッター事件のことが連日報道されている。この世の中、なんと考えられない事が次々 に起こることか。こんな社会に今も生きつづけている自分自身を不思議に思う。 「安心して生きられる社会」は時代をこえて誰もが望むこと。それなのに、しょっちゅう…

3月17日

いかに“つぶやき”とついても「日記」をこれほど休んでは日記の名が泣く。昨日まで3日間、石巻に聴き取りに通ったこともあったなどいくつかの仕事が重なったことを言いわけにさせてもらって・・・。 昨日は石巻聴き取りの最終日。午前、仮設自治会のYさん、…

3月7日

過日、「『グローバル化』と英語―日本の英語教育はなぜ混乱するのか」という演題での講演会をもった。講師は斎藤兆史さん。お話の間に小中現場からの報告も入れた。英語教育を考えるうえで、たいへん意義ある会になったと自分では思っている。 現在、英語を…

3月3日

先日、吉野弘さんが、今度はまどみちおさんが104歳で亡くなられた。お2人の詩には在職中、数えきれないほどお世話になった。高学年担任になると、いつの頃からか、「菜々子に」は学年末子どもたちと必ず一緒に読むようになった。中学年を受け持つと、まどさ…

2月25日

年が明けて人事異動の時期になると必ず思い出すことがある。その一つが、初任校の3年目のこと。 オートバイで通っていたK教頭は冬期間だけ、山越えの通勤を止めて、私の下宿に入った。夜は毎晩のように囲碁のつよいKさんに教えを受けた。私が井目を置いて…

2月21日

18日、K高校に授業をみせてもらいに行った。2度目である。この日の授業は、前回の授業後の話し合いから出発、Tさんが中心になり工夫し創り出したものと言ってまちがいない。まさにTさんたちによる“授業の創造”を見せていただいたのである。 授業は、絵本…